「サークル社」がSeedInvestを買収|セキュリティトークン普及の土台なるか

CircleがSeedInvestを買収
仮想通貨企業サークル(Circle)は、クラウド投資を手がける企業SeedInvestを買収と発表した。この決定により、Circleは個人や企業が資金を集め、仮想通貨を利用する投資家と対話できるセキュリティ・トークンプラットフォームの構築を加速させることができる様になるとされる。
サークルのビジョンとは
Circleのビジョンはオープンでグローバルなデジタル経済をブロックチェーンや仮想通貨に基づいて構築することだとされる。今回の買収も、以前Circleによって発行されたステーブルコインUSDCもこのビジョン達成のための動きであったと思われる。

CircleがSeedInvestを買収

米仮想通貨企業サークル(Circle)は公式ブログ にて、SeedInvestに対する買収を発表した。

SeedInvestはアメリカ証券取引委員会(SEC)やFINRAなどに登録されたブローカーディーラー(仲介業者)の資格を有する、クラウド投資を手がける投資機関である。

同社はニューヨークに本社を置く企業で、スタートアップの株式との交換によるクラウドファンディングを行うプラットフォームを提供してきた。

同社は20万人以上の投資家のネットワークを構築して資金を集め、数百社のスタートアップ企業の資金調達を担ってきたそうだ。

この結果、SeedInvestはInc.紙によってアメリカのスタートアップ急成長ランキング4位に位置付けられている。

サークルはこの買収により、個人や企業が資金を集め、仮想通貨を利用する投資家とコミュニケーションが取れるセキュリティ・トークンプラットフォームの構築を加速させることができると思われる。

今回の買収、ならびに今後の新たな業務申請は『FINRA』によって承認される必要があるという。

Circleのビジョン

サークル社のビジョンはオープンでグローバルなデジタル経済をブロックチェーンや仮想通貨に基づいて構築することだと掲載してある。

このビジョンの実現には、企業や個人が資金調達や流動性を促進するために仮想通貨を利用できる環境を作る必要があると掲げている。

さらに、サークル社はスタートアップがセキュリティトークンを発行できるようにするなど、法的規制に即した形で仮想通貨業界を推進していくと目論んでいる模様だ。

こうしたビジョンのために、仮想通貨をスタートアップ投資に合法的に用いる方法が必要となってきている。

今回の買収によってサークル社は上記のような仮想通貨投資を規制のもとで行うプラットフォームを投資家に提供できるようになり、サークル社が運営する取引アプリCircle Investでスタートアップ企業から得たセキュリティ・トークンを取引して流動性を持たせることができると見ている。

そういった点では、SeedInvestは規制下でのクラウドファンディングを行うに必要な機能性を備えている。

例えばスタートアップの調査活動であったり、投資家の認定であったり、あるいは決済と証券の監督、スタートアップにオンラインでのクラウドファンディングを可能にするなどの幅広い資金調達手段の提供などが含まれる。

さらに、こういった機能は今回の買収によってさらに強化され、今後USDC (サークル社独自発行)のような価格安定通貨を投資に利用できるようになるなど、仮想通貨建でによる投資の可能性を広げていくと思われる。

ライバル社Coinbaseとの競争が顕著化するか

先月CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong氏はTechCrunchのインタビューで、Coinbaseのビジョンと仮想通貨市場の未来について語る際、仮想通貨が有価証券に該当するかどうかというテーマに関して、Coinbaseはすでに今年の初めに証券ディーラーを買収するなどして取り組みを見せている。

Coinbaseでは、一部のトークンは有価証券として扱われるようになると考えています。これまで我々は常にもっとも使いやすく、信頼できる取引所であり続けてきた。今後も、有価証券に当たるトークンを法に準拠した形で扱える場所になっていきたいと考えている。

さらに、9月28日、Coinbaseから、仮想通貨を簡単に購入することができるBundle(仮想通貨パッケージ)を発表したことに続き、Circle社は10月4日に、同社が運営している仮想通貨取引アプリCircle Investで、新たに仮想通貨の「バスケット取引」商品を提供する事を発表した。

このように、両企業の間の競争が顕著化し、業界全体の多様性と健全化にとってもポジティブな動きだと考えられる。

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