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世界のゲーム企業トップ40社のうち、29社がWeb3分野を模索 日本企業も参入傾向

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手ゲーム会社のWeb3関与

市場データサイトCoinGeckoの分析に基づくと、時価総額上位40のゲーム会社の中で、72.5%にあたる29社がWeb3領域の事業を模索していることがわかった。これにはブロックチェーンゲームの直接的な開発のほか、Web3ゲームプロジェクトへの投資、ブロックチェーン関連職の採用が含まれる。

出典:CoinGecko

この調査結果は、2023年9月19日時点のデータを基にCoinGeckoが分析・公開したもの。Web3に進出を果たした29社の中で、実際にブロックチェーンゲームの開発を進めているのは、7社(24.1%)に留まる。

これらのリストには、Take-Two Interactive(米)、Nexon(韓)、バンダイナムコ(日)、コナミ(日)、Krafton(韓)、スクウェア・エニックス(日)、Ubisoft(仏)などが名を連ねる。

一方、Web3に関与する大手ゲーム会社29社のうち、残る22社(75.9%)は、より慎重なアプローチを選択している。

これにはマイクロソフト、テンセント、ユニティ・ソフトウェアなどが含まれ、戦略的な投資やインフラ開発を通じて、ブロックチェーンゲームの将来性への関与と、リスク軽減を図る傾向が見られた。

レポートによれば、全体として12以上のプロジェクトが、世界のトップクラスのテック企業から何らかの支援を受けている。日本企業もこの動きに取り組んでおり、ソニーはWeb3インキュベーターのStartale Labsへ出資している。

関連:ソニーがブロックチェーン開発へ、スターテイル・ラボと合弁会社設立

日本では、セガサミーホールディングスも2023年にLINE NEXT Inc.を含む複数社とブロックチェーンゲームに向けたIP(知的財産権)活用の契約を締結。

2023年3月には、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの合弁会社、株式会社ポケモン(The Pokémon Company International :TPCi)が、ブロックチェーン分野の専門家の募集を行っているとして注目を集めた。

関連:「Battle of Three Kingdoms」セガ三国志大戦IP活用のBCG、入門動画初公開

大手7社のBCゲーム開発状況

データ出典元:CoinGecko(CoinPost翻訳・加筆)

ブロックチェーンゲームの開発を進めている大手ゲーム会社7社のうち唯一、Kraftonが開発中の「Overdare」はロードマップが明確だ。2023年12月にソフトローンチ予定であり、2024年1月から7月にかけて正式リリースが計画されている。

Take-Two Interactive子会社Zyngaの「Sugartown」とバンダイナムコの「RYUZO(龍造)」は、それぞれ2023年8月と6月に、ゲームに先行して専用NFTをリリースした。

Nexonの「Maplestory Universe」はソーシャルメディアでのアップデート共有や、Web3ゲーム構築に向けたディスカッションを行うなど、他社とは異なるアプローチをとっている。

また、スクウェア・エニックスの「Symbiogenesis」やUbisoftの「Champion Tactics: Grimoire Chronicles」は、X(旧Twitter)でのアップデートを続けており、コナミホールディングスの「PROJECT ZIRCON」は9月の東京ゲームショウで発表を行ったばかりだ。

関連:コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」関係者インタビュー|TGS2023

2023年9月19日現在、トップ10のゲーム企業の時価総額合は3,219.6億ドル(47兆円)に達し、これはトップ10のゲームトークンの総市場キャップの4.8億ドル(713億円)を大幅に上回り、既存のゲーム大手のポテンシャルを強調する。

ブロックチェーンゲームの普及と成功は、報酬システムの最適化や市場拡大、そして規制とコンプライアンスの課題の克服にかかっている。CoinGeckoの報告書では、これらの課題に対処し、「キラープロダクト」となるためには、プレイヤー中心の報酬システムと、革新的なトークノミクスによる具体的な利益提供が必要であると強調されている。

関連:『BCGで変わる未来の生活』スクエニプロデューサー×STEPN創業者対談レポートとインタビュー|WebX

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

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