はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

MosaicMLを13億ドルで買収、AI関連スタートアップへの投資とM&Aが加速

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

13億ドルでMosaicMLを買収

ベンチャーキャピタル(VC)市場における現状を見ると、人工知能(AI)に関連したスタートアップに対するM&A(合併・買収)と投資活動は活発化している模様だ。

この分野の3つの新興企業、MosaicML、NoTraffic、CalypsoAIが、最新の資金調達と企業買収により、合計で20億ドル(約2,800億円)を獲得することに成功している。

クラウド環境下で統合データ分析サービスを提供するDatabricksは26日、13億ドルでMosaicMLの買収を発表した。MosaicMLは大規模なニューラルネットワークに精通した企業で、各社が自社データを利用して独自のジェネレーティブ(生成)AIを活用するためのプラットフォームを開発している。買収後、MosaicMLはDatabricks Lakehouse Platformの一部となり、企業向けにAIツールを提供する計画だ。

MosaicMLは、これまでにDCVC、AME Cloud Ventures、Samsung Nextといった投資家から合計約6,400万ドルの資金を調達してきた。前回の資金調達ラウンドでの評価額が2億2200万ドル(約319億円)だったMosaicMLの価値は、今回の買収によって約6倍となった。

AI技術の市場価値は急速な進化と共に歴史的な高水準となっている。企業がAI技術の導入を積極的に進めていることがその背景にある。例えば、2014年にGoogleがAIスタートアップのDeepMindを買収した際の評価額は約5億ドル以上とされている。

関連:ジェネレーティブAIへのVC投資が22年に急増、3500億円超え

AIスタートアップの資金調達

AIセキュリティのパイオニアであるCalypsoAIは同日、シリーズA-1の資金調達ラウンドで2,300万ドル(約33億円)を確保したことを発表した。この資金は、大規模言語モデル(LLM)セキュリティ・ソリューションの開発や人材獲得、市場拡大に活用される予定だ。

CalypsoAIは、ジェネレーティブAIとLLMの企業利用を支えるリアルタイム監視ツールを提供している。同社の製品「CalypsoAI Moderator」はLLMを活用する組織の保護を目指し構築されており、コンテンツの帰属状況やトレーサビリティなどの情報を追跡することで、組織がリスクを軽減し、重要なソリューションを提供できるように支援する。

一方、AIによる交通管理ソリューションを提供するNoTrafficは26日、最近のシリーズBの資金調達ラウンドで5,000万ドル(約72億円)を調達したことを発表した。この資金は、技術の国際展開や自動運転車の増加に対応可能な交通インフラ構築に向けて使用される予定だ。

NoTrafficの主力製品は、リアルタイムの交通管理を実現する自律型AIを搭載したプラットフォームだ。既存の交通インフラと統合可能であり、旧来の交通システムの改革を可能にする。

これらの投資動向は、ベンチャーキャピタルと投資家がAIスタートアップに対して強い関心を示していることを裏付ける。マッキンゼーの報告によれば、AIがもたらす経済効果は2030年までにおよそ15兆7,000億ドル(2,259兆円)に達すると予想されている。

特にジェネレーティブAIは全体の15~40%を占める主要な分野となっている。その進展が続けば、この分野だけで毎年4兆4000億ドルの経済効果を生み出すと予測されている。

ジェネレーティブAIの一例として、米OpenAIが開発した対話型AI「ChatGPT」が挙げられる。ChatGPTはユーザーの質問にAIがチャット形式で回答するサービスで、史上最速でユーザーベースが1億人に到達したと報じられている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧