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ビットコイン価格『2019年には280万円』3つの根拠に基づくInvesting Haven社の予想とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

来年のビットコイン価格をいち早く予想
ファンダメンタル分析や仮想通貨相場の市場予測を17年の12月から行なっているInvesting Haven社が来年のビットコイン価格予想を発表、約280万円(2万5千ドル)とした。

Investing Haven社の価格予想

ファンダメンタル分析や仮想通貨相場の市場予測を17年の12月から行なっているInvesting Haven社が来年のビットコイン価格予想を発表、約280万円(2万5千ドル)としました。

同社は以前、仮想通貨の基盤となるブロックチェーン技術の今後に対して以下のように予想していました。

2015:投資と発見

初期のユースケース調査や技術導入が見られた

2016-2017:早期採用

最先端の銀行がブロックチェーンに価値を見出し、中央集権的管理者を持たない仮想通貨の運用を開始。

規制当局も可能性を認識、規制の枠組み作りを開始。

2018-2024:成長期

早期導入した銀行に続き、規制の明確化が進むことによりその他の銀行も仮想通貨の価値を認識。(ネットワーク効果でブロックチェーン技術が定着)

その他の資産クラスのおける運用が開始、新たなサービスも生まれる。

2025:成熟期

ブロックチェーン技術導入が主流となり、資本市場における重要な不可欠となる。

Investing Havenは昨年12月に価格予想を発表した際はビットコイン価格は2020年から2022年までには16万ドルに到達すると予想しましたが、仮想通貨市場やビットコインを取り巻く環境が昨年から大きく変化したことを受け、新たに予想を発表しました。

今回の予想では同社は来年までにビットコイン価格が280万円(2万5千ドル)台まで行くと見通しを立てその理由として以下の3点を理由に挙げました。

  1. ・ビットコイン先物の影響
  2. ・米国SECに申請されるビットコインETFの傾向が市場の働き方に与える影響
  3. ・停滞しているビットコインATM設置数

ビットコイン先物

2017年の12月、ビットコインの先物取引がCboeとCMEによって運用が開始されました。

これにより今までビットコインの取引に乗り出せなかった投資家層が今までにない形でビットコイン価格の変動から影響を受ける機会が設けられました。

しかし裏を返せば、大口の投資家ビットコイン価格に影響を与える機会にもなった為、ビットコイン先物の導入は価格の高騰を抑制することとなっているとInvesting Havenはしています。

ビットコインETFが価格に与える影響

また昨年から度々申請されているビットコインETFは現物ではなくビットコイン先物をベースとしたデリバティブを主としたETFであることも挙げ、ビットコイン現物市場に良い影響は与えないとしています。

現物をベースにしたビットコインETFのみがビットコイン市場に良い影響を与える。デリバティブは市場を違う状態へ導く。

と同社の創設者Taki Tsaklanos氏は説明しています。

その反面、ビットコイン先物やビットコインETF、また他にもナスダックが発表したBakktプラットフォームなど、仮想通貨投資の関連事業が発展していることで2019年には機関投資家の市場参入が期待できると、全てマイナスではないことを加えました。

ビットコインの過去4年を見るチャートでは上記のチャートでは、4つのバンドを表示しています。

  1. ・超強気
  2. ・強気
  3. ・トランジションバンド
  4. ・サポートバンド

ビットコインは現在トレンドバンド付近を推移しており、今後もここが一番落ち着くエリアと予想しながらも、ビットコイン市場を取り巻く材料が要因で超強気ラインは突破しないとTsaklanos氏は言います。

ビットコインのドミナンス・使用事例の停滞

また、ビットコインの「控えめ」な価格予想の要因の最後としてビットコインATMの設置数の伸び悩みを挙げました。

上記のグラフは2016年の1月から2018年9月までの世界中で設置されたビットコインATM設置数を表しており、これはビットコイン停滞の兆しとTsaklanos氏は予想しました。

またテザーなどのステーブルコイン台頭がビットコインの支払い・決済手段としての利用を阻む可能性を示唆しています。

さらに今年初旬から続いた下落相場の影響で8月にはビットコインのドミナンスは過去最高値を更新し、現在も本稿執筆時点で51.1%と仮想通貨市場の過半数を占めています。

出典:CoinMarketCap

その為、ビットコインは現在でも仮想通貨市場の成り行きを見極めるのに重要な指標の一つであるとTsaklanos氏はしました。

またビットコイン価格は30日から6600ドル台を推移しています。

今後もビットコインETFや機関投資家の参入など、ビットコインの動向が気になるところです。

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