はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

中国の超大口投資家「ブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトへの投資をやめる」その背景とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Xiaolai氏の引退宣言
中国で多大な影響力を持ち、北京のベンチャーファンドBitFundの創業者でもあるXiaolai氏が、先日中国大手SNSのWeiboにて、今後ブロックチェーン技術やICO分野の投資を行わないことを公表した。
Xiaolai氏の過去
今回の発表の理由として、中国政府がICOを禁止したこと、そして、ブロックチェーン業界に多くの詐欺まがいのプロジェクトが存在していることが挙げられるが、実際は、公衆の面前から一線を引くことが最大の理由であると考えられている。

Xiaolai氏の引退宣言

北京のベンチャーキャピタルBitFundの創業者でもあるLi Xiaolai氏が、先日、公式にブロックチェーン業界から手を引くことを明らかにしました。

彼は、中国で最もビットコインを保有しているとされる億万長者の投資家の1人であり、その保有BTC数は、数万〜数十万BTCにのぼるのではないかと噂されてきました。そして、自身が手掛けたBitFundでは、現時点で時価総額29位の仮想通貨Qtumなどにも積極的に投資を行なっています。

しかし今回、彼は、中国で最も人気のあるSNSサイトWeiboにて、以下のように投稿しました。

本日付けで、Li Xiaolaiは、(ブロックチェーンや早期段階の)プロジェクトに投資を行わないことに決めた。

今後”Li Xiaolai氏”が携わると主張するプロジェクトは無視してもらって構わない。(実際私は、把握している以外にも、現時点で数え切れないほどのプロジェクトに関連付けられており、その99%が本当だ。)よって、今後数年間は、キャリアチェンジを念頭において過ごしたいと考えている。しかし、次にどの分野に進んでいくかは未だ定かではない。

彼のこの突然の発表で、中国の仮想通貨市場は衝撃を受け「Xiaoli氏の評価が低くなってしまった」というコメントを始め、賛否両論のあるコメントが寄せられました。

この発表の裏側には、中国政府がICOを禁止したこと、そして、ブロックチェーン業界に多くの詐欺まがいのプロジェクトが台頭してきたことが理由として挙げられるとされていますが、一方で、Xiaoli氏は、悪い意味で目立ってしまった過去も持っており、公衆の面前から一線を退くことが最も大きな理由であるとも予想されています。

Xiaolai氏の過去

今年6月、ベンチャーキャピタリストのChen Weixing氏は、インターネット上で、Xiaolai氏のことを”詐欺”や”仮想通貨業界の腫瘍”などと中傷していました。

さらに彼は、Xiaolai氏が2013年に開始した投資ファンドで回収した30,000BTCを未だ還元しておらず、ギャンブルでその資金を溶かしてしまい、還元することができてないと強く非難していました。

結果的にXiaolai氏は、当時勤めていた「Hangzhou Xiong’an Blockchain Fund」の評判を損ねると判断し、運営パートナーを辞任しています。

ここまでは、インターネット上で強く非難したWeixing氏が一方的に悪いように聞こえますが、後にXiaolai氏はプライベートで仮想通貨市場のプレイヤー達を散々非難している会話が流出し、話題となりました。

彼は、その流出した音声の中で、Binanceを”ズルをしているプラットフォーム”と指摘、CEOのCZ氏を”いい奴ではない”と糾弾。

さらに、仮想通貨NEOを”馬鹿げたプロジェクトで価値がない”、仮想通貨TRONの創業者Charlie Lee氏を”詐欺師”と罵倒するなど、数多くの著名人、プロジェクトを非難していたことが明らかになりました。後に、彼はWeiboで非常に恥ずかしい思いをしたことを投稿しています。

今回のLi氏の発表は、中国を始めとする仮想通貨業界に大きな衝撃を与えましたが、今後個人的に、ブロックチェーンやICO関連のプロジェクトに投資しないだけで、彼が創業したBitFundを通じて仮想通貨分野に関わり続けていく可能性はあると考えられます。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/19 土曜日
15:00
金価格の史上最高値から150日以内にビットコイン上昇か、歴史的パターンが示す40万ドルへの道筋 
金が3,357ドルの史上最高値を記録する中、専門家は過去のパターンからビットコインが150日以内に反発すると予測。パワーローカーブモデルは2025年後半に400,000ドル到達の可能性を示唆。JPモルガンは金ETFへの資金流入とビットコインの取り残しを指摘。
13:45
仮想通貨市場低調の中、堅調な分野は? ビットワイズ1~3月期レポート
ビットワイズが2025年1~3月期の仮想通貨市場をレポート。ステーブルコインなど、市場全体の下落にもかかわらず過去最高を記録した分野を解説している。
11:30
2025年2Q、規制改善でアルトコイン回復へ──Sygnumなどが予測
Sygnumとビットワイズが2025年暗号資産市場を分析。ビットコインの安全資産としての地位確立と規制環境改善がアルトコイン回復を後押しする一方、ステーブルコインと実物資産トークン化が過去最高を記録。第1四半期の価格下落から反発なるか。
10:45
米政府の100万ビットコイン購入で価格は100万ドル到達か、BPI幹部が大胆仮説
ビットコイン政策研究所の幹部が米国による100万BTCの購入が価格に与える影響を予測。トランプ大統領の戦略的ビットコイン準備金設立や関税収入を活用した購入戦略の実行可能性に注目が集まる。
10:05
2025年米国債供給過多が仮想通貨市場に与える影響は? バイナンスリサーチが分析
バイナンスのリサーチ部門が2025年に米国債は過去最高規模の供給が予測されると指摘。金利上昇圧力と、ビットコインなど仮想通貨市場への影響を分析した。
09:05
量子コンピュータvsビットコイン 1BTCをかけた解読コンテスト開催
量子コンピュータの脅威に備えた『QDay Prize』コンテストが開始。ビットコイン暗号解読に成功したチームに1BTCを贈呈。量子耐性対策が進む中、ビットコインの未来にどんな影響があるのか。
08:00
アスター、仮想通貨ASTRの不要な発行の抑制や利回り安定化を実現へ
日本発のWeb3プロジェクトのアスターは、仮想通貨ASTRのトークノミクスをアップデートしたことを発表。今回の変更で、不要な発行の抑制や利回りの安定化を目指す。
07:44
アリゾナ州のビットコイン準備金法案などが前進 投票の最終段階へ
米アリゾナ州議会でビットコイン準備金法案が進展し最終投票を待つ状況に。州財務官に年間10%の暗号資産投資権限を付与する内容だが、知事は障害者サービス予算問題を理由に拒否権行使の可能性も。
06:55
ビットコインクジラの最新動向 1万BTC以上の超大口保有者は蓄積継続
仮想通貨ビットコインの大口保有者の行動に焦点を当て、超大型クジラの市場吸収と大口投資家の動きの違いを解説。
06:20
ギャラクシーリサーチ、ソラナのトークンインフレ改革に新提案
仮想通貨ソラナ(Solana)コミュニティの経済モデル改革に向け、Galaxy Researchが新たな投票方式「MESA」を提案した。
04/18 金曜日
18:29
業界キーパーソン3名が語る仮想通貨市場の現状と展望|香港Web3 Festival2025
香港Web3 Festivalで、TON Foundation取締役のスティーブ・ユン氏、香港立法会議員のダンカン・チウ氏、CoinMarketCap CEOのラッシュ・ルー氏にインタビュー。マクロ経済の影響、規制環境の変化、アジア市場の可能性について、業界リーダーたちの見解を独占取材した。
18:12
Neowave Academyが日本進出 Web3の潮流を切り拓けるか
Neowave Academyが主催した「Tokyo Nexus」イベントで日本Web3市場への本格参入を宣言。伊藤健次氏やArata氏などが集結し、投機から価値蓄積へと進化する暗号資産市場を分析。教育コンテンツを中心とした事業展開を推進し、Web3普及に向けた取り組みを共有。
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧