米国の国際金融サービス大手Fidelity Investmentsは、年内での仮想通貨関連商品のリリースを目指していると、同社のCEOが明かした。
現在開発中のもので、すでにある程度の開発が終了しているものもあるが、そのうちいくつかは年内で発表を目指す見込みだという。
CEOのAbigail Johnson氏は、同社は現在この新しい技術にどのような活用法があるかを模索しており、今後大事になるのは市場のニーズがどこにあるかを正確に把握して提供することだと語った。
またJohnson氏は、仮想通貨やデジタルな通貨が進化するにも関わらず、今後も決済が完全にデジタルなものに取って代わられることはないという考えを保持しており、これも今後Fidelityの動きに大きく影響しそうだ。
同社は現在、総額で269兆円にも及ぶ資産を運用している。
今年の6月6日に、今回ニュースに挙がっているFidelity Investmentsは、「既存顧客内外の人々を対象とした、デジタル資産取引所の開発、作成、展開」できる人材を募集していた。
また。同社による仮想通貨サービスの提供は、昨年から計画されており、今年中にようやく始動する形となっている。
その理由として、法整備が行われていない仮想通貨業界が、今年に入ってから、G20での議論や公式機関などが積極的に介入し、適切に整備が進められていることも、計画を実行に移す一つの理由になったのではないかと考えられている。
Fidelity Investmentsのような、かなり多くの顧客を抱えている大企業が仮想通貨業界に参入することでさらに新規参入者が増加し、今後法整備が進むにつれ、続々と様々な企業が参入を示してくるだろう。
参考記事:Fidelity Investments Aims to Release Crypto Products by Year End
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