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ビットコイン急落で400億円規模のロスカット、主要アルトも反動安

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マクロ経済と金融市場

前週末8日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比130.4ドル(0.36%)高、ナスダック指数は63.9ポイント(0.45%)高で取引を終えた。

今週12日にはFRB(米連邦準備制度)の金融政策判断に影響を及ぼす米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、14日4時にはFOMC(米連邦公開市場委員会)およびパウエル議長の記者会見を控える。

先物市場では98.4%が金利据え置きを予想しているが、今後の行く末を占うFOMC後の金利予測分布図(ドット・プロット)にも市場は注視する。利上げ停止を織り込み相場の雰囲気が上向く中、今後の追加利上げが示唆されるようなことがあれば相場急変を招きかねない。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比3.48%安の1BTC=42,049ドルに。

BTC/USD日足

一時40,300ドルまで急落した。

デリバティブ(金融派生商品)市場では2.9億ドル(423億円)相当のロングポジションがロスカット(強制清算)された。

coinglass

現時点での清算額は先月14日と同水準となり、過去3ヶ月で最大規模となる。

主要アルトでは、イーサリアム(ETH)が4.5%安、XRPが6.3%安、ソラナ(SOL)が3.2%安となった。主要アルトではポルカドット(DOT)が7.3%安、チェーンリンク(LINK)が8.8%安と下落率が高い。当面はボラティリティ(価格変動性)が上昇し、相場の不確実性が高まるおそれがある。

bitbankアナリストの長谷川氏は先週末、CoinPostへの寄稿記事で、「日足の相対力指数(RSI)が買われ過ぎ水準にあり、利食い売りが入りやすい水準にあることや米債利回りと急反発すればBTC相場への下押し圧力になる可能性」を指摘。「足元の相場の上昇トレンドは長く続かない」との見立てを示していた。

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オンチェーンアナリストのWilly Woo氏は、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)ビットコイン先物の日足ローソク足における窓空けを指摘。1BTC=39,700ドルまで調整する可能性を示唆している。

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アルトコイン市場

先週末のアルト相場への資金流入局面では、ステーキングプールのガバナンストークン「JTO」のエアドロップや新規上場で関心の集まったソラナ(SOL)が、一時77ドル台まで続伸した。11日はBTC急落の連れ安で前日比2.3%安となっている。

関連:コインベース、Jitoのガバナンストークン「JTO」エアドロップの初日に新規上場

ソラナ基盤のNFTマーケットプレイスでは、「Blur」のソラナ版と目される「Tensor」が台頭し、月間100万ドルの取引高で主要NFTマーケットプレイスの「Magic Eden」を上回った。

エアドロップ期待などから、「Tensor」の市場シェアは11日時点で76.4%まで大幅続伸し、Magic Edenの15.3%やSolanartの2.83%を引き離した。

tiexo

なお、イーサリアム基盤のNFTマーケットプレイスでは、「Blur」が74.5%のシェアで「OpneSea」の20.0%を大きく上回っている。

5日には、STEPNの開発企業のFind Satoshi Lab(FSL)が運営するNFTマーケットプレイス「MOOAR」が、MOOAR Boxのインセンティブ導入によって急激に出来高を伸ばし、ソラナ基盤のNFTマーケットプレイスで首位に立った。

FSLはGas Heroのβテストを実施しており、ヒーローバッジなど高額アセットの需要促進も取引高を後押ししたものと見られる。

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