仮想通貨XRP(リップル)が、再び大きな急騰を記録した。
Zaifのハッキング被害があったことで、相場に不安感が漂っていた20日、ビットコインの相場が再び上昇に転じたタイミングでXRPが強く上昇方向へと価格を急進、前日比で14.7%のプラス、日本円で40円を超えた(21時15分時点)。
XRPは、年初から大きく価格を落とした後、今月に入り急騰する場面が2度見受けられている。
なお、前回の急騰後、大きな反落がなかったことも、今回2度めの急騰につながった要因の一つと考えられる。
追記
40円を突破した後、XRPの勢いは衰えず、21日午前7時では50円目前(Bitbank参照)まで価格を更に急進、勢いはそのまま継続し大台となる50円台に乗った。
通常大きな価格続伸の後には、ショートポジションも取られやすく、反落することが多々見受けられるが、前回の急騰後と同様、今回のXRPの値動きは急騰後に強さを見せており、更なる買いが殺到した可能性がある。
Bitbankで55円到達後に一時反落も、再度50円台に復調するなど、依然強さが見られる。
また、時価総額上位10通貨の週間比率では、前週比10%プラスで推移する通貨はXRPのみとなった上で、XRPは54%高と他の上位仮想通貨の値動きとは完全に異なる動きをしていることが見受けられた。
直近での大きな発表では、資産額アメリカ第9位のPNC銀行がリップルネットへの参画を表明したが、最も大きいのは10月1日に開催を控える、米リップル社が主催する国際カンファレンス「SWELL 2018」の期待感だろう。
第二回目の開催となるSWELLは、米国の元大統領(42代目)「ビル・クリントン」氏を始めとする、世界各国の政治・経済界、銀行業界、ブロックチェーン業界のトップが集う、金融関連の国際カンファレンスだ。
また、積極的に世界各国の主要金融機関、国際送金決済・業社との提携を行っているリップル社は、5大陸の40カ国にまでRippleNet が拡大していることが明らかになった。
その様な背景を踏まえると、先日Sagar Sarbhai氏が、XRPを利用するプロダクト「xRapid」の商品商用化に関するニュースを1ヶ月ほどでお届けできると言及したことによる、実需への影響とその期待感もより高まっているのかもしれない。
また、老舗格付け会社Weiss Ratingsも、リトレースメントでの90%を理由に、下落期にあるXRPを買い時であると言及していた上、唯一ポテンシャルの高い通貨にも名を挙げるなど、リップルを支持している様子が見受けられた。