USDTに加えUSDCも
韓国最大手の仮想通貨取引所アップビット(Upbit)は30日、イーサリアム基盤の米ドルステーブルコインUSDCを新たに上場した。ステーブルコイン取引ペアを増やし、流動性を拡大する狙いがある。
USDCは、KRW(大韓民国ウォン)、BTC(ビットコイン)、USDT(テザー)の3通貨ペアで提供される。
アップビットはすでにUSDTの通貨ペアを提供しているが、米国で規制されたUSDCを追加することによって、ユーザーにより多くの流動性の選択肢を与え、全体の出来高を向上させるとみられる。
USDCは時価総額でUSDTに次ぐ規模のステーブルコインであり、バイナンスやコインベース、Bybitなどの取引所では既にデフォルトの通貨ペアとして利用されている。
最近、BybitはUSDCの通貨ペアのバリエーションを増やし、20種類のUSDCペアを追加した。
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USDCとは
サークル社のUSDCは、流動性の高い米ドル現金および現金同等資産(米短期国債など)に100%裏付けされており、原則として米ドルと1対1で交換可能。USDCの準備金はサークル社の運営資金とは分別され、ブラックロックなどの大手金融機関に保管されている。2024年8月30日時点で5兆円以上のUSDC(1 USDC=144.78円)が流通しており、24時間出来高は1兆円を超えている。
最近では、iPhoneのタッチ決済でUSDCを保有しながら支払い通貨として利用できる期待感が高まっている。
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