はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

P2P仮想通貨取引所Paxful、イーサリアムを上場廃止へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムを上場廃止へ

ピアツーピア(P2P)暗号資産(仮想通貨)取引所PaxfulのRay Youssef最高経営責任者(CEO)は21日、イーサリアム(ETH)の上場廃止を発表した。

同社のプラットフォームでイーサリアムの取引ができなくなるのは日本時間22日の21時。Youssef氏は、ビットコイン(BTC)が何十億の人々、特に途上国で不必要に苦しむ人々を救う世界を構築したくてPaxfulを創業したと述べている。イーサリアムは収益を生むが、完全性が全てに勝ると説明した。

Youssef氏は、世界の最も大きな問題は経済的な格差であると指摘。経済的な格差が人類の苦しみのもとになっており、この問題を解決するためにビットコインを活用したいと考えている。

そして、上述した内容は個人的な考えであるとした上で、自身がイーサリアムの取り扱いを終了すると決めた理由として、以下の3つを挙げた。

  • イーサリアムがコンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に変えたこと
  • イーサリアムは分散化していないこと
  • イーサリアムブロックチェーン上で発行されたトークンが詐欺に使用されていること

イーサリアムは「The Merge」のアップグレードで、コンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からPoSへ移行。ビットコインは依然としてPoWを採用している。Youssef氏は、PoWを採用していることが、ビットコインを「唯一の公正なお金」にしていると主張した。

関連待望のPoSへ、イーサリアム大型アップグレード第一弾「The Merge」を詳細に解説

また、分散化については、イーサリアムは小さなグループによってコントロールされていると指摘。イーサリアムを使用するために、いつか許可が必要になる可能性があると述べている。

詐欺に関しては、イーサリアムは実世界のユースケースがあるが、トークン化によって発展してきたと指摘。ネットワーク上で発行されるトークンが詐欺に使われ、それがビットコインの発展を妨げてきたと主張した。

そして、現在はユーザーを守る責任が以前よりも重くなっていると説明。自分たちは完璧ではないが、広く受け入れられなかったり、コストがかかったりしても、正しいことをしていくとの意向を示している。

批判の声

Youssef氏は以前から、イーサリアムの上場を廃止する意思を示していた。12日に、イーサリアムを批判するツイートを引用し、取り扱いを終了するよう取り組んでいると述べている。

上述した廃止理由はYoussef氏の意見であり、ツイッター上では批判の声も多く上がった。

PoWにはマイニングにコストがかかるなどのデメリットがあることや、イーサリアムのスマートコントラクトは革新的な技術であることなどを指摘。

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

また、ビットコインと似た特徴を持つライトコイン(LTC)に関する意見を求めるツイートもあったが、ライトコインを好む人々もビットコインを使うよう誘導するとYoussef氏はコメントしている。

ベンチャーキャピタル「Cinneamhain Ventures」のパートナーで仮想通貨の有識者であるAdam Cochran氏は、Youssef氏のツイートを引用し、以下のように述べた。

利己的な仲介者はビットコインを好む。その理由は、価値を引き出すことができる手段を構築するため、ビットコインが仲介者を必要としているからだ。

スマートコントラクトには、そのような手段がもとから備わっている。決済企業や仲介業者は自分たちの事業を守るため、ビットコイン過激主義を崇拝している。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する仕組みのこと。スマートコントラクト機能が実装されている代表的なブロックチェーンがイーサリアムである。

▶️仮想通貨用語集

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/12 月曜日
14:57
インフレ・送金コスト上昇・資本規制強化でビットコイン需要拡大=BISレポート
国際決済銀行(BIS)の最新調査で仮想通貨の国際取引が2021年に380兆円に達し、従来の地理的障壁や資本規制の影響を受けにくいことが判明した。
12:46
メタプラネット、エルサルバドル政府のビットコイン保有量を上回る
メタプラネットが1,241ビットコイン(約184億円)を追加購入し、総保有量6,796BTCでエルサルバドル政府を上回った。暗号資産(仮想通貨)投資戦略を加速させている。
12:30
米中関税協議の進展に期待感、ビットコイン過去最高値に迫るも不確実性残る
米中貿易協議で「大きな進展」も不確実性残る中、ビットコインは過去最高値に迫る水準まで上昇した。イーサリアムは2,700ドル近くまで急伸、ブラント氏が「月足もみ合いパターンが急騰を示唆」と分析した。クジラ(大口投資家)の買い集めやRWAトークン化の拡大も追い風に。
12:07
米民主党議員ら20名、トランプ政権関係者に対する「仮想通貨腐敗(汚職)防止法案」を提出
米民主党の上院議員20名が、大統領や政府高官による仮想通貨発行・後援を禁止する仮想通貨腐敗(汚職)防止法案を提出した。トランプ氏のミームコインであるトランプコイン(TRUMP)発行を批判し、規制強化を目指す。
11:41
日本ブロックチェーン協会開催の「web3基礎研修」7月開講へ 現役プロがテーマごとに解説
日本ブロックチェーン協会(JBA)によるWeb3基礎研修2025の概要が発表された。NECの深田彰氏やNext Finance Techの徳力創一朗・土田真也両氏が登壇し、Web3の基礎からDeFi、NFT、DAOまで実践的に学べる全6回のプログラムについて紹介。
09:43
ブラジルのベロオリゾンテ市がビットコイン法案を可決
ブラジルのベロオリゾンテ市議会がビットコイン法案を可決。多角的アプローチで、仮想通貨ビットコインの「首都」を目指す取り組みを推進していく内容だ。
05/11 日曜日
14:38
ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやWIF、FARTCOINをDEXで購入する方法
2024年の暗号資産(仮想通貨)市場で注目を集めるミームコイン。代表的なPEPE、FLOKI、WIF、BONKの購入方法を解説。DEXの見つけ方からリスク管理まで。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン10万ドル復帰やリップルとSEC裁判の和解合意など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|10年後早期リタイアに必要なビットコイン数に高い関心
今週は、ビットコインを所有してリタイアするための最新ガイドライン、金からビットコインへの資金シフトの可能性、米ニューハンプシャー州の仮想通貨備蓄法案成立の影響に関する記事が最も関心を集めた。
10:30
ビットコイン1500万円回復、米英貿易協定でリスクオン加速|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは米英貿易協定合意を受けて大幅上昇し1500万円を回復した。米ニューハンプシャー州やアリゾナ州での仮想通貨準備金法案可決も追い風に。bitbank長谷川アナリストが相場を解説。
05/10 土曜日
14:30
改訂版GENIUS法案、テザーも米規制対象に DeFiへの影響も
米上院の改訂版GENIUS法案で海外ステーブルコイン発行体も米国の規制対象に。テザーなど1500億ドル市場への影響と、DeFi開発者・バリデーターまで拡大された規制範囲の懸念点
13:00
コインベースCEO明かす「企業資産の80%をビットコインに投資検討も断念」
米取引所コインベースグCEOが財務戦略としてのビットコイン保有を検討していた過去を語った。同社は投資目的で約1,900億円相当の仮想通貨を保有している。
11:45
ブラックロック、イーサリアムETFの現物償還機能を申請
ブラックロックがイーサリアムETF「ETHA」の改訂届出書を提出し、SECの承認を前提に現物による設定・償還機能を追加。最終判断は2025年10月頃の見通し。同時にビットコインETF「IBIT」には量子コンピューティングリスクに関する記載も追加。
10:30
アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も
ビットコイン専門家アダム・バック氏が新指標「mNAV回収月数」を提案し、メタプラネットの適正株価1340円を算出。ストラテジーと比較して3.8倍速いmNAV回収速度を実現していると分析。
09:40
台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱
台湾立法院の葛議員が国家資産の多様化を図るため仮想通貨ビットコインを準備金に採用することを提案した。米国における準備金政策の実現例も挙げている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧