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アルトコインTOP100の内59通貨が前日比マイナス20%で総悲観、ビットコイン市場シェアは今年最高の55%到達|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場が大幅下落
上昇の兆しを見せていた仮想通貨市場は、ゴールドマンサックス発のネガティブニュースなどの影響で全面安。売り仕掛けによるロスカット連鎖に加え、トレンド転換期待の再消滅などが総悲観を助長した。シェイプシフト離れを悪材料視する向きもある。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は6日、昨日から続くビットコインの下落を受け、アルトコイン市場も全面安。また、その下落幅は異常数値と言えるほど大きく16時時点でビットコインが12.6%安となるほか、100通貨中59通貨が前日比マイナス20%を超えるなど暴落相場となっています。

出典:CoinMarketCap

ビットコインが下落した要因として考えられているのが、ゴールドマンサックス社の仮想通貨規制の不透明さなどを理由とする、取引デスクの設立計画の一時白紙化ですが、昨日の「仮想通貨市況」でお伝えしましたように、フィボナッチリトレースメントで値を大きく崩す重要ラインとされる61.8%に近づいていたことや、bitfinexにてショート比率がかなり高まっていたことなどが、下落の勢いを増幅させた可能性があります。

出典:TradingView

なお、昨日の下落をうけショートが7000BTC増加するなど、下目線の動きが強まっている傾向が見られます。

ビットコインの下落以上に下落の煽りを受けているのはアルトコインで、時価総額2位のイーサリアムは、本日の下落の流れを受け、直近1年間での最安値を更新、その後さらに価格下落の勢いを強めました。

イーサリアムは、昨年ブームとなったICOプロジェクトの調達資金売却の煽りを受けておりほか、PoWシステムからPoSシステムへ移行するにあたり重要なステップとなるキャスパーの開発が1年間延期されたことが要因と見られます。

出典:TradingView

また、アルトコインの下落原因として、先日報道したシェイプシフトのKYC遵守化(会員登録必須)に伴い、アルトコインに煽りが来ているとの見方もビジネスインサイダー・オーストラリアが報じて います。

これはShapeShiftは5日同社ブログで発表した内容が、法定通貨を介さずに仮想通貨だけで両替ができることや、手数料なしで仮想通貨の送受を可能にする交換所、また取引なしでできる環境に好感するトレーダーのプラットフォーム離れが懸念された格好です。

ビットコインドミナンス続伸

アルトコインの急落を受け、同様に下落を記録しているものの、下落幅が小さいビットコインの市場シェア(ドミナンス)が均衡を破り増加、55%を超え2018年初最高%を記録しました。

出典:CoinMarketCap

昨年末、ビットコイン先物取引の導入期待で急騰したビットコインドミナンスは60%付近となり、この勢いが続く場合、昨年末の状況を抜くビットコイン回帰の動きが見られるかもしれません。

アルトコインはかなり厳しい状況を強いられている

アルトコイン相場は現在、かなり厳しい状況を強いられていると思われ、地合いが悪い中でここの材料では大きな上昇は見られないものの、ビットコインの下落圧力が加わった場合はより大きな下向きの影響を受ける、理不尽な状況を強いられています。

USDT建取引の出来高などが増加傾向にある中で、昨年までのようなビットコイン価格との連動性は見受けられないものの、依然よりボラティリティの高いリスク資産としての見方は強く、ビットコインの価格で左右する市場全体の地合いの転換に動かされる状況は続いていると思われます。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

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