はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムのMetropolisによるハードフォークで新しい通貨の誕生か?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Metropolisによるハードフォークで第三のイーサリアムが誕生する可能性がある
イーサリアムクラシックの時のようにコミュニティで意見の分裂が起きてしまえば、通貨の分裂も起こり得てしまいます。
しかし今回のハードフォークによる分裂の可能性は低いと予想される
今までイーサリアムのエコシステムでは合計5つの必要不可欠なハードフォークを記録していますが、分裂したのはTHE DAO事件によるイーサリアムコミュニティ内部での意見対立による一度だけです。
分裂する危険性はあるが、ハードフォークは最も効率よくネットワーク内のアップグレードを遂行できる
今回のハードフォークは、デベロッパーが以前から計画していたMetropolisを効率良くアップデートするために必要不可欠なものである、と言えるでしょう。

仮想通貨のエコシステムにハードフォークの話題があがると、反論と困惑が広がります。イーサリアムがDAO問題を解決するためにハードフォークを行って以来、二つの通貨が存在しています。

Metropolisが一般開放されイーサリアムは再びハードフォークをし、この結果『第三の』イーサリアムが誕生ということがあり得てしまいます。このような結果になるべきではありませんが、常に小さな可能性は存在します。

Metropolisのハードフォークは新しい通貨を保証するべきではない

多くの人々が、なぜイーサリアムとイーサリアムクラシックという二つの通貨を作ったのかを疑問に思っています。しかし、これはとても単純な話なのです。

今までイーサリアムのエコシステムでは合計5つのハードフォークが実施されています。その回数はとても多いものですが、デベロッパーにとってそれらの『発明やアップデート』は必要不可欠なものでした。

この中のハードフォークの一つでDAOのバグによる資産流出事件の問題が解決されましたが、その際一部のコミュニティの反応は良いものではありませんでした。

ハードフォーク時に意見が別れてしまった場合、ブロックが複数に分裂したまま残ることから新たなコインが生まれます。(全員の意見が別れていない場合使われないブロックチェーンは消滅するため、新しいものだけが残るという仕組みです。)

そのハードフォークによって、このブロックチェーンに移ったマイナーの一部は分裂を反対しています。

それにもかかわらず、分裂前から存在したごく少数のマイナーはブロックチェーンを採掘し続け、結果として新しいコインの作成に至りました。

これらを『Ether』コインと呼ぶことができないため、彼らはそれをイーサリアムクラシックと名付け、現在ではETCと呼ばれ世界中の多数の取引所で売買されています。

一部の人々は、Metropolisハードフォークがまた新しいイーサリアム通貨を作るのではないか、と不安を募らせています。

紙面上それはもちろんあり得る話になりますが、現実では起こる可能性はごくわずかのようです。

そもそもイーサリアムクラシックが存在するのはDAOの『救済措置』に対しての意見が分かれたからで、一部の人がDAOの問題解決法に反対し、イーサリアムネットワークからの分裂を促したのです。

もちろん全てのイーサリアムハードフォークが新しい通貨を創造するとは限りません。そうであれば、今では5つのイーサリアム通貨が存在したはずです。

現時点では2つの通貨が存在し、意見の分裂が起きない限りこれ以上増えることはありえないでしょう。

Metropolisでは多くの技術的な変更が追加される予定ですが、誰もすぐにネットワークから分裂しようとはしないはずです。

以上を踏まえると、ハードフォークは常に何らかの予期せぬ結果を招き、Metropolis実行後にクライアントをすぐにアップグレードしないマイナーやノードがでてくるはずです。

見込みのないことのように聞こえるかもしれませんが、決して油断することもできません。理論上、チェーンの分裂の可能性はありますが、Metropolisハードフォークで起きる可能性はごく僅かでしょう。

一部の人は、そもそもなぜイーサリアムのエコシステム内で大型アップグレードの際にハードフォークをしなければいけないのか疑問に思います。

これはハードフォークが最も効率よくネットワーク内のアップグレードを遂行できるという理由にあり、Metropolisアップデートを効率よく順行するために、デベロッパーは以前からアップデートの予定を発表しています。

可能性はほぼ皆無に近いですが、ハードフォーク後にチェーンが分裂するかどうか注目が高まります。

Will the Ethereum Metropolis Hard Fork Result in Another new Currency?

2017年6月4日,JP Buntinx

原文はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/16 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のビットコイン購入やXRP・SOLのETF審査開始など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の送金決済規制見直しに高い関心
今週は、金融庁による仮想通貨・ステーブルコインの送金決済規制見直し、アーサー・ヘイズ氏への独占インタビュー、VanEckによる米20州のビットコイン準備金法案分析に関する記事が最も関心を集めた。
02/15 土曜日
13:20
SECの仮想通貨規制方針に転換の兆し 、コインベース訴訟延期で銘柄分類を再検討へ
SECが、仮想通貨タスクフォースによる作業を理由にコインベース控訴への回答を延期した。証券性判断の見直しに注目が集まる。
11:35
ミームコイン熱狂でビットコインオンチェーン活動低迷に、ピーク時から55%減少の実態
ミームコイン熱狂で仮想通貨ビットコインのオンチェーン活動が直近7日間で55%減少。12ヶ月最低の動向と市場転換の背景は?
10:22
ソラナ基盤のミームコインプラットフォームPump.fun、モバイルアプリを公開
仮想通貨ミームコインのローンチパッドPump.funがiOS/Androidアプリ版をリリース。一方で英国などで法的懸念も浮上している。
08:50
金価格が史上最高値2942ドル到達 その背景は
金価格が今月史上最高値の2,966ドルを記録。米関税拡大懸念や脱ドル化が加速させた。中央銀行の金購入も過去10年で最高水準に到達。一方、仮想通貨ビットコインは9.7万ドル台で推移。
08:05
機関投資家のイーサリアム現物ETF保有率が急増、ゴールドマンなどが購入
2024年第4四半期の13F報告書から、機関投資家のイーサリアム現物ETF保有率が前四半期比で4.8%から14.5%に上昇。ビットコイン現物ETFは機関投資家比率21.5%で横ばいであった。
07:25
ETHのアップグレード「ペクトラ」、3月5日に最終テスト実施へ
イーサリアム財団が、仮想通貨ETHの次期大型アップグレード「ペクトラ」のテスト実施時期を公表。メインネットで4月に実施できるか注目が集まっている。
06:50
アブダビ政府系ファンド、昨年4QにブラックロックのビットコインETFに665億円投資
アブダビの政府系ファンド「ムバダラ」が、ブラックロックのビットコイン現物ETFに665億円を投資。2024年第4四半期の投資実施が明らかになった。
06:40
Jito Labsなど、米SECとの会議でステーキングをETFに組み込む方法を解説
Jito LabsとMulticoin Capitalは、米SECの仮想通貨規制タスクフォースとの会議で、ステーキングをETFに組み込む可能性について議論した。会議では、ステーキングが投資家に与える利益や、ETF内でのステーキングモデルについての提案が行われた。
06:20
XRP価格が10%高、現物ETF実現への期待高まる
仮想通貨XRPの価格が15日に前日比10%上昇し、2.72ドルを記録した。市場では、米証券取引委員会による現物XRPのETF承認への期待感が高まっている。
02/14 金曜日
17:55
PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方│特徴から注意点まで
BNBチェーン上で最大規模のDEX、PancakeSwap(パンケーキスワップ)の基本機能と特徴を解説。低コストな取引手数料、豊富な収益機会、NFT取引など多彩な機能を備え、メタマスクで簡単に利用可能。使い方から注意点まで詳しく紹介。
15:00
GETプロジェクト×web3アイドル独占インタビュー エンタメ業界のグローバル展開を目指す
ブロックチェーン技術を活用し、アジア発のエンターテイメント革新を目指すGETプロジェクト。PR Director齊藤成芳氏とアイドルグループWHITE SCORPION、Rain Treeのメンバーへのインタビューを通じて、NIDTとの相乗効果、海外展開への展望、ファンとの新たな関係性構築など、次世代エンターテイメントビジネスの可能性に迫る。
15:00
ステーブルコイン「USDC」とは?Circle社のIPO計画から国内取扱いの展望まで
ステーブルコインの一種、USDCoin(USDC)の市場規模が拡大しています。 2023年末に約240億ドルまで落ち込んだ供給量は、1年間で徐々に回復。2025年2月時点には約…
14:00
【調査結果】国内取引所への上場期待が高い仮想通貨、トップ3は?
国内最大の仮想通貨メディアCoinPostで実施した「国内取引所への上場期待が高い仮想通貨銘柄調査」で、ソラナ(SOL)が48票、スイ(SUI)が37票を獲得し上位を占めた。RWA関連のONDOやミームコインへの期待も。技術力と将来性を重視する投資家の声が顕著に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧