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銀行ブロックチェーン時代の到来?バークレイズ、HSBC『Settlement Coin』に参入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界大手銀行がUtility Settlement Coinプラットフォームに参加を発表
銀行がブロックチェーンを利用した通貨を発行できるようにするプロジェクトを発表しました。
USCにより中央銀行を経由しない、銀行間決済が可能に
銀行が中央銀行に持つ担保(預金)を元にUSCという電子通貨を発行し、USCを利用し決済できるようになります。

複数の世界大手銀行は本日(8月30日)、中央銀行がブロックチェーンを利用した通貨を発行するための一連のプロジェクトを発表しました。

通称『Utility Settlement Coin(以下USC)』と呼ばれています。

この事業は中央銀行の新しい通貨導入に備え設計され、世界中の銀行がオーダーメイドのブロックチェーンによる担保資産を使用して多種多様な取引を可能にしますが、ブリッジ通貨のような機能はなく、同じグループ内でしかやりとりはできません。

本日発表された内容では、UBS、BNY・メロン、ドイツ銀行、、NEX、ブロックチェーンスタートアップ企業であるClearmaticsなどの創立メンバーに加え、新しくバークレイズ銀行、CIBC、クレディ・スイス、HSBC、MUFG(三菱東京UFJ銀行)、State Streetの6社が参加するとのことです。

日本の三菱東京UFJ銀行も参加しています。

UBSの戦略的投資部とフィンテックイノベーション部のディレクターを務めるHyder Jaffrey氏は、将来この事業がもたらす影響を以下のように説明しています。

『中央銀行が物事を前進させようとしてることはご存知でしょう。私は中央銀行が独自の仮想通貨を発行する未来への第一歩だと解釈しています 』

しかしその未来以前に、Jaffrey氏とUBCチームは更なる発展を優先し、担保でトークンを保証するテストネットを開発しました。

本日発表されたプロジェクト第3段階の一部では、正式な所有権の譲渡および譲渡の際の正確な現金等価定義(実時間のエンドツーエンド取引を再現する取り組みの一環として)を検証中のようです。

『これはプロジェクトのプラットフォームが始動するために必要不可欠な取り組みです。』

とJaffrey氏は述べました。

検証によりわかること

譲渡の試験にて、プロジェクトグループは担保トークンの使用検証を実施し、Jaffrey氏によると複雑な仲介者のネットワークを通す資産の売買を、ブロックチェーン上で行われる単一の従来の法定通貨取引に簡略化できる可能性もあるといいます。

要するに、従来の手形交換所のネットワークを通さずに、担保トークンが資産所有者に直接渡されるということです。

『USCは取引所有権、現金等価定義、決済終了などを実証できる実行可能な構造を持つと確信しています。』

とJaffrey氏は述べます。

事業を進めるには参加するメンバーの重要性が大きく関わってきます。

HSBCフィンテックパートナシップ/戦略部のトップであるKaushalya Somasundaram氏はJaffrey氏の中央銀行の電子通貨の未来像に強く賛同し、それはHSBCがメンバーに参加した理由の一つでもあります。

Somasundaram氏は将来のトークンの働きを

『Settlement Coinは中央銀行で現金保証される担保付の電子通貨になり、私たちがUSCと所有権譲渡を実行でき、それによりプロセス簡略化や取引の時間削減につながることでしょう』

と説明します。

どのような野望があるのか…

2015年スイス大手銀行UBSとClearmaticsによって公開されたUSCですが、このプロジェクトのコンセプトはブロックチェーン上で発行される法定通貨によってブロックチェーン事業数が増加するというものです。

Citi銀行取締役の声明にJaffrey氏は理解を示し、従来の法定通貨とともにブロックチェーン上でトークン化された資産を支払うことは中央集権型のセキュリティの弱点のリスクを再発させることになるといいます。

そのリスクを考慮し、USCは昨年第二段階を始動し分散型システムの法律および規制に焦点を合わせました。

Jaffrey氏によると、その構造の作業は完了し、現在は金融機関に必要不可欠な技術要素を試験しているそうですが、『Pre-live』の環境は始まりにすぎないようです。

新しく開始された第三段階は約12ヶ月間にわたり作動され、Jaffrey氏は『go-live phase』が始まると予想します。

プラットホームを活用した担保付トークンの取引は2018年後期になるであろうと述べ、目標は広範囲にわたるブロックチェーンプラットフォームの採用にあるようです。

この機会を視野に、Somasundaram氏は最後に

『将来、中央銀行のデジタル通貨など、より大望のあるプロジェクトに向かうという点では、非常に大きな一歩になります。』

と述べました。

Barclays, HSBC Join Settlement Coin as Bank Blockchain Test Enters New Phase

Aug 30, 2017 at 23:59 UTC by Michael del Castillo

原文はこちらから

CoinPostによる考察

このプロジェクトはUSCという電子通貨を世界中の銀行間で使用されるものであり、個人に向けて発行される通貨ではありません。

このUSCを使用する銀行間では、即時送金決済ができるようになります。

しかし、決済等の効率性を上げるために、USCを使用しない銀行間で送金等をする場合はブリッジ通貨が必要となるのではないかと考えられます。

世界銀行間を統一された通貨でやりとりすることで、従来の負担や手間を省けるようになる将来が近づいています。

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