ビットコイン保有状況
ブロックチェーン分析企業Arkhamは12日、ブータン王国政府が保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価値が10億ドル(約1,537億円)に達したことを報告した。
価値上昇の大きな要因はビットコインの追加購入などではなく、米大統領選におけるトランプ氏の勝利が主導する相場の上昇。Arkhamのデータによれば、ブータンは本記事執筆時点で1万2,568BTCを保有している。
The Royal Government of Bhutan now owns $1 Billion in Bitcoin. pic.twitter.com/y8MQdCqMDy
— Arkham (@ArkhamIntel) November 11, 2024
同国は、ビットコインの価格が約5,000ドルだった2019年4月から、マイニングを行っていたことが昨年に明らかになるなど、仮想通貨領域では大きな注目を集めている。
「Bitcoin Treasuries」のデータによれば、米国、中国、英国、ウクライナに次いで、国として5番目にビットコイン保有量が多い。また、イーサリアムなど他の銘柄を含めると、ブータンが保有する仮想通貨の価値は合計で約11億ドル(約1,680億円)である。
ブータンの動向
ブータンはこれまで、中央銀行が中銀デジタル通貨(CBDC)の実験で米リップル社とパートナーシップを締結するなど、新しい技術に関心を示してきた。2023年には、政府の投資ファンドが数十億円規模の仮想通貨投資を行っていたことも明らかになっている。
関連:ブータン政府の投資ファンド、仮想通貨に数十億円投資=報道
また、マイニングについては、豊富な水力発電を活用した環境に優しい事業を展開。今年9月にはArkhamによって、当時の時価で約1,060億円相当のビットコインを保有していることが伝えられていた。
関連:ブータン王国、5年間のマイニング事業運営でビットコイン1000億円超を保有か
最近では10月末、ビットコインが7万ドルに復帰する中、100億円相当のビットコインをバイナンスへ入金したことで注目を集めた。売り圧を懸念する声が上がったが、この時は入金後も1万2,456BTCを保有していることも強調されている。
関連:売却準備か ブータン王国、100億円相当のビットコインをバイナンスへ入金
Arkhamのデータによれば、ブータンは現在もマイニングによって着実にビットコインの保有量を増やしている模様だ。
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング