イーサETFも射程内にか
香港当局が来週月曜日にも暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサリアムの現物ETFの上場申請を承認する見込みが浮上。ブルームバーグが12日に報じた。
今週の報道では「最初の承認は来週にも発表される」とされていたが、より具体的な日程が判明した形だ。
仮に香港で承認された場合、ビットコイン・イーサETFを提供するアジア初の都市となり、日本やシンガポール、韓国などの規制当局が今後判断する上で重要な事例となりうる。
報道によると、中国の資産運用会社Harvest Fund Management Companyの子会社、およびBosera Asset Management Co.とHashKey Capitalによるパートナーシップも、ビットコインとイーサリアムETFの発行者として運営する承認を得る見込みだ。
HashKey Capitalは4月6日にBosera Internationalとの戦略的パートナーシップを公表したばかりだった。
HashKeyの最高経営責任者であるLivio Weng氏は今週金曜日に、オンチェーンステーキングの問題が解決されれば、イーサの現物ETFの承認は近いと述べていた。
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中国本土からの資金も期待される
Matrixportの分析によると、香港の仮想通貨ETFは、「サウスバウンド・ストックコネクト・プログラム」を通じて、中国の投資家から最大250億ドルの需要を引き出す可能性がある。サウスバウンド・ストックコネクト・プログラムとは、中国本土の適格投資家が香港に上場している株式にアクセスできるようにするものだ。
同社はレポートで「香港のビットコインETFが承認されれば、本土の投資家がサウスバウンド・コネクト・プログラムを利用し、年間最大5,000億人民元(5,400億香港ドル=700億ドル)の取引が可能になるため、数十億ドルの資金が集まる可能性がある」、「利用可能な資本水準に基づくと、香港のビットコインETFの利用可能容量(キャパ)は最大2,000億香港ドル、つまり250億米ドルに達する可能性がある」と予測している。
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