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ビットコインを公式通貨とする未承認国家「リベルランド」、トロンのサン氏を首相代行に指名

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインを通貨とするミクロ国家

東南欧のクロアチアとセルビアの間に位置する自称国家「リベルランド」は8日、暗号資産(仮想通貨)トロンの創設者ジャスティン・サン氏を国会議員・首相代行に指名した。

同国は、仮想通貨やブロックチェーンに重点を置いており、ビットコイン(BTC)を公式通貨として採用することを宣言している。

今回の指名もブロックチェーンベースの選挙システムに基づくものだ。なお、リベルランドは国際的に国家として承認されてはいない。

サン氏の他、ブロックチェーン分野での活動で知られるインドの起業家エヴァン・ルトラ氏も国会議員に選出された。リベルランド公式は、この二人の選出について次のように述べている。

ジャスティン・サン氏とエヴァン・ルトラ氏はリベルランドに新たに参加した者たちだが、仮想通貨分野では一貫して優れた起業家としての実績を証明してきた。

真の「実行者」としての彼らの実績は、私たちのブロックチェーンプロジェクトの推進に役立つ。また、彼らのスキルと献身がリベルランド全体に利益をもたらすことが約束されている。

サン氏は、今回の件に関してザ・ブロックに以下のコメントを寄せた。

政府支出を削減し、国民への税金を下げ、人々の生活への干渉を最小限に抑えるというリバタリアンのアプローチは、真の経済的繁栄への正しい道だ。

政府支出の削減は社会不安につながるという考えを持つ人々に対して、私はリベルランドをこのリバタリアンの理念が実際にどう機能するかの実際の例として挙げたい。リベルランド国民はこのシステムの下で自由に暮らし、繁栄している。

また、リベルランドは世界中のリバタリアンの思想的故郷になるだろうとも続けた。

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リベルランドとは? 独自dAppsなども開発予定

リバタリアニズムを掲げるリベルランドは2015年にチェコの政治家ヴィト・イェドリチカ氏によって設立された。ドナウ川の中州であるシガ島にある7平方キロメートルの土地に位置している。

リベルランドは、この地域は、クロアチア、セルビア、その他の国も領有権を主張していない無人地だと主張。従来国境となっていたドナウ川の流れが変わったためにクロアチアとセルビアの間でどちらの所有であるか留保されている土地である。

ただ、時折数人のメンバーが島にテントを張りに行く以外、シガ島に実際に居住している住民はおらず、活動は主にセルビアのシェアハウス「アークビレッジ」で行われている。

また、公式サイトによるとオンラインで参加する市民は世界全体で約1,000人に達しており、年間政府予算は約100万ドル(約1.5億円)だ。ビットコインに肯定的なアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領からも支持を得ているとされる。また、ロイター通信によると、2023年9月時点で準備通貨の99%以上をビットコインが占めていた。

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今後は、独自のdApps(分散型アプリ)やDEX(分散型取引所)のリリース、米ナッシュビルで開催されるビットコインカンファレンスへの参加なども予定している。

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リバタリアニズムとは

個人の自由と最小限の政府介入を重視する政治思想や哲学。個人の自己決定権や所有権を尊重し、他人に害を与えない限り、自由に生きる権利があるとする理念に基づいている。

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