6/15(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,979ドル -0.6%
- ナスダック:13,626ドル +0.3%
- 日経平均:33,502円 +1.4%
- 米ドル/円:140 0%
- 米ドル指数:103 -0.3%
- 米国債10年:年利回り3.79 -1.2%
- 金先物:1,955.7ドル -0.1%
- ビットコイン:25,098ドル -2.9%
- イーサリアム:1,648ドル -5.1%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは−232.7ドルと大幅に反落。ナスダックは+53ドル高で取引を終えた。FRBは予想通りに利上げを一時休止したが、年内のあと2回の追加利上げ示唆が嫌気された格好だ。
FOMC
日本時間早朝に発表されたFOMCの金利政策ではこれまでの市場参加者の推測通りに据え置くことが決定された。2022年3月から計10回の利上げを経てそれをいったん停止した形になる。フェデラルファンド誘導目標レンジは5-5.25%と5月の利上げ後から変わっていない。
利上げ据え置きの決定に至ったことについて、FOMCは声明文で「度重なる引き締めが経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮し、目標誘導レンジを安定的に保つことで、委員会は追加の情報と金融政策への意味を評価することが可能性になる」としている。
利上げ休止は市場から歓迎されていたが、年末までにあと2回の追加利上げの可能性がFOMC参加者によるドット・プロット(金利予想)で示唆され、インフレ抑制のために更なる引き締めが必要との認識は大半の参加者(18人のうち12人)によって合意された。
現時点では7月のFOMCで0.25%の追加利上げの確率は70%に上昇したが、2回目の追加利上げは確実ではない。今回の会合でFRBは追加利上げは指標次第と言及したことから、今後の経済指標などによって方向性が決まるだろう。
一方、市場が期待している利下げについては、パウエル議長は会合終了後の記者会見でインフレが顕著に鈍化してからのことであるため、「2年ほど先」になる可能性が高いとの認識を示し「FRBの政策は広い領域をカバーしたが、引き締めの十分な効果はまだ実感されていない」と指摘した。ドット・プロットでは利下げは早くても2024年になると予想されている。
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5月卸売物価指数(PPI)
昨夜発表の5月卸売物価指数(PPI)は総合で前月比-0.3%、市場予想の-0.1%を上回った。食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比+0.2%で予想と一致。なお、前年同月比では+1.1%として2020年12月以来の低い伸びとなった。サプライサイドのディスインフレが続いている状況だ。
前日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)データでも物価上昇ペースの鈍化が示されており、今回のFOMC利上げ休止を正当化する材料となっているようだ。
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ドル円
ドル円はFOMC前には1ドル=139円台前半で推移していたが、追加利上げの示唆を受けて140円27銭まで押し戻される場面も見られた。
経済指標
- 6月15日(木)21:30: 5月小売売上高
- 6月16日(金): 日銀金融政策決定会合 政策金利発表
- 6月16日(金)23:00: 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
- 6月21日(水)23:00: パウエル議長発言
- 6月22日(木)21:00: 前週分米新規失業保険申請件数
- 6月22日(木)23:00: パウエル議長発言
米国株 売り買い交錯
本日の米株式相場はFOMC結果が発表され売り買いが交錯した。S&P500種株価指数は小幅高で5営業日続伸した。個別銘柄の前日比:エヌビディア+4.8%、c3.ai-0.6%、AMD+2.2%、テスラ-0.7%、マイクロソフト+0.9%、アルファベット-0.1%、アマゾン-0.1%、アップル+0.3%、メタ+0.7%。
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仮想通貨関連株まちまち
- コインベース|53.9ドル(+2.8%/+1.1%)
- マイクロストラテジー|282.8ドル(-0.3%/+0.1%)
- マラソン・デジタル|9.6ドル(+0.1%/+3.3%)
ビットコイン(BTC)は年内あと2回の追加利上げの可能性を受けて大幅に下落し一時25,000ドルを下回った。
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