はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン「ビットコイン現物ETFには他商品から5兆円超の資金が流入する」 新規マネーは多くは流入しないとの見方は維持

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFを分析

米金融大手JPモルガンのアナリストは、米国で新たにローンチした暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)に新しい資金は多くは流入しない可能性があると現在もみていることがわかった。「The Block」が報じた。

多くの新規マネーが流入するという楽観的な見方が市場参加者の多くに共有されていることに疑問を抱いているとJPモルガンのアナリストは説明。一方で、既存の仮想通貨の金融商品から最大で約5.2兆円(360億ドル)の資金が移されてくると予測している。

JPモルガンは以前から同様の見方を示している。米証券取引委員会(SEC)はビットコイン現物ETFを承認すると予測していた一方で、ビットコイン先物などの他の商品から流動性が流出するだけでゼロサムゲームになると述べ、現物ETFが仮想通貨市場の転換点になる可能性は低いと主張していた。

関連JPモルガンアナリスト「SECはビットコイン現物ETFを承認せざるを得ないだろう」

今回JPモルガンのアナリストは、その時と同様の見方を示したことに加え、ビットコイン現物ETFに移動してくる金額を概算している。まずは、ビットコイン先物ETFから約4,350億円(30億ドル)が流入するとの見方を示した。

他には、グレースケール社の「GBTC」からの移行が約4,350億円から約1.8兆円(130億ドル)であると計算。GBTCは今回ETFに転換しているが以前から市場に流通しており、ディスカウント(マイナス乖離)時に購入した投資家らがいったん利益確定しているとの見方がある。

GBTCとは

もともとは、米グレースケールが提供していた「ビットコイン投資信託」のこと。今回SECが複数の現物ETF上場を承認した際に、GBTCの現物ETF転換も認められた。

▶️仮想通貨用語集

関連グレースケールの投資信託「GBTC」とは ビットコイン現物との価格乖離が注目される理由

また、個人投資家が利用する取引所とブローカーから約2.1兆円(150億ドル)から約2.9兆円(200億ドル)が流入するとも概算。一方、資金の移動元としてこれらの例を挙げたが、資金が流入してくる時期や期間については言及していないという。

JPモルガンのアナリストは、仮想通貨市場に流入する新しい資金の額は、規制の影響を受けると指摘。特に、仮想通貨のエコシステムが従来の金融システムに入りこむことを規制当局がどのくらい許容するかに左右されるとの見方を示した。

また、新しく誕生したETFにどのくらいの資金が流入するかは、手数料と流動性に大きく影響を受けるとも主張している。

関連初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

GBTCからの資金流出

日本時間11日に米国でビットコイン現物ETFが初めて承認され、現在はすでに取引が開始されている。

初日の出来高が多かったのはグレースケールのETF。一方、上述した通り、ブルームバーグのETF専門家のEric Balchunas氏は、出来高の大半は全て売りだろうと推測した。

関連初日のビットコイン現物ETF出来高、40億ドル超 グレースケールがリード

JPモルガンはGBTCについて、1.5%という手数料が高いと指摘。手数料をブラックロックらと同じ0.25%ぐらいの水準まで下げないと、上記の通り資金が流出するだろうと述べている。

関連米国のビットコイン現物ETF申請企業、手数料競争に

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶトレード知識 CoinPostアプリで個人投資家に優位性を
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:00
DEXアグリゲーターOdos、2025年はソラナ対応へ
暗号資産DEXアグリゲーターのOdosが2024年に取引量530億ドルを達成。新規ウォレット数270万件、14チェーンに対応拡大。2025年はSolana対応やエンタープライズAPI提供を予定。ODOSトークンの活用法も強化へ。
11:30
リップル社、ポルトガルとブラジル間の即時国際決済を実現へ
リップル社はユニカンビオと提携し、リップルペイメントを使ってポルトガルとブラジル間の即時国際決済を提供する。
10:42
ETFのBTC購入量、25年は新規発行量を3倍超過か
仮想通貨ビットコインの現物ETFが購入するビットコイン数量は2025年、新規発行される数量を大きく上回っている。ETFの購入量が新規発行量を3倍超上回っているとの指摘も上がった。
10:25
香港政府、投資移民の資産としてビットコインとイーサリアムを認定か=報道
香港当局が、仮想通貨ビットコインとイーサリアムを投資移民の資産として承認したと伝えられる。香港ではBTC準備金の検討を唱える議員もいる。
09:48
仮想通貨カストディ大手BitGO、IPO計画か
アメリカ拠点の大手仮想通貨カストディ企業BitGoがIPOによる上場を計画しているようだ。ブルームバーグの情報によれば、上場は2025年第2四半期を見込んでいると伝えられている。
08:50
トランプ一族のワールド・リバティ、「マクロ・ストラテジー」準備金を発表
ドナルド・トランプ米大統領が関係する分散型金融(DeFi)プラットフォーム「ワールド・リバティ・フィナンシャル」は12日、主要な仮想通貨の戦略的準備金「マクロ・ストラテジー」を設立すると発表した。
07:55
ビットコイン軟調、パウエル議長発言とCPI発表前の影響分析|仮想NISHI
仮想通貨市場は、軟調な動きを継続。米国消費者物価指数(CPI)の公表を控え、投資家が様子見姿勢を取っていることが挙げられる。
07:40
ユニスワップ、Unichainのメインネットをローンチ
大手DEXユニスワップは、仮想通貨イーサリアムのL2「Unichain」のメインネットをローンチ。発表で、DeFiを復興させることを表明した。
06:50
バイナンス、相場ピーク時に自社資産のビットコインなどを大量売却 罰金支払いのためか
大手仮想通貨取引所バイナンスが、自社保有の仮想通貨資産を大規模に売却していたことが12日、同社の準備金証明報告書から明らかになった。以前の罰金支払いのために清算したと見られる。
06:30
米SEC、複数のソラナ現物ETF申請を審査開始
米証券取引委員会は12日、複数の運用会社が申請したソラナの現物ETF(上場投資信託)に関する審査手続きを開始した。
06:10
ADA・ライトコインが11日に大幅高、ETF進展を好感
仮想通貨ライトコインとカルダノが11日、大幅高となった。前日比でライトコインが約11%高、カルダノが約16%上昇した。
05:50
ストラテジー、ビットコインの追加購入を再開
米ストラテジーは10日夜、仮想通貨ビットコインの買い増しを再開し大量に購入したことを発表。
02/11 火曜日
17:46
海外取引所からの乗り換え先は?ユーザー評判で見る新興銘柄&板取引対応の国内取引所
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所に対する規制強化に備え、国内のおすすめ取引所を比較。新興銘柄の板取引やマルチチェーン送金に対応するビットバンク・OKJの特徴を解説します。
11:00
メタプラネット、40億円の社債発行 ビットコイン買い増しへ
ビットコイン財務戦略を採用するメタプラネットが、40億円の社債発行によるBTC買い増し計画を発表。決算では財務基盤の大幅改善を報告した。
09:01
ドージ、ソラナ、XRPなど現物ETFの承認確率は?アナリスト予測
ブルームバーグのアナリストがライトコイン、ドージコイン、ソラナ、XRPの現物ETF承認確率を予測。トランプ政権誕生で確率が上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧