はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

札幌開催のWeb3カンファレンス「B Dash Crypto」、ピッチコンテストの結果は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

B Dash Cryptoの開催

Web3(分散型ウェブ)特化型カンファレンス「B Dash Crypto」が5月24日から26日にかけて札幌で開催された。業界のキーパーソンが集い、新たな取り組みや市場の展望を共有した。

その一環として行われたピッチコンテスト「Crypto Arena」では9つのチームが参加。審査員には暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するコインチェックの大塚雄介氏をはじめ、Hashhubの平野淳也氏、B Dash Venturesの西田隆一氏、Fracton Venturesの亀井聡彦氏といった国内業界を牽引する方々が名を連ねた。

ピッチコンテストとは、優れたビジネスアイデアを持つ起業家およびチームが、審査員や観客に対し限られた時間内でプレゼンテーションするイベント形式のコンテスト。ビジネスの実現可能性やアイデアの革新性、市場適合性、収益可能性などが評価される。

今回の「B Dash Crypto」で優勝に輝いたのは、高速ブロックチェーンAptosとSuiで分散型取引所(DEX)アグリケーターとして機能する「Umi Protocol」。これは、様々な分散型取引市場から最適な取引価格を見つけ出す役割を果たす。

Aptos、Suiとは

どちらも、メタ(旧Facebook)のDiemプロジェクトの開発者によって設立された。Diemプロジェクトは終了したが、開発者が独自チェーンを立ち上げた。両プロジェクトは、Proof-of-Stake(PoS)コンセンサスを実装し、Moveというスマートコントラクトの言語など共通点がある。

準優勝には、利益を上げ続けるウォレットアドレスを追跡し、それを元にインデックストークンを提供するDeFi(分散型金融)プロジェクト「LOCKON」が選ばれた。

その他にも、NFT詐欺を防止するツールを提供するKEKKAI、SNS感覚でNFT販売を実現するアプリSNAFTY、デジタル認証情報を扱うTuring Certsなどのブロックチェーン/暗号資産関連プロジェクトが参加した。

関連:加納裕三氏、仮想通貨取引所bitFlyerの社長復帰へ

キーパーソンの展望

「B Dash Crypto」では、IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)や資産性トークンビジネスの展望、日本のWeb3スタートアップが直面する資金調達や規制など、多岐にわたるWeb3特化セッションが開催された。ブロックチェーンを活用したクラウドファンディング事業を展開するフィナンシェ代表の國光宏尚氏や、仮想通貨取引所bitFlyerの代表取締役社長に復帰した加納裕三氏といった、注目度の高い人物が議論した。

特筆すべきセッションとして、「日本版ステーブルコイン始動! 〜金融業界にWeb3旋風が巻き起こる!?」が挙げられる。23年6月1日には改正資金決済法が施行され、国内で法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になる背景がある。

31日付けの日経新聞によると、今後日本におけるステーブルコインの展開について、四国銀行など地方銀行にステーブルコインの技術提供を行うG.U.テクノロジーズの近藤秀和代表取締役CTOは、多くの地方銀行がステーブルコインの発行を検討していることを明らかにした。 さらに、スタートアップのJPYCの岡部典孝代表取締役は年内に資金移動業の登録を完了し、円ベースのステーブルコインを発行する計画を発表した。また、三菱UFJ信託銀行の齊藤達哉プロダクトマネージャーは、同行が「プログマコイン」を発行する計画があることを示唆した。

この「B Dash Crypto」は、「B Dash Camp 2023 Spring in Sapporo」と並行して同じ会場で開催された。「B Dash Camp」は招待制のカンファレンスで、日本最大級の規模を誇り、ネット業界の一線で活動する経営者やキーパーソンが集結する場となった。

関連:6月1日施行の改正資金決済法で国内ステーブルコイン発行可能に、多国籍企業にメリットも

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧