はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米シルバーゲート銀行、決算報告後に株価が22%急落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アナリストの予測を下回るパフォーマンス

暗号資産(仮想通貨)企業向けの金融サービスを提供する米シルバーゲート銀行は18日、2022年第3四半期の決算報告を発表した。

純利益で前期並びに昨年同期を上回ったものの、EPS(一株あたり利益)がアナリストらの予想(1.41ドル)を下回る1.28ドルであったことなどが影響し、株価は22.72%下落した。

Q3の決算報告では、同行の独自決済ネットワーク(SEN)経由のドル建て送金額は16兆7,979億円(1,126億ドル)だったことが確認された。前期(22年Q2)の28兆5,384億円(1,913億ドル)と比較すると-41%、21年Q2の24兆1,674億円(1,620億ドル)からは30%も減少した格好だ。

また、当期の仮想通貨関連手数料収入は11億7,844万円(790万ドル)で、前期(880万ドル)と前年同期(810万ドル)から減少。四半期における顧客からの預金額は平均1兆7,900億円(120億ドル)で前期(138億ドル)を下回った。

プラスの動きが見えたのは仮想通貨関連の顧客数。22年Q2の1,585、21年Q2の1,305から1,677へと順調に増加している。

シルバーゲートのアラン・レーン最高経営責任者はQ3の決算報告について次のようにコメントした。

SENの取引量は業界全体と比較して今四半期は減少したが、プラットフォームの能力とネットワーク拡張の機会に自信を持っている。SENレバレッジ製品への需要や新規顧客開拓のパイプラインは引き続き拡大している。

なお、Q3の純利益は以下のように報告されている。
  • 純利益:64億5957万円(4,330 万ドル、22年Q2:3,860 万ドル、21年Q3:2,350 万ドル)
  • 普通株に帰属する純利益:60億5,677円(4,060万ドル 、希薄化後普通株式1株当たり1.28ドル)
    (22年Q2:3,590万ドル(1.13ドル)、21年Q3:2,350 万ドル(0.88ドル))

ステーブルコイン発行について

また、レーンCEOは投資家への収支報告で、同行が今年中の発行を目指していた米ドルのステーブルコインについて、実現の見込みがなくなったと発表した。技術的な問題ではなく、規制遵守の面で時間がかかっているようだ。

規制当局や政策立案者と協力し、確実に正当なものとなるよう、努力している。

シルバーゲートは独自決済ネットワーク「SEN」に自社発行のステーブルコインを組み入れることで、グローバルな決済ネットワークの構築に向けて前進するビジョンを描いている。

同行は今年1月末、メタ(旧フェイスブック)社傘下のディエム協会から、ディエム決済ネットワーク(Diem PaymentNetwork)に関する知的財産権(IP)の買収を発表。ディエムはメタ社が開発を主導したステーブルコインで、買収した知的財産権には、規制に準拠したステーブルコイン・ネットワークの実装に必要な独自のソフトウェアも含まれていた。

買収にあたりレーンCEOは、今年中にステーブルコインをローンチする方針を明らかにしていた。

関連:メタ(旧フェイスブック)社、米シルバーゲート銀行にディエムの知的財産権(IP)など売却

米国では、ステーブルコイン規制について政治的な議論が高まっているが、超党派のステーブルコイン法案の交渉は、なかなか進展が見られない状況のようだ。

関連:米ステーブルコイン法案提出、来年に持ち越しか

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
05:50
マウントゴックスハッキング容疑者関連ウォレット、177億円相当ビットコインを売却か
マウントゴックスハッキング容疑者に関連するウォレットが過去1週間で1300BTCを取引所に送金した。10月以降の総売却額は2300BTCにのぼる。
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧