CoinPostで今最も読まれています

「銀行で金利を得ながら仮想通貨投資を」バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新ソリューション発表

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは11月30日、機関投資家向けの新たなソリューションを発表した。

このソリューションを活用すると、機関投資家は法定通貨や仮想通貨をバイナンスに預け入れずに資金を銀行で保有したままにして、それを担保にバイナンスで取引できるようになる。目的は機関投資家の懸念の1つであるカウンターパーティリスクを軽減することだ。

カウンターパーティリスクとは

取引等の相手方(カウンターパーティ)が債務不履行などを起こすことにより損害を被るリスクのこと。

▶️仮想通貨用語集

機関投資家は法定通貨に加え、銀行で保有する国債のような現金同等物も担保にできるため、銀行で金利を得ながらバイナンスで取引することが可能になる。このようなソリューションを提供する仮想通貨取引所は、現時点でバイナンスのみであると同社は主張した。

バイナンスでプロトレーダーや機関投資家にサービスを提供する部門「VIP and Institutional」のトップCatherine Chen氏は、今回の発表で以下のようにコメントしている。

仮想通貨業界においてカウンターパーティリスクは、長期に渡って機関投資家の懸念事項になっている。この懸念を払拭するため、仮想通貨と伝統金融の専門家チームが1年以上かけてソリューションの開発に取り組んできた。

現在、このソリューションに強い関心を持つ銀行や機関投資家と密にコミュニケーションをとっている。

バイナンスは、従来の金融市場をモデルにして今回のソリューションを開発。現在はまだ試験段階のようだが、これからソリューションを普及させ、新たなスタンダードを構築していくとした。

他社の取り組み

今回のようなソリューションを提供する仮想通貨取引所はバイナンスだけであると同社は主張しているが、同様の取り組みは他の企業でも行われている。先月28日には、デジタル資産企業向けにサービスを提供するFireblocksが、バイナンスと似たソリューション「Off Exchange」をローンチしたことを発表した。

Fireblocksのソリューションもカウンターパーティリスクを軽減するために開発。取引企業や資産運用会社が、取引所とは別のウォレットで資金を保有したまま、その資金を取引所に反映させて利用する仕組みだ。

今回のソリューションは、仮想通貨デリバティブ取引所Deribitでローンチ。他にもHTX、ByBit、OKXらのグローバル取引所で今後数カ月の間に利用できるようになると説明した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/12 土曜日
18:00
なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?
上場企業による暗号資産(仮想通貨)ビットコイン保有が世界的に拡大し始めている。米国のマイクロストラテジーや日本の東証上場企業メタプラネットの事例から、企業がビットコインを選択する理由と、それが企業戦略にもたらす影響を詳しく解説。
14:00
ポルシェの「911 GT3」、Web3レースゲーム「Lollipop Racing」に登場
ポルシェがポリゴン上のWeb3ゲーム「Lollipop Racing」に参加。高性能車911 GT3 RSなどが登場し、ストリーミングとゲームを融合した新体験を提供。
10:35
「ビットコイン銀行構想で1兆ドル企業へ」マイクロストラテジー会長
米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長がビットコイン関連金融商品を核に時価総額1兆ドル企業を目指す壮大な構想を語る。
10:00
BCGとBLOCKSMITH、障がい者就労支援で提携 ゲーミフィケーションと仮想通貨活用の新しい報酬システムを導入
BCG株式会社とBLOCKSMITH&Co.が障がい者の就労支援で業務提携を発表。工賃作業サービス『RevelApp』とクイズ動画SNS『QAQA』の連携により、障がい者がクイズ解答で得た報酬を暗号資産に交換できる新しい報酬システムを提供する。
09:30
OKJ、パレットトークン(PLT)のステーキングで特別プラン発表
OKCoinJapanが仮想通貨PLTの特別ステーキングプラン「88日間・年率11.88%」を発表した。Palette ChainのAptos Network統合を記念した期間限定オファーとなる。
08:55
リップル共同創設者、XRPでハリス氏の支援団体に寄付
リップル社の共同創設者ラーセン氏は、仮想通貨XRPでハリス氏の支援団体に1.5億円を寄付した。同氏によるハリス氏への仮想通貨での寄付で記録されているものは今回が初めてとされている。
10/11 金曜日
13:44
仮想通貨DEX大手Uniswap、独自のイーサリアムL2「Unichain」を発表 
DEX大手Uniswapは1、新たなイーサリアムL2ソリューション「Unichain」の立ち上げを発表した。Unichainは低コストで高速なトランザクションと分散化を推進し、クロスチェーン相互運用性を高める。
12:55
米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め
仮想通貨市場で米政府によるビットコイン対象清算の可能性が懸念され、市場参加者の間で警戒感が高まっている。昨夜発表のCPIはBTCの価格を一旦押し下げた。
11:35
ブロックチェーンで牛を追跡するCattleProof、米農務省から公式認定取得
家畜のデジタルID管理を行うCattleProofが、ブロックチェーンを活用したもので初めて米農務省のプロセス検証プログラム認定を取得。トレーサビリティ向上へ。
10:00
メタプラネットが10億円分ビットコイン追加購入、今週二度目
仮想通貨オンチェーン追跡ツールのArkham Intelligenceはメタプラネットの保有特設ページを公開。マイクロストラテジーやブラックロック、米政府のアドレスのように、ビットコイン保有数のリアルタイムトラッキングが可能となった。
09:45
ビットコインを公式通貨とする未承認国家「リベルランド」、トロンのサン氏を首相代行に指名
自称国家リベルランドが、トロン創設者ジャスティン・サン氏を首相代行に指名。仮想通貨とブロックチェーンに重点を置きビットコインを公式通貨としている。
08:55
マウントゴックス、弁済期限を25年10月末まで1年延長
マウントゴックスは弁済期限を25年10月末まで1年延長すると公表。仮想通貨ビットコインの売り圧軽減につながる可能性があるとの声が上がっている。
08:15
ドバイ仮想通貨規制当局、7つの無許可事業体に罰金と停止命令
ドバイの仮想資産規制当局(VARA)は、必要なライセンスを取得せずに営業し、マーケティング規制に違反した7つの事業体に対して罰金を科し、業務停止命令を出したと発表した。
08:00
トランプ氏の仮想通貨プロジェクト「WLF」、2200億円の評価額で445億円調達へ
米国のドナルド・トランプ前大統領と息子たちが関与する仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」が、来週からトークンの初期販売を開始する計画が明らかになった。
07:30
リップル社、米SECを交差上訴へ
リップル社が仮想通貨XRPを巡る裁判で米SECを交差上訴へ。もう争点は残されていないことを明確にすると同社の最高法務責任者が述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア