はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『米連邦レベルの規制が要る』イエレン財務長官、ステーブルコイン規制法案について議会で強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「連邦レベルの規制が必要」と強調

米国のジャネット・イエレン財務長官は6日、米下院金融サービス委員会の公聴会に出席し、暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインを連邦レベルで規制する法案の制定を議会に強く求めた。

イエレン氏は、米国の金融規制当局評議会(FSOC)が、サイバーセキュリティやAI(人工知能)の金融業界での使用などに加えて、仮想通貨のリスクについても注視していると述べた。

仮想通貨のボラティリティの大きさや、法的順守を行わないプラットフォームの存在や、取り付け騒ぎなどのリスクを指摘し、ステーブルコインや証券ではない仮想通貨の現物マーケットの規制について議会と協力していきたいとも話した。

連邦当局に、あるトークン発行者のステーブルコイン発行可否を判断できるような能力を持たせ、すべての州に適用できるような、連邦レベルの基礎的な規制が必要だとしている。イエレン氏は、次のように呼びかけた。

FSOCと金融市場に関する大統領作業部会は、ステーブルコインが金融システムに対して持つリスクは時間の経過とともに大きくなる可能性があると認識している。

議会が、こうしたリスクに対処するのに適切な規制枠組みに取り組むことをおおいに歓迎する。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

関連需要拡大中のステーブルコインTUSDとは | 主な特徴と強みを解説

関連ソラナ普及拡大に追い風 NY金融当局がPaxosのSolanaステーブルコイン発行を認可

超党派ステーブルコインは停滞中

パトリック・マクヘンリー金融サービス委員長は、イエレン氏の発言を受けて、現在議会で超党派のステーブルコイン法案など2つの法案が提案されていることに言及した。

「決済ステーブルコインの明確化に関する法案」に関しては、金融委員会を通過したものの、民主党と共和党の間で議論が紛糾し、全議場での採決は予定されていない状態だ。

この法案では、州レベルの当局に委ねられる権限が大きく、FRBの権限が限られていることについて民主党から批判が上がっている。イエレン氏も今回、すべての州に適用される連邦レベルでの規制が必要だと強調した格好だ。

関連米下院議員、ステーブルコイン法案の重要性を強調 PayPal USDを受けて

もう一方の「21世紀のための金融イノベーションとテクノロジー法」は、仮想通貨規制を明確化し、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)の役割分担についても定める内容を盛り込んでいる。

この法案も下院金融委員会は通過したものの、支持が広がっておらず、まだ議会で審議される目途は立っていない。

関連米国議会、国防権限法で仮想通貨関連条項を不採用

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
06:12
台湾政府が210BTCの押収ビットコインを保有、世界10位の政府保有者に
台湾の法務部が犯罪捜査で押収した210枚以上のビットコインを保有していることを明らかにした。戦略的備蓄の検討も進んでいる。
05:55
2026年までに米国で100超の仮想通貨ETF上場を予測、ビットワイズ
米資産運用会社ビットワイズが2026年までに100本以上の仮想通貨ETFが米国で上場すると予測した。SECの一般的な上場基準公表により規制が明確化され、発行障壁が低下したことが背景にある。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧