はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ドイツ当局、違法な仮想通貨ATMを摘発 現金4000万円を押収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

無許可で運営

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は20日、ドイツ全土で行われた暗号資産(仮想通貨)ATMに対する捜査で、違法に設置された13台の機器と現金約25万ユーロ(4,000万円相当)を押収したと発表した。

ドイツ連邦刑事庁(BKA)との連携の下、BaFinは警察とドイツ連邦銀行(中銀)の支援を受け、国内の35箇所で捜査を行なった結果、13台のATMが当局からの許可を受けずに運用されていたことが判明した。

ユーロと仮想通貨の交換は「商業的な自己勘定取引または銀行業務」に該当するとみなされ、銀行法第32条により、仮想通貨ATMの運営にはBaFinからの認可を受けることが義務付けられている。

BaFinは声明で、規制に準拠しない事業者に対しては最長5年の懲役刑の可能性があると警告。またマネーロンダリングのリスクへの懸念を表明し、その防止のため、10,000ユーロを超える現金の受け取りには、身元確認が必要となると付け加えた。

BaFinは「機能的で安定した、整合性のあるドイツの金融システムの確保」を主な目的としており、公共の利益のために活動していると強調した。

ビットコインATMの一斉撤去

BaFinはこれまでにも、当時設置されていたビットコインATMの約4分の1を撤去したことがある。

2020年、ライセンスを取得せずに運営していた「Shitcoins Club」が取引停止を命じられたのにも関わらず、ATMの稼働を続けていたため、当局は同社の17台のATMマシンを強制撤去した。

同年に実施されたEUのマネーロンダリング指令の改正後、BaFinは規制を強化。BaFinは、仮想通貨ATMは、銀行法に基づいたライセンス取得業者のみが運営できるとしており、違法業者へは厳しい対応をするという方針を打ち出していた。

関連ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

独政府による大量のビットコイン売却

ドイツでは、連邦刑事庁(BKA)が6月半ばから3週間にわたって、約49,858ビットコインの売却を実施し、計4,529億円(29億ドル)の利益を得た。

政府によるこの大量売却によってビットコインには大きな売り圧がかかり、開始から終了(6月19日〜7月12日)までにビットコイン価格は約11%ほど値下がりした。

ドイツ当局が売却したのは、今年1月にザクセン州の警察が海賊サイト「Movie2K」から押収したビットコイン。この事件が終結していないにも関わらず、売却が実行されたのは、刑事手続中に10%以上の価格下落の恐れがある場合、売却が法的に義務付けられているためだという。

関連:ドイツ当局、約5万ビットコイン売りで計4500億円の利益

米政府による売圧を警戒

ドイツ当局によるビットコインの大量売却終了で一息ついたのも束の間、米政府によるビットコイン売却の可能性が指摘されている。

Arkham Intelligenceのデータで、15日に米政府とタグ付けられたウォレットから、1万BTC(約882億円)のビットコインが取引所コインベースのプライム口座へ入金されたことが確認された。

同口座は機関投資家が利用するもので、米政府がビットコイン売却を計画している可能性が高いと見られており、業界では売圧に対する警戒が高まっている。

Arkhamのデータによると、米政府は犯罪組織からの押収分を含む約20万BTCを保有しているが、今回入金されたのは、司法省が閉鎖したダークウェブマーケット「シルクロード」から押収した約20億ドル相当(約3,000億円)のビットコインの一部と思われる。

関連:米政府、880億円相当のビットコインをコインベースへ入金 売圧警戒

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧