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ビットコイン採掘プール大手F2pool、米政府の制裁措置対応を一時停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン検閲懸念

中国の大手仮想通貨マイニング(PoW採掘)プール、F2pool(エフツープール)は、コミュニティがより包括的な合意に達するまで、OFAC(米国外国資産管理局)トランザクションのフィルタリングを停止すると発表した。

OFACトランザクションのフィルタリングとは、米国財務省の外国資産管理室(OFAC)が制裁対象の個人や国に対して行う取引禁止や資産凍結などの措置のこと。このフィルタリングは仮想通貨コミュニティからは検閲の一形態と見なされている。

背景には、0xB10Cというオンチェーンアナリストが、F2PoolがOFAC制裁に基づいてトランザクション(ブラックリスト入りのアドレス)をフィルタリングする最初のビットコインマイニングプールになったと明らかにしたこと。2023年9月と10月の間、OFAC制裁トランザクションが欠落しているビットコイン・ブロック(トランザクションの束)が6つあり、F2Poolによるものが4つあったことから、F2Poolのブロックから欠落しているトランザクションはフィルタリングされている可能性が高いとみられた。一方、フィルタリングされたトランザクションは他のマイナーによって承認されたという。

F2poolの創設者であるChun氏は、フィルタリングことを認め、検閲に対する抵抗力のあるシステムはプロトコルから設計する必要があると述べたが、後にこの発言は削除した格好だ。

以前にも、米ビットコイン・マイニング企業マラソン・デジタル・ホールディングスが2021年までにOFACの制裁対象などの取引を検閲して一部の送金(トランザクション)を排除していたが、「検閲が十分に機能していない」として米規制に準拠した形で運用していたマイニングプール「OFAC Pool」を取り止めた事例がある。

関連米上場企業マラソン、規制準拠のマイニングプールでトランザクション検閲を取りやめる

イーサリアムの方も

また、ビットコインだけでなく、イーサリアムブロックチェーンにも似た検閲事例があった。

OFACが2022年8月にトルネードキャッシュ(取引を匿名化するミキシングサービス)のスマートコントラクトを制裁対象者リストに指定し、米国人によるトルネードキャッシュの使用や事業関係を禁止したことを受け、同年10月14日に生成されたブロックのうち51%が、OFACの制裁措置に準拠した形で構成されていることが判明した。

関連イーサリアムが直面する健全性と検閲耐性の葛藤、リレイヤーの偏重

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