CoinPostで今最も読まれています

あなたの仮想通貨ウォレットをハッカーから守る5つの方法

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

目次
  1. 1.ホワイトリストによるアクセス制限
  2. 2.安全で評判の良いウォレット
  3. 3.二段階認証を活用しましょう
  4. 4.ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットの活用
  5. 5.その他のアプリケーションの保全

ソフトウェアエンジニアであり、イスラエルのスタートアップのフロントエンドチームリーダーを務めるPiniさんが書いたこの記事では、仮想通貨ウォレットのセキュリティを高めるための最善の方法を取り上げています。

仮想通貨の世界は今、急激な成長を遂げており、たくさんの投資家がこの金融商品の魅力的なリターンを求めて参入してきています。アメリカで最も使いやすいとされている取引所のCoinbaseでは1ヶ月で1000万USドル以上もの資金を調達しました。

しかし、資金の流入は取引所をハッキングしようと企む人の流入も招いています。様々な通貨でユーザーが増加するとともにハッキングの件数も増加しています。今年だけでも、ETH(イーサリアム)は2億2500万ドルほどがハッキングによって奪われました。

しかし、この数字はもはや驚くものではなくなってきています。

資産がデジタル上に保管されている仮想通貨市場は、ハッカーにとって格好の餌場なのです。ダイヤモンドや金、芸術品を盗もうとする泥棒はまずその在り処を見つけ、自分の身を危険にさらして盗みます。しかし、仮想通貨は、ハッカーが祖母の家でテレビ番組を見ていながらでも莫大な額を盗み出せてしまうのです。

ハッカーは様々な方法で仮想通貨ウォレットにアクセスすることができます。例えば、最近steemitで、ある匿名のハッカーがSQLインジェクション攻撃を含む様々な手段で複数のウォレットから数百ビットコインを盗んだ方法の詳細が投稿されました。

このようにハッキングのリスクが明確な中で、自分自身を守るため、そして自分の資産がこのような被害に遭わないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。ウォレットのセキュリティを高めるための方法を下記に記載しました。

1.ホワイトリストによるアクセス制限

アプリケーション開発者はSQLインジェクション(SQLI)やクロススクリプティング(XSS)、バックドアなどの主なハッキング手法に対しアクセス制限を確実にかけておく必要があります。詳しい手法のリストや、その手法に対しての適切なアクセス制限の設定法は、リンクを参考にしてください。

デベロッパーはセキュリティの例外によってブロックされる特定の認知されているイベントパラメータで引っかかった様々なURLをホワイトリストに追加することができます。これは、通信量が増えた時でも適切なセキュリティコントロールができる方法です。

2.安全で評判の良いウォレット

技術者でない人は、適切なウォレットを使用することがとても大切です。もし取引所のウォレットを使用しているのであれば、そのウォレットにはまだ処理されていない、たくさんのバグとリスクがあることを理解した上で適切に使用しなくてはなりません。アプリケーションのフィードバックやグーグルでハッキング履歴の閲覧、安全で評価の高い仮想通貨の取引所やウォレットを探すアプリケーションも活用して見てください。そして、資産を分散させることも心がけておきましょう。

仮想通貨のウォレット一覧 マルチカレンシーやコールドウォレットなど
多様なウォレットを紹介しています。ビットコイン対応ウォレットはもちろん、マルチカレンシー対応・コールド(ハード)ウォレット・モバイルウォレットなど、用途に応じた使い方を解説していきます。

3.二段階認証を活用しましょう

仮想通貨ウォレットに二段階認証(2FA)を施すことは、仮想通貨投資家のセキュリティを高めるためには必須です。この認証は、指紋認証、個人情報についての質問、他のデバイスでの認証などで単一のパスワード以外にも認証方法を用意することで、セキュリティを高めることができます。ログインにかかる時間は多少増えますが、大規模なハッキングから自分の資産を守れるかもしれません。

二段階認証アプリ[Authy]が[Google Authenticator]よりも優れている理由
バックアップ機能が備わっているのでスマホをなくした時も対応できる バックアップ機能を利用すれば、スマホが紛失したり、不具合...

4.ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットの活用

仮想通貨の取引を頻繁に行っていない人は、所持している通貨をオフラインウォレットに納めておくことをお勧めします。ハードウェアウォレットやペーパーウォレットはプライベートキーを個人で所有することができるので堅実なセキュリティを確保することができます。そして取引及び売買を行いたい場合は、ハードウェアウォレットから一部送金することで、その他の資産のセキュリティを保ちながら送金することができます。

5.その他のアプリケーションの保全

仮想通貨ハッカーは、その他のアプリケーションを媒介してハッキングを行うことができます。例えば、ハッカーはISPsにアクセスし、経路制御プロトコル(BGP)を見つけ、変更し、取引先のウォレットを変更することができます。 ISPアクセスはそのデバイスの様々なアプリケーションから取得することができるので、ユーザーは送金を行う前にその他のアプリケーションが保全されているかを確かめる必要があります。よって、多額の送金をする前には少額で送金テストをし、送金の確認が取れてから、多額の送金をするというのも効果的です。

仮想通貨の取引は、変更不可の状態でブロクチェーン上に書き足されるため、自分の資金が奪われた場合取り戻すのは、ハッカー自身があなたに送金し返すのを望むしかありません。しかし上記の方法によって、ユーザーや開発者はウォレットやアプリケーションのセキュリティを高めることができます。逆に言えば、上記の方法を実践しないと、ユーザーは今までのハッキング被害者のように、多量のお金を失ってしまうことになりかねないのです。

Top 5 Security Best Practices That Can Protect Your Crypto Wallet From Hackers

Sep 13 2017 PINI RAVIV

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/20 金曜日
12:41
ワールドコイン、アプリユーザー向けの顔認識技術を試験導入へ
ワールドコインが顔認識技術をWorld Appに導入。アプリ使用時のセキュリティ強化が目的だ。各国当局のプライバシー懸念も継続。
12:20
米地裁、ConsensysがSECを提訴した裁判で判決
米地裁は、メタマスクなどを手掛けるWeb3ソフトウェア企業ConsensysがSECに対して起こした訴訟を棄却。この裁判は仮想通貨イーサリアムの証券性などを争っていた。
12:13
ビットコイン続伸、オンチェーンデータは需給好転を示唆
暗号資産(仮想通貨)市場ではFRBの大幅利下げを追い風にビットコイン(BTC)が200日移動平均線に迫る水準まで続伸。トレンド転換が視野に入る。
07:15
キヨサキ氏「米利下げで金・銀・BTCの価格は上昇へ」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、米FOMCの会合に合わせ、ゴールド、シルバー、仮想通貨ビットコインの価格が上昇しようとしているとXで予想。改めて購入を呼びかけている。
06:45
ドイツ政府、47の仮想通貨取引所を閉鎖 マネロン違反で
ドイツ警察当局は、マネーロンダリングを含む犯罪行為に関連しているとされる47もの仮想通貨取引所を閉鎖したことを19日に発表した。
06:15
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、韓国アップビットへ上場 価格高騰
韓国仮想通貨取引所大手アップビット(Upbit)は19日、仮想通貨ミームコイン「MEW」を新規上場した。
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧