はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ブラジル議会、決済手段としてのビットコイン(BTC)などを承認 仮想通貨法案が可決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨法案が可決

ブラジル下院議会は29日、ビットコイン(BTC)を決済手段として認める暗号資産(仮想通貨)法案を可決した。今後、大統領の署名次第で施行される運びとなる。

法案ではビットコインが「価値をデジタルに表す手段」として認められ、決済手段および投資資産として仮想通貨が認めるほか、仮想通貨市場を監督する規制機関の策定や仮想通貨関連のサービスプロバイダーのライセンス取得などが義務付けられる項目が含まれている。

ブラジルでは、ビットコインについて決済手段として国が認めた格好となるが、エルサルバドルとは異なり「法定通貨」として認められたものではない。

関連:エルサルバドル国民、過半数がビットコイン法定通貨化に否定的

法案には、決済手段としての仮想通貨を認めるほか、有価証券として該当する仮想通貨は、株式を規制するブラジル証券取引委員会(CVM)が規制する。執筆時点では決済手段に該当する仮想通貨を監督する規制機関は未定だが、中央銀行の見込みが強い。

また、取引所などの仮想通貨関連サービスプロバイダーのライセンス制度も導入されることとなる。サービスプロバイダーの定義は「仮想通貨の取引や交換、カストディ、販売などのサービスを提供する団体」と明記された。さらに、取引所については顧客資産の分別管理を求める条項も含まれている。

顧客資産の分別管理は、今年11月に破産申請したFTXやアラメダ・リサーチの破綻事例で取り沙汰されていた点でもある。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

一方で、仮想通貨採掘を行うためのマイニング機器への免税案は非承認となった。また、仮想通貨が一部で犯罪行為を助長させる匿名的な性質を明記して、業界が「より綿密な監視」が必要だと注意する姿勢が示された。

なお、2023年1月1日に現行のボルソナーロ大統領からルナ政権へ移行する見込みだが、同法案への影響は不明だ。

ブラジルの仮想通貨情勢

ブラジルでは、南米で最も多くの仮想通貨関連ETF(上場投資信託)が提供されている。DeFi(分散型金融)関連のETFや、Web3を題材としたETFが上場を果たしてきた。

関連:Web3.0テーマのETF、ブラジルで上場へ

さらに、本日国内の暗号資産交換業者サクラエクスチェンジを買収した大手取引所バイナンスも、22年10月にブラジルで2つのオフィスを新設したばかり。金融都市サンパウロとリオデジャネイロにオフィスを構え、150人以上の従業員を雇用している。

すでに、同国でのライセンス獲得に向けて、ブラジル中銀とブラジル証券取引委員会(CVM)を取得済みの証券会社Sim;paulの買収を申請中だ。

関連:バイナンス、ブラジルで新たな入出金パートナーと提携

関連:バイナンスが日本進出へ、サクラエクスチェンジを買収

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧