はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポーランドの大統領候補、国家準備金としてのビットコイン備蓄に前向きな姿勢示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メンツェン氏がBTC備蓄に意欲

ポーランドの大統領選に立候補しているスワウォミール・メンツェン氏は17日、当選した場合はビットコイン(BTC)を国家として備蓄することに前向きな姿勢を示した。同様の方針を先んじて示している米国のトランプ次期大統領にならったものとみられる。

関連:トランプ前米大統領、ビットコインを「国家戦略準備金」に充てる方針示す ゲンスラーSEC委員長の解任にも言及

また、大統領に選出された場合は、仮想通貨に優しい規制環境や税制を整えるともXに投稿している。

メンツェン氏は、ソーシャルネットワーキングサービス「X」上でビットコイン準備金を導入する意志があるのかと聞かれ、ポーランド語で「もちろん(Oczywiście!)」と答えた。質問者は、米国の非営利団体サトシ・アクションファンドがビットコイン備蓄法案のひな型を公開したとの発表を引用して、この質問を投げかけていた。

サトシアクションファンドは、米国の州議会が利用できるひな型を公開しており、インフレやその他の経済的不確実性の影響から州の財源を保護する方法として、ビットコインを掲げている。

関連:米ペンシルベニア州の議員、ビットコインなどに投資するための法案提出

メンツェン氏はポーランドの右派自由主義政治家で、複数の会計事務所運営なども行っている人物だ。

ポーランドでは次回の大統領選が2025年前半に予定されている。現職のアンジェイ・ドゥダ大統領は現在二期目で、再選が可能なのは1回のみであるため次回は出馬できない。このため、新たな候補者が注目されている。

トランプ氏再選を受けて、現在米国ではシンシア・ルミス議員らがビットコインを準備資産とする法案で気運を高めているところだ。もし仮にこの法案が実現した場合は、他の国も続く可能性があると指摘されている。

関連:ルミス議員、米国のビットコイン準備金を改めて呼びかけ トランプ氏勝利受け

「デジタルゴールドの役割」を期待

BEinCRYPTOポーランド版によると、メンツェン氏は1BTC=600ドル程度だった2013年にビットコイン購入を開始。現在33.7 BTC(時価4.7億円相当)を所有しているとされる。

米大統領選後にビットコインが史上最高記録を更新している状況だが、それでもメンツェン氏は売却するつもりはないと話した。ビットコインの長期的な価値を信じており、「コツは何年も売らないことだ」と意見する格好だ。

また、9月にも国家が準備金としてビットコインを保有することについて「外貨準備におけるデジタルゴールドの役割を果たす可能性がある」と前向きな姿勢を示していた。

一方で数年前には投資リスクについて認識も表明している。メンツェン氏は一部から仮想通貨を推奨しているとして批判を向けられてきた。こうしたことを背景に同氏は2022年時点で「仮想通貨は危険な投資」だと話している。

2013年には「手持ちの資金ほとんどを使って」ビットコインを購入し大部分を保持しているが、2022年においては、こうした行動は賢明ではないと述べていた形だ。

また、購入した理由については「従来型金融システムに代わる興味深い選択肢」だと考え、「自由主義者」としてイデオロギー的な理由から投資を行ったと語っている。

リスクも認識しているメンツェン氏が今後、国家のビットコイン備蓄をどのように提案していくのか注目したい。

ビットコインを国家として保有していることで知られるのは南米エルサルバドルである。同国はブケレ大統領の下、ビットコイン積み立て購入を実施しており、現在は約5,937 BTC(時価831億円相当)を保有している。

関連:エルサルバドルのビットコイン在庫、毎日の継続購入で5800BTC超に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧