STARSトークン上場
暗号資産(仮想通貨)取引所AscendEXは8月31日、 Mogul Productions(STARS)の上場を発表した。
通貨ペアはステーブルコインのテザー(USDT)建てとなる「STARS/USDT」。ステーキングサービスも提供中。推定APR(年間利回り)は20%となっている。
Mogul Productionsとは
Mogul Productionsは、2018年に設立され、カナダを拠点としているプロジェクト。映画業界にDeFi(分散型金融)を導入することをミッションとしており、NFT(非代替性トークン)やクラウドファンディングを提供することで、映画業界の資金の流れに透明性を提供し、プラットフォーム利用者に利益を与えることを目指す。
NFTマーケットプレイスの展開も行っており、過去100年のハリウッド作品にインスパイアされたNFTコレクション「Mogies」なども提供。同コレクションは、アニメ「シンプソンズ」の制作に携わるアニメーターとの提携下で作成されたのも特徴だ。
「STARS」は、同プラットフォームが発行しているERC-20規格の独自トークン。総発行量は4億枚で、ステーキングなどの報酬として提供するために、年間に4%インフレするよう設定されている。
同トークンでマーケットプレイスのNFTを購入した場合、5%のディスカウントを受けることが可能。その他には、以下のような用途で使用される形だ。
- ガバナンス投票
- ステーキング
- リワード(としての受け取り)
- Mogul Productionsがプロデュースした映画から得られる50%の利益
- NFTマーケットプレイス手数料のシェア
独自のトークンバーンシステム
「STARS」のバーンシステムは「Supernovas」と呼称されている。「STARSトークン所有者向けの限定NFT購入時」「STARSでリワード購入」といったことが行われた際に「バーン枚数」が蓄積され、毎月の第3金曜日にバーンが行われる仕組みだ。
ホワイトペーパーでは、4月に約83,000枚、3月には約44,000枚の「STARS」がバーンされたことが公表されている。
公式サイトには、展開の計画を示すロードマップも掲載中。Mogul ProductionsとしてはQ3(7月~9月)には、映画NFTのローンチパッドの実施や、メタバース(仮想現実)Mogielandの仮想土地のセール第1フェーズを実施する予定だ。
また、他プラットフォームのNFTをMogul Productionsで販売可能にし、「STARS」払いの場合、手数料をゼロにするシステムも導入が構想されている。
AscendEXとは
AscendEXは、2018年にウォール街の金融有識者らによって設立されたBitMax.ioが、21年3月にリブランディングしたことで誕生した暗号資産の取引所。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、XRPなど200以上の銘柄を取り扱っており、現物取引の他にも証拠金取引や先物取引などを提供しているのが特徴。高い流動性と安全なセキュリティが評価され、100万人以上の投資家に使用される取引プラットフォーム。
6月にはレイヤー1ブロックチェーン、ソラナ(SOL)のステーキング対応を開始。また、8月10日からは「ミームプラットフォーム」Lovely Inu(LOVELY)トークンの取り扱いを開始している。