はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界でマイクロソフトITに大規模システム障害 仮想通貨への影響は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイクロソフトITが大規模ダウン

世界各国のマイクロソフトITシステムに19日、障害が発生し、航空・列車、銀行や医療サービス、放送などに大規模な影響を与えた。米サイバーセキュリティー企業クラウドストライクのアップデートエラーが背景だ。

同日に上昇した、ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の価格にも間接的に影響をおよぼした可能性を指摘する声もある。

影響を受けたシステムのモニターには、重大なエラーを検出し処理を続行できなくなったことを示す「ブルー スクリーン オブ デス」(BSOD)が表示された。各システムは、その後再起動できず、正常に機能しなくなったと報告されている。

原因はクラウドストライクのセキュリティ製品「ファルコンセンサー」のアップデートにあり、同社は不完全なアップデートのロールバックに取り組んでいるとされる。

クラウドストライクのジョージ・カーツ社長兼CEOは、次のように説明した。

ウィンドウズホストの単一コンテンツアップデートで見つかった欠陥の影響を受けた顧客と協力して解決のため動いている。MacおよびLinuxのホストには影響がない。

また、今回の出来事はセキュリティの問題でもサイバー攻撃でもないと強調している。問題の箇所は特定され、他から切り離され、修正プログラムが展開されたとも続けた。

大規模なシステム障害により、高度に相互接続された世界のITインフラのリスクが浮き彫りになったとの意見もあがっているところだ。こうした中、分散化された仮想通貨が注目されているとする声もある。

関連仮想通貨取引所選びで「損しているかも?」初心者が後悔しがちな3つの失敗

関連2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

仮想通貨の分散性に注目

これまでのところ、主要な仮想通貨が今回の障害に巻き込まれたとする報告は確認できない。

仮想通貨ヘッジファンドCapriole Investmentsのチャールズ・エドワーズ創設者は19日、市場時間が開始してから数分以内に、ビットコインが64,000ドルから急騰し、65,000ドルを超えたことに触れて、次のように意見した。

マイクロソフトの「ブルー スクリーン オブ デス」により、世界中のテクノロジーシステムと銀行システムが機能しなくなる中、ビットコインが安全な避難所であり、分散型の価値保存手段であると気付いた機関投資家がいたのかもしれない?

なお、ビットコイン価格は記事執筆時点で66,690ドル(約1,050万円)である。

その他、Web3エンジェル投資家のサンチャゴ・R・サントス氏は、仮想通貨の分散性に触れて次のようにコメントした。

今日のように、ソフトウェアプロバイダーへの過度の集中化により、世界のインフラが停止するような時には、複数の参加者が共有の状態を生成してブロックを産み出すような仕組みの価値が説得力を持つ。

なお、仮想通貨ポリゴン(MATIC)のムディット・グプタ最高情報セキュリティ責任者は、ポリゴンはクラウドストライクの技術を使用しているが、「テストを行わずに、重要でないアップデートをスタッフに採用させることはないため、影響を受けなかった」と述べた。

また、ポリゴンのネットワークは分散化されているため、もし仮に今回のような出来事でポリゴンラボが影響を受けたとしても、ポリゴンのネットワークには影響はないとも指摘している。

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

ミームコインが出現

DEXToolsなどのデータによると、クラウドストライクや、マイクロソフト、「ブルー スクリーン オブ デス(BSoD)」をモチーフとするミームコインが早速発行されて、活発に取引されている。

これは、今回のトピックへの短期的な注目から利益を得ようとするものだ。こうしたトークンのほとんどは最終的には無価値になるが、作成者と初期の購入者は利益を上げると予想される。

関連ミームコインTOP10、1〜3月の強気相場で平均利益率13倍を記録=CoinGecko

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧