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ビットコイン底堅く高値圏維持、押し目形成も限定的か|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週 1/14(土)〜1/20(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。

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目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

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アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

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取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

1/14(土)〜1/20(金)の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場はドル建てで2.1ドル水準となる270万円周辺で揉み合いに終始している。

米国のインフレ指標の伸びが鈍化したことでBTCは前週に270万円まで戻すと、週明けも米株先物の上昇を追い風に確りとした値動きとなり270万円を回復した。その後も同水準が相場のサポートとなり米株の下落にも耐えて底堅い展開を演じた。

週央には、日銀の緩和政策据え置き決定を受けたドル円相場の乱高下にBTC相場も左右されたが、セントルイス連銀のブラード総裁とクリーブランド連銀メスター総裁が政策金利を5%以上に引き上げる必要性について言及したことで米株が急落。BTCもこれに連れ安となり270万円を割り込んだが、翌日には押し目買いの様相で下げ幅を縮小し再び270万円を回復している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

本稿執筆時点では遂に暗号資産(仮想通貨)レンディングのジェネシスが破産申請を完了させたとの報道がされ、相場はやや失速しているが、織り込み済みであったこともあり影響は限定的となっている。

米主要3指数は週央から強く押しBTCもやや影響を受けたが、相場は今月の高値圏を維持しており、相当に底堅い印象がある。12月の米生産者物価指数(PPI)の下振れで相場水準を一段と上げるかとも想定していたが、先週懸念を示したFRBからの口先介入が年初からのBTCや株価上昇の流れに冷や水を浴びせた格好だ。

来週もS&Pグローバルの米購買担当者景気指数(PMI)や国内総生産(GDP)と重要な経済指標が控えている。このところFRB高官からはタカ派寄りの発言が相次いでおり、経済指標が悪化しても米株市場は軟化している(これまでは景気悪化サインが出るとFRBが引き締めペースを緩めるとの観測でリスクオンとなることが多かった)。

来週は米公開市場委員会(FOMC)前のメディア・ブラックアウト期間となり、FRB高官から市場を牽制する発言は出ないと言えるが、市場が警戒感を高める中で経済指標が下振れとなれば、今週同様にリスク選好度に影響するか。

ただ、上述の通りBTC相場は異様に底堅い。相場がFTXショック直前の水準に2ヶ月ぶりに戻したことで、トレンドフォローの市場参加者が徐々に戻ってきた可能性も指摘される。

そもそもBTC相場は昨年6月から11月初頭にかけて2万ドル周辺で揉み合いとなっており、当時のレンジ下限となる1.8万ドル(約232.5万円)は相場にとって強いサポートとなりそうだ。それ以前に、心理的節目の2万ドルや200日移動平均線(1.95万ドル)も待ち構えており、相場が押し目を作っても比較的浅いだろうと見ている。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】出所:Glassnodeより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:今週のビットコインは三役好転などテクニカル的に強気

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