はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 比較 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコインで日本と東南アジアの越境決済を実現へ ソラミツらが新事業を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン技術を活用

日本のフィンテック企業「ソラミツ」らは8日、ブロックチェーンを活用した中央銀行デジタル通貨(CBDC)とステーブルコインの相互交換によって越境決済を実現するジョイントベンチャープロジェクトを発表した。

国を越えた電子商取引において、CBDCとステーブルコインを経由させ、日本と東南アジア各国の決済を実現すると説明。サービスのローンチは2024年秋頃を目指すとした。

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略で、各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。仮想通貨との大きな違いは、CBDCはデジタル上の法定通貨であること。

▶️仮想通貨用語集

関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

今回のプロジェクトは、ソラミツと株式会社VIVIT、多摩大学大学院ルール形成戦略研究所と連名で発表。ソラミツが越境決済システムの検討・構築、ブロックチェーン技術の活用や金融システムとの連携等の調整を担当するなど、ジョイントベンチャープロジェクトとして三者が役割を分担する。

システムの具体的な仕組みは以下の画像の通り。日本の様々な金融機関が発行すると見込まれるステーブルコインを交換所経由で、ソラミツがカンボジア中央銀行と発行したCBDC「バコン」に接続する仕組みだ。

出典:発表

バコンはすでにマレーシア、タイ、ベトナムとQRコードによる越境決済が可能。また、インド、中国、ラオスらとも越境決済できるように開発中だという。QRコード決済を行える東南アジアの人々はバコンを経由して、日本との越境決済ができるようになるとした。

発表では、Eコマースの開発プロジェクトチーム「睦〜MUTSUMI〜」を発足したとも説明。そして、「睦の名の通り、多くの企業や自治体が力を合わせて、収縮する日本の未来を打破し、新たな市場、大きな経済圏の構築に向け、再び開国していくことを目指していく」と述べている。

プロジェクトの背景

今回のプロジェクトを発足した背景には、日本のマーケットが先の見えない円安、貿易赤字、少子化によって縮小している現状があるという。プロジェクトの目的は、この課題に対するソリューションを提供することだとした。

日本の中小企業が、東南アジアの大きなマーケットにシームレスに参入できるEコマースを、バコン経済圏を基盤にして構築。そして、日本各地の様々な産業や文化が東南アジアにダイレクトに届く新しい経済圏プラットフォームの実現を目指すと述べている。

クレジットカードを持たない人々も各国のQRコード決済手段を活用し、即座かつ低コストに越境決済が可能になるとしており、日本から特産品や各種のデジタルコンテンツを容易に東南アジア全体に販売できるようになると説明した。

今後は、協力企業の参加を募り、マーケティングや概念実証(PoC)を行って、2024年秋頃のローンチを目指すとしている。

改正資金決済法の施行

日本では今年6月から、改正資金決済法施行により、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になった。今回のプロジェクトの背景には、この法改正もあるとみられる。

関連6月1日施行の改正資金決済法で国内ステーブルコイン発行可能に、多国籍企業にメリットも

6月から、法定通貨に裏付けられたステーブルコインを電子決済手段として認可。この新しい制度において、銀行、資金移動業者、特定信託会社が発行者として許可されている。

この法改正については以前から、国内外の企業間決済における効率化が進むことを期待する声も上がっていた。

関連国内ステーブルコイン解禁の影響は?|WebXレポート&インタビュー

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場の追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧