はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

金融庁、8月にもデジタル証券(ST)の規制緩和へ 発行を増やして普及を促進=日経

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル証券の普及へ

日本の金融庁は、「デジタル証券(ST)」を普及させるため、規制を緩和することがわかった。日経新聞が8日に報じた。

早ければ8月にも内閣府令を改正する計画。1つの金融グループ企業がSTの発行、引き受け、販売までを通して担えるようにして、商品数の増加を促進し、投資家が購入しやすいようにするという。

規制緩和の対象となるのは、不動産物件を裏付けとするST。具体的には商業施設、ホテル、大型マンションが裏付け資産に含まれる。これまではこういった証券は、組成した信託銀行のグループ内の証券会社は引き受けに参加できなかったが、このルールを改定する。

今回の規制緩和が実現すれば、1つの金融グループで発行から引き受け、販売までの収益を想定できるようになり、STの発行増加につながる可能性があるという。

また、規制緩和に合わせ、日本証券業協会が投資家保護のルールを整備する計画。金融機関が投資家に公表する項目を拡充する。

関連『デジタル証券(STO)市場の発展はWeb3普及に欠かせない』|WebXレポート

STとは

「Security Token」の略。株式などの有価証券をブロックチェーン技術を利用してデジタル化したトークンを指す。

▶️仮想通貨用語集

STの動向

2020年5月の金融商品取引法改正および関連する政省令の改正施行によってSTの法制度が整備されて以降、日本の市場も発展してきた。

関連日本初のデジタル証券二次市場「START」開設、ケネディクスといちごの2銘柄取引開始

野村総合研究所(NRI)の24年5月版のレポートによれば、日本における23年度のST発行総額は976億円で、昨年度から5.8倍に成長しているという。以下はNRIが掲載している発行額と発行件数のグラフだ。

出典:NRI

発行額における商品別の内訳を見ると、不動産を裏付けとした受益証券発行信託が85%(825億円)と最も多い。J-REIT(不動産投資信託)の公募における23年度の募集・売り出し総額が3,129億円であることを考えると、不動産STは大きな市場に成長しているとNRIは評価した。

STについては上述した法改正を含め、日本では国や自治体が普及を後押ししている。昨年12月には、Progmat(プログマ)ら約30社が行うベンチャーキャピタル(VC)ファンドのST化の取り組みに、オブザーバーとして内閣府らの政策当局も加わることがわかった。

関連日本政府も参加 ProgmatやSBI証券ら民間約30社がVCファンドをデジタル証券化へ

また先月末には、東京都がST市場拡大促進事業補助金の申請受付を開始したことを発表。都内の企業は申請が認められれば、金融商品取引法および不動産特定共同事業法にもとづき、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。

関連デジタル証券(ST)市場の拡大へ 東京都、事業補助金申請の受付開始

デジタル証券特集

デジタル証券の基礎知識 これからの金融を変える技術とは? 2023年のデジタル証券市場の動向と将来展望
デジタル証券の法的側面:規制とチャンス デジタル証券の技術的側面:ブロックチェーンとの関連性
デジタル証券の成功事例、先進企業の取り組みと成果

関連2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。
18:00
仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく
仮想通貨の基本的な分類と代表的な銘柄を初心者向けに解説。決済通貨(BTC・XRP)、プラットフォーム通貨(ETH・SOL)、ユーティリティトークン、ミームコインの特徴や違いがわかります。
14:04
メルコイン、メルペイ残高から暗号資産つみたての自動引き落としを開始
メルカリの売上金(メルペイ残高)から暗号資産の自動つみたてが可能に。メルコインが新機能を追加し、ビットコイン・イーサリアムへの投資がより簡単に。渋谷で記念イベントも開催、最大1万円分のビットコインが当たるキャンペーンも実施中。
14:00
感情に翻弄される仮想通貨投資の実態、8割の保有者が認める=Kraken調査
Krakenの最新調査で、仮想通貨投資の実態が明らかになった。米国の8割以上の投資家がFOMOとFUDに影響され、感情的な意思決定が投資戦略を危うくしていることがわかった。
13:00
ソラナへの戦略的投資を行うソル・ストラテジーズ社、ナスダックへの上場を申請
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ナスダック上場を申請した。同社はソラナへの戦略的投資を拡大しているところだ。
12:43
10万ドル達成後のビットコイン急反落、1500億円相当の大規模ロスカットが発生
ビットコイン史上初の10万ドル到達後、急激な価格調整により10億ドルのロスカットが発生した。相場過熱の実態とSUIが上昇した背景などアルトコイン相場を解説。
10:55
トランプ次期大統領、ソラナ初期投資家のサックス氏をAI・仮想通貨特命官に任命
ドナルド・トランプ次期大統領は、ベンチャーキャピタリストのデビッド・サックスを、新たに設置される人工知能および仮想通貨担当の特命官に任命することを発表した。
10:30
リップル社、ステーブルコインRLUSDのローンチに関して声明
リップル社は5日、注目を集めていたRLUSDステーブルコインの発表に関する憶測に正式に対応した。トランプ次期政権への期待を受けて、仮想通貨XRPの価格は過去30日で341%上昇し、2021年の高値を超えている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧