Aptosへの資金流入増やす狙い
ステーブルコインを発行するテザー社は、ステーブルコインUSDTを高速L1ブロックチェーン「Aptos(アプトス)」に導入する予定。これは、Aptosへの流動性を拡大する狙いがある。
USDTはイーサリアム、ソラナ、トロン、ポリゴン、ベース、アービトラムなどの主要ブロックチェーン上でも広く発行されているが、MOVE言語で構築されたブロックチェーンへの導入はAptosが初の事例となる。なお、AptosのライバルであるSuiにはまだUSDTが導入されていない。
関連:アプトス(APT)の買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
TetherのCEOであるPaolo Ardoinoは声明で、「このコラボレーションは、イノベーションでリードし、安定した信頼性の高い金融ツールでユーザーをサポートするという我々の継続的な取り組みを強調するものだ」と述べている。
AptosのTVL(DeFiで預けられた資産額)は現在約543億円で、Defillamaのチェーン別TVLランキングでは21位に位置し、SuiやOptimismを下回っている。USDTの導入により、大口投資家の関心と資金流入を促進する狙いがある。
現在、USDTが最も発行されているのは手数料が低いトロンブロックチェーンで、USDT供給量は現在608.2億(約9兆円)に達している。
関連:トロン、過去90日間のネットワーク報酬がイーサリアム超え