CoinPostで今最も読まれています

P2P仮想通貨取引所Paxful、サービス提供終了を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引サービス終了へ

ピアツーピア(P2P)暗号資産(仮想通貨)取引所PaxfulのRay Youssef最高経営責任者(CEO)は5日、同社の取引サービスを終了することを発表した。

終了の理由については、現時点では全ては共有できないとした上で、重要な従業員が複数名、退職してしまったからであると説明。他にも、規制上の課題が大きくなってことも理由に挙げた。規制については特にP2P市場に対する規制が影響。最も大きな問題は米国の規制だとした。

そして、サービスを再開するかは未定と説明。現状で最も安全な選択肢として、サービス終了を選んだと述べている。サービス終了の日時など、今後の具体的なスケジュールは発表には記載していないが、顧客資産の保護を最優先に行っていくと説明した。

PaxfulはYoussef氏とArtur Schaback氏が2015年に創設。企業のミッションは、世界中の人々に対し、金融サービスへのアクセスを公平に提供することだった。公式ウェブサイトによると、同社は世界に4つのオフィスがある。

昨年12月にはイーサリアム(ETH)の上場廃止を発表。現状では、ステーブルコイン以外はビットコイン(BTC)だけを取り扱っていた。

関連P2P仮想通貨取引所Paxful、イーサリアムを上場廃止へ

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

訴訟問題の影響

今回のサービス終了については、ツイッター上で「Space」を開催。Youssef氏も、このSpaceに参加した。

同氏によれば、サービス終了にはSchaback氏の訴訟が影響している模様。Schaback氏はPaxfulとYoussef氏を提訴しているという。Schaback氏は、複数名の従業員に対する給与の支払いを拒んでおり、それによって退職者が出たようだ。

この訴訟については、今回の発表では説明しておらず、今後に詳細が発表される可能性がある。

サービス終了の事例

P2P取引所をめぐっては今年2月、LocalBitcoinsもサービス終了を発表。金融包摂を推進するというミッションを掲げて10年以上運営を継続してきたが、「仮想通貨の冬の時代を乗り越えられなかった」とサービス終了の理由を説明した。

関連老舗P2P仮想通貨取引所LocalBitcoins、10年超続けたサービスを終了へ

また、米規制をめぐっては今月、仮想通貨取引所Bittrexが、米国の事業を4月30日に閉鎖すると発表。同社は規制の不透明さを、事業閉鎖の主な理由として挙げた。

BittrexのRitchie Lai CEOは「現在の米国の規制や経済環境で事業を継続することは、採算が合わず不可能だ」と説明。そして、「規制要件はしばしば不明確で、適切な議論や意見がないまま施行されており、競争環境は公平ではないものになっている」と指摘している。

関連仮想通貨取引所Bittrex、米国での事業を閉鎖へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア