はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

カナダ中銀、仮想通貨ビットコインの保有状況を調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2021年にビットコイン保有率が急増

カナダ中銀は12日、カナダにおける暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の保有動向についてレポートを発表した。2021年に、調査対象者の間でカナダのビットコイン所有率が急増したとしている。

調査は2016年から2021年にかけて、毎年2,000人程度を調査対象として、オンラインでのアンケート回答などの形で行われた。

レポートは、COVID-19のパンデミックによる貯蓄の増加が、投資家のビットコイン市場参入に貢献した可能性が高いと説明している。カナダの調整済み世帯貯蓄額が、2015年から2019年の間に27%増加したことが背景だ。

2020年と2021年に家計の富が急増し、それに伴って投資信託、不動産、外国証券など様々な商品への投資が増加、仮想通貨への投資も行われていた。仮想通貨業界のプロモーションや、個人投資家のアクセス改善も、仮想通貨投資増加につながったとされる。

出典:カナダ中銀

レポートによると、カナダのビットコイン所有者の半数以上が、COVID-19の流行期(2020~2021年)に初めてビットコインに投資していた。この層は所有者の48%を占めている。こうした最近の参入者は、それ以前からの投資家に比べて、ビットコインの保有量が少ない傾向にある。

最近の参入者と長期保有者共に半数以上がビットコインを所有する理由として「投資」を挙げていた。

ビットコイン認知度はここ数年約90%で安定していたが、ビットコインを所有するカナダ人の割合は2018~2020年の約5%から2021年には13%へと増加した。

収入面では、ビットコイン所有者が最も増加したのは、約750万円(7万カナダドル)以上の所得層だった。この層のビットコイン保有率は、2020年の5%から2022年には17%に増加している。

また、約320万円以上750万円未満(3万~7万カナダドル未満)の収入を得ている回答者の層では、2020年の5%から12%に所有率が上昇した。

入手方法やアルトコイン保有状況など

ビットコインの入手方法としては、モバイルアプリやウェブサイトから仮想通貨取引所にアクセスした人々が最も多かった。2021年には、モバイルアプリからの入手が53%、ウェブサイトから入手が48%、マイニングによる入手は23%と続いた。(複数の入手方法をチェックした回答者も存在)

アルトコインについてはまだ認知度が低く、2021年には回答者の50%が、イーサリアム(ETH)やドージコイン(DOGE)などの銘柄を知らないと答えている。

出典:カナダ中銀

所有状況については、2021年の調査対象者のうち、イーサリアム保有者が約7%、ドージコインとビットコインキャッシュ(BCH)が約4%、ライトコインが約3%と続いた。

2019年と2021年には、仮想通貨のリスクや損失にかかわる出来事も集計されている。

出典:カナダ中銀

両年ともに、「価格下落」が大きなリスク・損失要因となっていた形だ。また「ウォレットへアクセス出来なくなったこと」「ICO詐欺」「トランザクションに関する問題」が続いていた。

ICOとは

「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のことで、企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。ハイリスクハイリターンで投機的側面が強い反面、各国の法整備が追い付いていないことで、詐欺まがいのICOが横行するなど問題点も多く、国際的な規制強化が協調路線にある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧