マクロ経済と金融市場
14日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比ドル232(0.68%)安、ナスダック指数は53ポイント(0.39%)高で取引を終えた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では、15ヶ月ぶりとなる政策金利の据え置き(利上げ停止)が決定した。
金利先物市場はこれを織り込み済みであったが、ドットチャートにて年内にあと2回の追加利上げを示唆したことやパウエル議長が「利下げ転換の可能性は2年ほど先」などと牽制したことはネガティブ材料として意識され、ダウが急落する局面もあった。
次回7月のFOMCでの利上げ再開の可能性は高いとみられるが、パウエル議長は明言を控えた。
ドット・チャート(金利予測分布図)とは
FOMC参加メンバーが適切と考える金利水準をドットで表し、政策金利の見通しや金融政策の方向性を視覚的に示すもの。毎年3月、6月、9月、12月に公表される。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.65%安の25,036ドルに。
サポートライン(下値支持線)の25,300ドルを割り込み、一時24,821ドルまで下落した。
主要アルトでは、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が前日比5.4%安、ヒンマン文章公開に関する思惑で上昇していたXRPが6.8%安となった。
昨今では、流動性の低下とセンチメントの弱さを露呈している。買い手不在の状況とも言える。
昨年11月のFTX破綻に加え、今年6月には米SEC(証券取引委員会)が暗号資産(仮想通貨)取引所最大手のバイナンスとコインベースを証券法違反で提訴した。時価総額上位のアルトコインの多くが「未登録有価証券」指定され、投資アプリのロビンフッドが該当銘柄の上場廃止を決めるなどしたこともあり、先行き不透明感が一層強まった。
コインシェアーズのレポートによれば、デジタル資産ファンドのフローは8週連続の売り越しとなり、計4億1700万ドルが流出した。
投資家心理が大幅悪化
投資家心理を示すビットコイン恐怖・貪欲指数(Crypto Fear & Greed Index)は、今年3月上旬以来3ヶ月ぶりに「恐怖」水準の40台まで低下した。
25を下回るとExtreme Fear (極度の恐怖)、56を上回るとGreed (貪欲)と判定される。
過去最低値はテラ(LUNA)ショックで暗号資産相場が暴落した22年6月で、20年3月のコロナ・ショックを下回る「7(Extreme Fear:極度の恐怖)」を記録した。
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