大阪デジタルエクスチェンジで取引可能
いちごオーナーズ株式会社は、デジタル不動産事業の一環として「いちご・レジデンス・トークン」第5号の販売を開始した。
これは、ブロックチェーン技術を活用したセキュリティ・トークン(ST)で、東京都23区内にある7つのレジデンス物件を対象としている。この決定により、総額114億円の資産譲渡が行われることとなった。
いちごは、2022年11月から「いちご・レジデンス・トークン」の販売を開始し、これまでに第4号までを成功裏に販売してきた。
第5号では、個人投資家や事業主がプロの目利きによる安定した収益性を享受できるように設計されている。これにより、いちごオーナーズは東京都内で厳選した物件をリーシングし、安定した収益性が確認された物件を譲渡することとなった。
デジタル不動産市場において、「いちご・レジデンス・トークン」は新たな投資機会を提供する。セキュリティ・トークンはブロックチェーン上で管理され、データ改ざんが困難なため、安全性が高い。また、不動産信託受益権の小口化により、少額から投資が可能となり、これまで機関投資家に限られていたオルタナティブ商品へのアクセスを個人投資家にも提供することができる。
大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)での取引システム「START」の開設により、セキュリティ・トークンの流通が促進される見込みだ。これにより、デジタル不動産取引の透明性や流動性が向上し、市場拡大が期待されている。
いちごは、この分野での成長を次なるステップと位置付けており、第5号の販売によって運用資産残高は426億円に達する予定である。
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