CoinPostで今最も読まれています

三菱UFJ信託銀行ら、国内発行ステーブルコインの相互運用に備えた技術連携を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの相互運用

三菱UFJ信託銀行株式会社は28日、国内で発行が予定される多様なステーブルコイン間の滑らかな相互移転・交換の実現に向け、株式会社Datachainとソラミツ株式会社との技術提携を開始したことを発表した。

今後様々な銀行などで発行が予定される多種多様なステーブルコインや地域デジタル通貨間の滑らかな相互移転・交換を実現し、銀行間・企業間・個人間送金の効率化や手数料削減を目指すねらい。

出典:三菱UFJ信託銀行

本取り組みは、異種ブロックチェーン基盤上の異なるデジタルマネー間で同時に決済を行う「PVP決済」の実証実験を行う。

具体的には、三菱UFJ信託銀行が主導するステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いて発行されるステーブルコイン、及び、ソラミツが開発に貢献しているHyperledger Irohaを活用して発行される地域デジタル通貨等が想定される。

関連:カンボジアの中銀デジタル通貨「数ヶ月以内に発行」 日本企業ソラミツと共同開発 

「Progmat Coin」では、信託を用いたスキームにより、移転記録先の分散型台帳としてCordaを用いる「パーミッションドステーブルコイン」と、イーサリアム(ETH)をはじめとしたパブリックブロックチェーンを用いる「パーミッションレスステーブルコイン」の双方を発行可能とする予定。

関連:三菱UFJ信託銀行ら、ステーブルコインの導入・普及に向けた実証検証へ

Hyperledger IrohaとCordaといった異なるブロックチェーン上の複数のステーブルコイン/デジタルマネーの相互移転を実現するために、Datachainが開発を推進するブロックチェーンインターオペラビリティプロジェクト「YUI」や、YUIが採用するメッセージングプロトコル「IBC」などが使用される。

IBCとは

Inter-blockchain communicationの略称。Interchain Foundationおよびコスモス(ATOM)プロジェクトによって策定が進んでいる、ブロックチェーン同士の相互運用性を担保するための仕様標準。

▶️仮想通貨用語集

Datachainは22年12月、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社とSBI R3 Japan株式会社と連携してクロスチェーン技術に関する技術連携の開始を発表していた。

関連:みずほやSBI、Datachainと相互運用性に関する技術連携を開始

ステーブルコイン元年

2022年、日本では世界の先進国に先駆けて、ステーブルコインを「電子決済手段」として定義する改正資金決済法が可決された。2023年には同法案が施行される予定であり、「ステーブルコイン元年」とも言える盛り上がりを見せている。

証券を始めとするデジタルアセットやNFTの決済における摩擦の最小化をはじめ、国際間送金やマイクロペイメントなどへのステーブルコインの利用も想定されており、様々な決済シーンの利便性向上が期待される。

三菱UFJ信託銀行は、将来的に海外のCBDCなどとの相互移転・交換によるクロスボーダー送金の効率化や手数料削減も視野に入れている。

安全かつ実用的な方法で異なるブロックチェーン間を接続することで、ステーブルコインのポテンシャルの最大化、世界でも先進的なユースケースの構築を行い、グローバルで利用される金融インフラを構築してまいります。

ステーブルコインとは

ステーブルコインとは、価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。米ドルの裏付けによるステーブルコインの代表例は「テザー(USDT)」、「USDCoin(USDC)」が有名。日本円裏付けによるステーブルコインとしてはGMO Trustが提供する「GYEN」がある。

▶️仮想通貨用語集

関連:三菱UFJ信託銀行ら、ステーブルコインの導入・普及に向けた実証検証へ

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/28 日曜日
11:00
週刊ニュース|バイナンスの日本向けサービスの案内に注目集まる
今週はバイナンスが、日本向けのグローバルサービスの終了などについて発表したニュースが最も多く読まれた。このほか、日本政府が仮想通貨の追跡を強化することなど、一週間分の情報をお届けする。
10:00
「GTA6」、仮想通貨導入の噂が再浮上
大手ゲームスタジオRockstar Gamesが手がける人気ゲームの新作、『Grand Theft Auto 6』に仮想通貨が導入されるのではないか」との噂が最近再燃している。しかしながら、こうした噂の真偽を裏付ける証拠は現時点では存在していない。
05/27 土曜日
17:00
次のミリオンユーザーを探る──「Fabric Tokyo」3章|CONNECTV・イベント配信
今回のCONNECTVは、ETHGlobalのサイドイベントとして開催されたFabric Tokyoの3章を配信。「次のミリオンユーザーを探る」をテーマにゲストに話を聞いた。
13:00
NikeのNFTスニーカー 売上100万ドル超え
ナイキのWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」がNFTニーカーコレクション「Our Force 1」を5月15日に発売した。現在までの総売り上げは約2億円となっている。未販売在庫3万点が完売しない限り、セールは6月1日まで継続する。
12:00
サンドボックスCEOのツイッター乗っ取り 偽のエアドロップを宣伝
メタバース関連企業ザ・サンドボックスCEOのアカウントがハッキングされていた。ハッカーは、エアドロップを宣伝する詐欺のURLを掲載し不正に送金させようとしていた形だ。
11:00
RedditがUbisoftと提携、コラボNFTアバターをリリース
掲示板大手Redditは、フランスの大手ゲーム企業Ubisoftの人気ゲーム「ラビッツ・パーティー」の主役を描いたNFTアバターをリリースしたと発表した。これらのアバターは、ユーザーが自身のプロフィールを個性的に飾るために無料で使用できる。
10:00
世界経済フォーラム、グローバルな仮想通貨規制を提案
世界経済フォーラムは、ビットコインなど仮想通貨についての国際的な規制アプローチに関する提言を発表。世界の規制機関や業界などに向けて、一連の推奨事項を提案した。
08:00
バイナンス、タイにデジタル資産取引所をローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、タイで開設予定のデジタル資産取引所Gulf Binanceが、事業認可を取得したことを発表。取引所の開設は23年4Qを予定する。
05/26 金曜日
18:11
バイナンス、グローバル版の日本居住者向けサービス終了予定を発表
最大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスは、グローバル版の日本居住者向けサービス終了予告を発表。今夏のBinance JAPAN(仮称)」の開設予定を明かした。
17:00
デジタルアイデンティティの未来──「Fabric Tokyo」2章|CONNECTV・イベント配信
今回のCONNECTVは、ETHGlobalのサイドイベントとして開催されたFabric Tokyoの2章を配信。「デジタルアイデンティティの未来」をテーマにゲストに話を聞いた。
16:39
日米共同声明で次世代半導体開発の強化を表明へ
半導体や先端・重要技術について、日米両国が共同声明を26日にも発表する見通しであることが明らかになった。中国が国際舞台での影響力を高める中、技術開発で中国に対抗するための動きと見られている。
12:59
米Stablyが「BRC-20」標準のステーブルコインをローンチ ビットコインネットワーク初
Web 3.0の決済インフラを提供する米Stablyは、ビットコインネットワーク上で米ドル建のステーブルコイン 「Stably USD」(#USD)の提供を開始。#USDはビットコインブロックチェーンのトークン規格「BRC-20」で作成される初のステーブルコインとなる。
12:46
Paradigm、フロンティア技術へ投資領域を拡大
仮想通貨に焦点を当てたベンチャーキャピタルのParadigmが、AIを含む「フロンティア技術」に投資領域を広げている。同社ウェブサイトのトップページからは、仮想通貨やWeb3(分散型ウェブ)に関する記述が削除された。
12:26
様子見基調のビットコイン、Deribitでは36億ドルの暗号資産オプション契約が満期迎える
規制強化に伴う流動性の低下や米国の債務上限問題が懸念され、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)の軟調な値動きが続く。大手デリバティブ取引所Deribitでは、36億ドルのオプション契約が本日満期を迎える。
11:50
DCG、機関投資家向け取引サービスを閉鎖へ
大手仮想通貨企業デジタルカレンシーグループは、機関投資家向け取引サービス子会社「TradeBlock」を5月31日に閉鎖する。同社は現在ジェミニなどとの債務問題も抱えているところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧