9月30日に相当額を交付
国内暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインは28日、一部のイーサリアム(ETH)の所有者に対して、Ethereum PoW(ETHW)相当額の日本円を交付する方針を発表した。基準価格は1301円。
イーサリアムのアップグレードに係るETHW相当額の日本円交付について
— GMOコイン【公式】 (@gmo_coin) September 28, 2022
今回発生した新規暗号資産「ETHW」について、対象のお客さまに日本円での交付を行います。https://t.co/C2TD00QHgY
9月30日に交付予定のETHWは、イーサリアム(ETH)の大型アップデート「マージ」直後、マイナー主導のガバナンスグループ「EthereumPoW」によってチェーン分岐(ハードフォーク)された銘柄。
イーサリアムの合意形成アルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へと移行したことで、マイニングできなくなったことが背景にある。
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GMOコインは、22年8月末に「マージ」に対する方針を発表、PoSに移行する正規版イーサリアムのサポートを明言する一方で、「EthereumPoW」が存続する可能性についても言及していた。
日本円交付の対象となるのは、22年9月15日(マージの実施日)のETHW誕生時点で、GMOコインで現物のイーサリアムを所有していた利用者。
ETHWの基準額は1,301円で、保有する仮想通貨をGMOコインに貸し出すことで報酬を得られる貸仮想通貨サービスの利用者も交付対象となる。交付額の詳細は会員ページから確認可能。
別れる仮想通貨領域の反応
ETHWは記事執筆時点(22年9月28日)で、すでにFTXやOKX、Bybitといった複数の海外仮想通貨取引所に上場しており、F2Pool、Poolin、BTC.com、Nanopoolといった主要なマイニングプールはETHWの採掘に対応している。
一方、米コインベースやバイナンスなど海外取引所の一部は、ETHWの新規上場についてリスティング基準をもとに審査するとし、現時点では上場の有無を明確にしていない。
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また、ETH基盤最大手の分散型取引所Uniswapをはじめ、「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などNFTコレクションを複数手掛ける制作スタジオYuga Labs、ステーブルコインの発行元であるテザー(USDT)、USD Coin(USDC)などは、ETHWをサポートしないことを明言するなど、ETHWへの対応は別れる形となっている。