仮想通貨AI銘柄も恩恵受けるか
米国における人工知能(AI)・テクノロジー分野へのソフトバンクグループの大規模投資計画が16日に明らかになった。ドナルド・トランプ氏が発表したところによれば、ソフトバンクは、米国で1,000億ドル(約15兆円)を投じて10万人規模の雇用創出を行う方針を示した。この巨額投資は、米国内に強固なAIインフラストラクチャーを築き、最先端のテクノロジーが米国で発展する足場となると期待される。
トランプ氏は、ソフトバンクの孫正義CEOを伴い、記者団へ向けてこの計画を表明した。トランプ氏は同席の場で、投資額を2,000億ドルに倍増する案すら持ちかけたが、孫氏は笑顔で「米国経済への信頼が高まり、前向きに検討する」と答えたという。
この一連の動きは、トランプ政権初期の経済政策や税制改革、さらには大型投資を誘致する環境整備を通じて、AI分野の発展を推進しようとしたことが背景にある。なお、両氏によると、ソフトバンクグループは2028年末までに1,000億ドル全額を支払うという。
このAI分野への大規模支出は、幅広い関連技術を活性化させるとみられ、特にブロックチェーンを活用した仮想通貨AIエージェントなど、次世代の分散型インフラを利用する領域が注目を浴びている。ブロックチェーン技術を組み込んだAIエージェントは、透明性・自律性を持った意思決定を支援し、新たなサービスや製品を可能とする技術基盤となると見込まれている。
最近は特にAIエージェントプラットフォームのVirtuals Protocolが投資家の注目を集めている。ネイティブトークンであるVIRTUAL(バーチャル)の価格が過去30日で約6倍上昇し、17日にはさらに15%の上昇を見せている。他にも、AI16ZやAIXBT、BULLYといったAIエージェント銘柄も話題のAIトークン銘柄として人気を高めているところだ。
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ソフトバンクは11月、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を運営する米オープンAIに9月の5億ドルの出資に加え、15億ドルの追加出資を行うことが報じられた。一方、2024年後半の時点で、ソフトバンクは約1,750億ドルの資産と等価物を保有しているが、そのうちどれだけがすぐに投資に使えるかは不明である。
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