はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

FOMC通過で仮想通貨相場など反発、米国州ではビットコイン準備金をめぐる動きが本格化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.5%の1BTC=104,500ドルに。

BTC/USD日足

関連:FOMC後のビットコイン価格と投資家心理の変化|仮想NISHI

中国発のAI(人工知能)が価格破壊の衝撃をもたらしたDeepSeekショックから、ナスダック株価指数や暗号資産(仮想通貨)市場は反発した。

インフレ見通しの上振れリスクが高まる中、米連邦公開市場委員会(FOMC)およびパウエルFRB(米連邦準備制度)議長の発言も織り込み済みであったことで一定の安堵感をもたらした。

AP通信によると、トランプ大統領はスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会で、金利引き下げを要求している。金利が下がれば、株や暗号資産には追い風となるが、インフレリスクの再燃が懸念される。

強気筋からは、トランプ大統領の大統領令により、暗号資産タスクフォースおよびデジタル資産準備金が設立され、数兆ドル規模の機関投資がもたらされる可能性も指摘される。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

ビットコインはインフレに対するヘッジとして見られており、ドナルド・トランプ米大統領が大統領選前に公言した米国政府のビットコイン準備金の実現可否への市場の関心が高まる中、すでに州レベルではデジタル経済圏の優位性を巡る競争が始まっている。

米テキサス州のダン・パトリック副知事は29日、2025年の最優先法案を発表し、上院法案トップ40に「ビットコイン準備金の設立」が含まれてることがわかった。

提案された準備金は州の一般歳入基金とは別であり、テキサス州がビットコインを直接保有することを可能にするものだという。

これに先駆け、テキサス州議会は、州初の「戦略的ビットコイン準備金」の設立を検討していた。提案者のCharles Schwertner州議によると、この法案が可決・成立すれば、テキサスは米国初のビットコイン準備金を設置する州となる。

Schwertner氏は「この取り組みにより、テキサス州はデジタル経済の最前線に位置付けられ、経済成長の促進と経済的自由の確保につながる」と述べ、その狙いを説明した。

米テキサス州は、ビットコインマイニング産業の一大拠点として急速に台頭してきた。米国内で相対的に安価な電力コストに加え、同州の豊富な再生可能エネルギー資源と独自の電力管理システムが、大規模マイニング事業者の誘致に奏功しているとみられる。特に、2022年5月の中国の全面規制後は顕著で、マイナーのシェアが拡大した。

特に22年5月の中国の暗号資産(仮想通貨)全面規制を受けてマイニング事業者が活動拠点を移転する中、テキサス州は豊富な再生可能エネルギーと産業育成に向けた積極的な施策で、新たなマイニングハブとしての地位を確立しつつある。

エネルギー産業で培った強みを活かし、次世代の産業育成に向けた取り組みを加速させる構えだ。

こうした中、30日時点で、フロリダ州、ペンシルバニア州、オハイオ州、ワイオミング州などがビットコイン準備金を検討していることが報じられたほか、アリゾナ州とユタ州でも戦略的ビットコイン準備金法案が委員会を通過した。

ペンシルベニア州は24年11月に最初の一歩を踏み出し、ビットコイン戦略準備法法案は、70億ドルの基金と97億ドルの一般基金の最大10%をビットコインに投資することを認可し得る。可決されれば、州が支援するデジタル資産への最大規模の投資の一つとなる見込みだ。

さらに、ワイオミング州上院議員で米国上院デジタル資産銀行小委員会の委員長のシンシア・ラミス氏は、米政府のビットコイン準備金設立のためのビットコイン法案を提出し、公聴会の開催を示唆している。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧