はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨TON、2025年上半期のロードマップを公開 L2決済とメインネットの大型アップグレードを計画

拡張性と分散化に重点

TON(The Open Network)は22日、メインネットの大型アップグレード「アクセラレータ」を含む2025年上半期のロードマップを発表した。計画にはレイヤー2(L2)の決済ネットワークのリリースも含まれている。

TON COREチームはTONブロックチェーンの「最優先事項は拡張性と5億人のアクティブユーザーによる活動をサポートすること」であり、レイヤー1(L1)の設計については、トランザクションの最大速度や手数料の安さではなく、スケーラビリティと分散化に重点を置いていると述べた。

一方、高頻度のオンチェーン取引やゲームの即時対応性などの活動を可能にするには、L2の実装が必要だと指摘。速度と低コストを優先するL2決済ネットワークの開発が解決策となると述べた。

TONの「ライトニングネットワーク」と呼ばれるL2決済ネットワークは、TONのホワイトペーパーで説明されており、ユーザー間の低額決済の即時送金や、簡単な資産スワップなどを可能にする。

チームは現在ベータ版であるプロトタイプのテストと最終調整を行っている。その後、TONネットワーク上で発行されるJettonトークンや他の通貨のサポートを追加し、次の段階で資産スワップのサポートを追加するという。

アクセラレータ アップグレード

TON Coreチームは、「Accelerator(アクセラレータ)」と呼ばれるメインネットの大型アップグレードに1年半以上かけて取り組んできたが、昨年、テストネットワークでのパフォーマンステストが正常に実行されたことで、研究フェーズが完了。今後6か月で、様々なテストを徹底的に行い完了する予定だという。

アクセラレータでの主な変更点は以下の通り:

  • シャードチェーン追跡の最適化:ノードのパフォーマンス向上
  • バリデータ機能の分離:コレーター(トランザクション収集及びブロック候補の作成を担当)とバリデータ(ブロック検証を担当)の二つの役割に分離

このアップグレードにより、無限シャーディングが有効になり、ネットワークの安定性が向上すると期待されている。

また、特定のシャードチェーンのみを追跡することで、ブロックチェーンから高速かつ効率的にデータ読み取りが可能になるため、リソース消費を削減するとともに、トランザクションの処理時間の安定につながる。

関連トンコイン(TON)の買い方 テレグラムアプリのタップゲームで稼ぐ方法

その他の開発計画

TONのロードマップには、その他に以下のような内容が掲げられている。

  • バリデータ向けの新たなツール導入やサポートの改善

  • DDoS攻撃からバリデータの保護を強化

  • Toncenter APIを刷新:
    1. トランザクションチェーンの追跡・分析機能を改善
    2. 人が理解しやすい説明の提供
    3. 承認待ちのトランザクション及びチェーンのデータ取得機能
    4. エミュレーション機能

  • ユーザー体験(UX)改善のためのガイドラインを提供:
    1. わかりやすいトランザクションの表示
    2. アクションを即時に視覚化
    3. エコシステムの製品・サービス間でユーザーアクションを同期し表示
    4. 承認待ちトランザクションIDの標準化

  • エコシステム製品との連携:
    DeDust DEX、MyTonWallet、tonscan.org、ton.diamonds、stakeeと仮合意に到達

  • サイドチェーンの研究:
    1. 少数のバリデータで運営されるTON基盤のサイドチェーンの研究開発に参加
    2. ソリューション開発のコンテスト開催
    3. 専門知識と技術サポートの提供

  • TOLK 1.0 プログラミング言語の新バージョンの開発:
    1. エコシステム共通のスマートコントラクトのインターフェイス開発へ道を開く
    2. 安全な署名標準の開発に繋げる

  • 一つの秘密鍵からマルチアカウントを作成するアルゴリズムの監査

さらに、ビットコインとのクロスチェーンソリューション「TON Teleport」に言及。サードパーティのブロックチェーンチーム「RSquad」と共同で、ビットコインとTONブロックチェーン間でBTCを安全に転送するブリッジを開発していると説明した。

関連:トンコイン(TON)の買い方 テレグラムアプリのタップゲームで稼ぐ方法

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/19 土曜日
15:00
金価格の史上最高値から150日以内にビットコイン上昇か、歴史的パターンが示す40万ドルへの道筋 
金が3,357ドルの史上最高値を記録する中、専門家は過去のパターンからビットコインが150日以内に反発すると予測。パワーローカーブモデルは2025年後半に400,000ドル到達の可能性を示唆。JPモルガンは金ETFへの資金流入とビットコインの取り残しを指摘。
13:45
仮想通貨市場低調の中、堅調な分野は? ビットワイズ1~3月期レポート
ビットワイズが2025年1~3月期の仮想通貨市場をレポート。ステーブルコインなど、市場全体の下落にもかかわらず過去最高を記録した分野を解説している。
11:30
2025年2Q、規制改善でアルトコイン回復へ──Sygnumなどが予測
Sygnumとビットワイズが2025年暗号資産市場を分析。ビットコインの安全資産としての地位確立と規制環境改善がアルトコイン回復を後押しする一方、ステーブルコインと実物資産トークン化が過去最高を記録。第1四半期の価格下落から反発なるか。
10:45
米政府の100万ビットコイン購入で価格は100万ドル到達か、BPI幹部が大胆仮説
ビットコイン政策研究所の幹部が米国による100万BTCの購入が価格に与える影響を予測。トランプ大統領の戦略的ビットコイン準備金設立や関税収入を活用した購入戦略の実行可能性に注目が集まる。
10:05
2025年米国債供給過多が仮想通貨市場に与える影響は? バイナンスリサーチが分析
バイナンスのリサーチ部門が2025年に米国債は過去最高規模の供給が予測されると指摘。金利上昇圧力と、ビットコインなど仮想通貨市場への影響を分析した。
09:05
量子コンピュータvsビットコイン 1BTCをかけた解読コンテスト開催
量子コンピュータの脅威に備えた『QDay Prize』コンテストが開始。ビットコイン暗号解読に成功したチームに1BTCを贈呈。量子耐性対策が進む中、ビットコインの未来にどんな影響があるのか。
08:00
アスター、仮想通貨ASTRの不要な発行の抑制や利回り安定化を実現へ
日本発のWeb3プロジェクトのアスターは、仮想通貨ASTRのトークノミクスをアップデートしたことを発表。今回の変更で、不要な発行の抑制や利回りの安定化を目指す。
07:44
アリゾナ州のビットコイン準備金法案などが前進 投票の最終段階へ
米アリゾナ州議会でビットコイン準備金法案が進展し最終投票を待つ状況に。州財務官に年間10%の暗号資産投資権限を付与する内容だが、知事は障害者サービス予算問題を理由に拒否権行使の可能性も。
06:55
ビットコインクジラの最新動向 1万BTC以上の超大口保有者は蓄積継続
仮想通貨ビットコインの大口保有者の行動に焦点を当て、超大型クジラの市場吸収と大口投資家の動きの違いを解説。
06:20
ギャラクシーリサーチ、ソラナのトークンインフレ改革に新提案
仮想通貨ソラナ(Solana)コミュニティの経済モデル改革に向け、Galaxy Researchが新たな投票方式「MESA」を提案した。
04/18 金曜日
18:29
業界キーパーソン3名が語る仮想通貨市場の現状と展望|香港Web3 Festival2025
香港Web3 Festivalで、TON Foundation取締役のスティーブ・ユン氏、香港立法会議員のダンカン・チウ氏、CoinMarketCap CEOのラッシュ・ルー氏にインタビュー。マクロ経済の影響、規制環境の変化、アジア市場の可能性について、業界リーダーたちの見解を独占取材した。
18:12
Neowave Academyが日本進出 Web3の潮流を切り拓けるか
Neowave Academyが主催した「Tokyo Nexus」イベントで日本Web3市場への本格参入を宣言。伊藤健次氏やArata氏などが集結し、投機から価値蓄積へと進化する暗号資産市場を分析。教育コンテンツを中心とした事業展開を推進し、Web3普及に向けた取り組みを共有。
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧