はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、イーサリアムのWBETHリキッドステーキングを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リキッドステーキングトークン「WBETH」

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは24日、イーサリアム(ETH)のステーキングサービスにおいて、新たにリキッドステーキングトークン「WBETH」を導入したと発表した。

このWrapped Beacon ETH(WBETH)は、ユーザーがイーサリアムのステーキング報酬を受け取りながら、バイナンスの外のDeFi(分散型金融)プロジェクトに参加することを可能にするものだ。

リキッドステーキングとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。従来はロックアップされてきた資産の流動性(Liquidity)を解放できる利点がある。最大のサービスプロバイダーLido Financeでは、ETHをステークして債権トークンstETHを受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

▶️仮想通貨用語集

バイナンスは2020年12月より、イーサリアム2.0ステーキングに対応するトークン「BETH」を発行している。

「BETH」は、ユーザーがステーキングサービスを利用する際に預けたイーサリアムと1:1で対応するもの。バイナンスはステーキング報酬としても「BETH」をユーザーに分配している。

バイナンスは、ステーキングされているイーサリアムの出金を可能にする大型アップグレード「Shapella(上海+カペラ=シャペラ)」の実装完了を受けて、BETHのETHへの償還受け付けを開始したところだ。

関連バイナンス、ETHステーキングの出金に対応へ

ユーザーは今後、バイナンスのETHステーキングサービスで、BETHトークンの価値と紐づくラップドトークンであるWBETHを入手したり、WBETHをBETHトークンに戻したりすることが可能になる。これについて手数料は無料となる見込みだ。

WBETHの価値はバイナンスのイーサリアム・ステーキングにおけるAPR(年間利回り)によって増加していくことが予想される。そこで最初は、WBETHとBETHは1対1で交換されるが、この比率は後になって変わっていくと見込まれる。

また、BETHは基本的にBNBスマートチェーン上で展開されるが、WBETHの方は、その他にイーサリアムのネットワークなどでも使用可能であり、DeFiプロトコルへのアクセスが容易になる。

ラップドトークンとは

他の仮想通貨の価値と紐付けられた仮想通貨のこと。預けられたオリジナル資産を裏付けとしたトークンを作成することで、実質的に様々なブロックチェーンでそのトークンを活用できるようになる。

▶️仮想通貨用語集

「Shapella」アップグレードの恩恵

仮想通貨取引所Bybitのクリプト分析部門責任者Charmyn Ho氏は、イーサリアムの「Shapella」アップグレードによって、一番恩恵を受けるのは「リキッドステーキング」だとして、次のように話した。

リキッドステーキングトークンは、トレーダーが資金を自由に動かす力を保ちつつ、ステーキング報酬を得ることを可能にする。このため、一般的なステーキングトークンと比較して、より資本効率や柔軟性が高い。

仮想通貨データサイトDuneによると、現在イーサリアムのステーキング市場で一番比率が高いのは、リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeだ。ステーキングされたトークンの量では全体の約42%を占めている。

出典:Dune

二位はコインベースで約17%、三位がバイナンスで約8%を占める形だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
13:55
コインベース、各国政府からの情報開示請求が前年比19%増の12,716件に=2025年透明性レポート
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
06:25
米下院共和党が仮想通貨の「ディバンキング問題」を追及、チョークポイント2.0報告書を公開
下院金融サービス委員会の共和党議員が12月2日、バイデン前政権による仮想通貨業界への組織的な銀行サービス拒否を批判する53ページの報告書を公表した。ストライクCEOの口座閉鎖事例なども議論を呼んでいる。
05:55
ビットコイン8.5万ドル割れ、個人買い増しとクジラ失速が鮮明に=アナリスト指摘
ビットコインは12月1日深夜8.4万台まで続落した。大口保有者の購入鈍化と日銀の植田総裁によるタカ派発言が圧力となり、4億ドル以上の清算が発生。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧