はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界180の当局と協力

ステーブルコインUSDTを提供する米テザー社は18日、不正資金の凍結など法的順守に関する取り組みについてレポートを発表した。

設立以来、テザー社は、世界の45の法的管轄区域で、180の当局と協力し、違法行為に関与した約1,850のウォレットを凍結したと述べている。これにより、1億1,380万ドル(163億円)以上の資産を取り戻した。

テザー社は、その外部調査部門で、元法執行官、元検察官、銀行調査官、犯罪分析企業のアナリストなどを起用している。また、ブロックチェーン分析企業チェイナリシスなどともパートナーシップを結んでいるところだ。

最近では、北朝鮮政府が支援しているとみられるハッカーグループ「ラザルス」と関連していた、500万ドル相当のステーブルコインを保有するウォレットアドレスを凍結し、ブラックリストに登録している。

関連テザーなどステーブルコイン発行企業4社、北朝鮮ハッカー集団保有の7億円相当を凍結

テザー社は、競合他社よりも迅速かつ積極的に犯罪資金を凍結しているともアピールした。米外国資産管理局が提示する、米国の経済制裁対象となる個人や組織のリストに掲載されたウォレットについても、自主的に凍結していると述べる。

関連初心者でもわかる「経済制裁」とは|仮想通貨への影響も解説

市場シェアは75%に

テザー社は、ステーブルコイン市場における占有率(シェア)を伸ばしているところだ。Token Terminalによると、USDTの総供給量は現在1,180億ドル(約17兆円)で、市場シェアは過去二年間で50%から75%に増加した。

また、過去30日間だけでも、推定4億ドル(約570億円)の収益を上げているとみられる。

テザー社は、2024年上半期の純利益が史上最高の52億ドル(7,460億円)に達したと報告したところだ。2023年の収益も大手投資会社ブラックロックを上回っていた。

特に、USDTの準備金として保有する資産の約8割を占める米国債から発生する収益が牽引している。テザー社の保有する米国債は976億ドル(約14兆円)に達しているところだ。

関連USDT発行企業テザー、ブラックロックを上回る収益

テザー社によると、同社は世界中に3億5,000万人以上のユーザーを抱えている。ラテンアメリカやアジアなど、米ドルへのアクセスが制限されることが多い地域では、USDTがドルベースの取引を促進しているという。

テザー社は今回、これにより米ドルの世界的な優位性を強化することにも貢献していると主張した。

様々な仮想通貨取引所におけるUSDT残高は、強気相場と弱気相場の両方で増加する傾向がある。

市場が不安定な際には、各種トークンを価値の安定したUSDTに交換しようとするトレーダーが増えるためだ。8月13日時点では、仮想通貨取引所におけるUSDT残高が200億ドル(約3兆円)に達した。

関連仮想通貨相場の追い風となるか 米FRBが0.5ポイントの大幅利下げを決定

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。
17:00
ビットコイン、上昇余地あるも利確の動きに注意=Glassnode分析
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、最新のビットコイン市場分析レポートで、オンチェーン指標と過去のデータから、ビットコイン価格はさらに上昇する可能性があり、13万ドルが次の重要な抵抗線となると予測した。
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。
13:20
美容企業コンヴァノ、総額4億円のビットコイン購入を決議
東証グロース上場のコンヴァノが総額4億円のビットコイン購入を決議。インフレヘッジと財務基盤強化を目的に暗号資産保有事業を開始。専門部署「ビットコイン保有戦略室」を新設し、7月末までに購入完了予定。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
11:40
仮想通貨市場の時価総額が初めて4兆ドル突破、上昇余力は?=指標が示す動向
マーケットアナリストは仮想通貨ビットコインの短期保有者利益率13%で過熱感なし、13万7000ドル突破で大量売却の可能性を指摘。ビットコイン優勢に陰り、アルトシーズン指標点灯でアルトコインへの資金回転開始の兆しも。
10:25
サトシ・ナカモトのビットコイン資産推定20兆円、ビル・ゲイツ氏を上回る
仮想通貨ビットコイン価格上昇により、BTC創設者サトシ・ナカモトの資産が約20兆円に達し、ビル・ゲイツ氏らを上回る世界11位の億万長者となった。
10:00
Ondo Finance、米国債と銀行預金に裏付けられた「USDY」をSeiネットワークに導入
Ondo Financeが短期米国債と銀行預金に裏付けられたトークン化商品「USDY」をSeiネットワークに導入。高速処理と並列実行を特徴とするSei上で、DeFiやDAOでの活用が可能に。
09:50
「トランプ政権は仮想通貨の少額免税措置を支持」報道官
米報道官は、トランプ大統領と現政権は仮想通貨の少額免税措置を支持していると発言。仮想通貨決済を容易で効率的にする狙いがあると説明した。
09:45
仮想通貨ほぼ全面高、米下院3法案可決の歴史的ウィークに|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:20
アダム・バックのビットコイントレジャリー企業BSTR、3万BTC保有で上場へ
ハッシュキャッシュ発明者アダム・バック氏率いるBSTRが15億ドル調達でSPAC合併。3万21BTCの保有で上場企業ビットコイン資産4位の規模となり、機関投資家向けサービス展開へ。
07:55
XRPが史上最高値を更新、米仮想通貨法案の可決などが追い風に
XRPが12%上昇し史上最高値3.5ドルに到達、時価総額2050億ドルで第3位に。米下院の仮想通貨法案可決とリップル社SEC和解申請が追い風となり大幅上昇。
07:20
コインベースのL2「Base」、10倍の高速化を実現
仮想通貨イーサリアムのL2「Base」のプロジェクトは、Baseの処理が10倍速くなったことを発表。ゲームやリアルタイムのトレードなど、速い処理が必要なユースケースでの活用が期待される。
06:55
9兆ドルの年金市場に仮想通貨投資解禁へ、トランプが大統領令準備=報道
トランプ大統領が401k退職金制度への仮想通貨、金、プライベートエクイティ投資を解禁する大統領令を準備。9兆ドル規模の退職金市場開放で投資選択肢が大幅拡大される見込み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧