はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Web3時代のアニメ革命  Azuki発「Animecoin」が描く未来図とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Animecoin(ANIME)は、人気NFTプロジェクトの「Azuki(アズキ)」が中心的役割を担うWeb3アニメプロジェクトです。

本記事では、アニメ業界の市場とWeb3プロジェクトの関係、Animecoinが実施するフルスタックアニメ戦略について紹介します。

目次
  1. アニメ産業の急成長と変革の必要性
  2. フルスタックアニメ戦略、3つの柱
  3. まとめ

アニメ産業変革の必要性

アニメ業界は世界的に大きな成長を遂げています。Animecoinによると、アニメ市場は2030年までに年間15%以上の成長、市場価値は600億ドルに達すると予想されています。

しかし、現状でアニメ業界には以下の課題が存在しています。

  • ファンの声が届きにくい制作の現状

    今のアニメ業界では、ファンの思いがあっても、それを制作側に直接伝える手段が限られています。クリエイターが消費者のニーズを汲み取れないと運営が非効率的になり、結果として、作品がファンの期待とずれてしまうケースが少なくありません。

  • 収益構造の歪み

    グッズ販売やライセンス収入など、アニメ関連ビジネスは年々拡大していますが、その恩恵を受けているのは一部の権利者だけという指摘もあります。SNSで大きな話題を呼んだ作品でも、制作に関わったアニメーターの待遇改善にはつながりにくく、また熱心なファンが作品に投資したくても、適切な方法や還元の仕組みが整っていないのが実情です。

Web3との親和性

AnimecoinではWeb3技術を活用してアニメ業界における根本的な課題解決とファン体験の大幅な向上を目指しています。そのため、アニメ文化に特化した初のブロックチェーン「AnimeChain」を開発しています。

ブロックチェーンを開発することで、ファンダムデータ(エンターテインメント分野の熱心なファン層)、IP、プロダクトをオンチェーン上でオープンな状態で提供することが可能です。

アニメファンが制作に関わることでコンテンツクリエイターはユーザーのニーズからのプロダクト開発が可能となり、各コンテンツにおけるUX(ユーザー体験)向上とAnimecoinエコシステムの拡大が期待されます。

フルスタックアニメ戦略 3つの柱

出典: Animecoin公式サイト

AnimeChainではブロックチェーン技術を活用し、インフラ、プラットフォーム、コンテンツのそれぞれが連携し、フライホイール効果を生み出すための戦略「フルスタックアニメ」を立案しています。

アニメ文化特化型チェーン「AnimeChain」とは

最新のL2ソリューションを提供するプロジェクト「アービトラム」が開発したアービトラム・オービットを採用するL3ブロックチェーンです。

アービトラム・オービットの特徴である高い処理速度と安いガス代を活かし、ユーザーがDapps(分散型アプリ)を利用する際の遅延を軽減。UX(ユーザー体験)を向上させています。

AnimeChainから発行されるAnimecoinはガストークンとして利用できます。さらに、将来的にはガバナンストークンとしての役割も担います。

まだ構想段階であるものの、将来的には、AnimecoinのDAO「AnimeDAO」にて、エコシステム(生態系・経済圏)の方向性などを決める投票権を獲得し、ガバナンスへ参加することが可能となる可能性があります。

プラットフォーム戦略「Anime.com」とは

大手NFTプロジェクトの「Azuki」が2025年1月にローンチしたWeb3エンターテインメントプラットフォームです。

出典: anime.com公式サイト

日本アニメの魅力を世界に広めること、ファン体験の向上を目指しています。以下の項目に焦点を当てて設計されています。

  • 没入型のデジタル体験:自分だけのアバターでアニメの世界に入り込んだり、作品に関連したNFTを収集したり。さらに、ファンミーティングでクリエイターと直接語り合えるなど、アニメをより深く楽しめる仕掛けが満載
  • 世界に広がるファンの輪:すでに世界100以上の地域にコミュニティが誕生。アニメファンの裾野を広げるため、既存ファンはもちろん、アニメに興味を持ち始めた人も気軽に参加できる環境を整えています。
  • コミュニティの活性化:急成長を続けるグローバルアニメ市場で、言語や国境を越えたファン同士の交流を促進。作品への想いを共有し、新たな楽しみ方を生み出す活気あふれるコミュニティを形成しています。

Azukiの役割

Azukiは米ロサンゼルスを拠点とするWeb3アニメプロジェクトです。全世界のアニメファンとアニメIPを作成する分散型アニメブランドの構築を目指しています。

2024年4月にはAzukiを手がける米ロサンゼルスに拠点を置く「Chiru Labs」と大手広告代理店の電通が提携し、アニメアンソロシー「Enter The Garden」エピソード1が公開されました。

「ONE PIECE FILM RED」や「コードギアスシリーズ」を手がけた谷口吾郎氏をはじめ、日本のアニメ業界を代表する著名人が参加しています。

「Enter The Garden」エピソード1「The Waiting Man -待つ男-」

エピソード2「Fractured Reflections – 楕円曲線上のセカイ-」本編プレミア上映が2025年2月に予定されています。本編はAnime.comのプレミア公開視聴イベントで公開される可能性があります(オンデマンド配信されるかは未定)

AnimecoinにおいてIP開発はWeb3サービス全体でのコミュニティのモチベーションとプロジェクト推進力に直結しています。Azukiはフルスタックアニメ全体を主導するだけでなく、IP開発においてもエコシステムを牽引しています。

まとめ

Animecoinが描くのは、ファンとクリエイターが一体となって作品を育てる、新しいアニメ文化の姿です。

ブロックチェーン技術を活用することで、これまで観る側だったファンが制作プロセスに参加できるようになり、作品づくりがより開かれた体験へと進化します。

クリエイターは、作品に込めた想いをファンと直接共有しながら制作を進められるようになり、またファンは世界中の仲間と熱量の高いコミュニティを形成。NFTを通じて作品の価値に直接関われるなど、アニメカルチャーの新しい楽しみ方が広がります。

アニメ制作の常識を覆し、クリエイターとファンの関係性を再定義する。Web3時代の新たなアニメ体験を提案するAnimecoinの挑戦に、業界の注目が集まっています。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/19 水曜日
06:20
バリュークリエーション、1億円分ビットコイン購入完了 株価は最高値更新
日本のバリュークリエーション株式会社が1億円の暗号資産投資を実施。次の事業投資までの期間における余剰資金の運用手段として約8.02ビットコインを平均取得単価1,246万円で購入したことを発表した。
06:05
メタプラネット、150BTCを追加購入
株式会社メタプラネットは18日、仮想通貨ビットコイン(BTC)を新たに150BTC追加購入したと発表した。同社のビットコイン保有量は3,200 BTCに到達。
05:50
ストラテジー社、ビットコイン追加購入のため500万株の永久優先株発行を計画
仮想通貨ビットコイン保有大手ストラテジー社は年率10%固定配当の永久優先株「STRF」発行を計画。調達資金で現在約50万BTCの保有をさらに拡大する方針で、モルガン・スタンレーなど大手金融機関が主幹事を務める公募形式で実施予定だ。
03/18 火曜日
17:00
仮想通貨投資で世界との情報格差解消へ AI多言語プラットフォーム「CoinPost Terminal」アルファ版ローンチ
国内最大のWeb3メディアCoinPostは、ビットコインなど仮想通貨市場における世界との情報格差の解消を目指すAI活用プラットフォーム「CoinPost Terminal」α版を公開した。海外の投資関連情報をリアルタイムで収集・翻訳・要約し、「CP-Selected List」と呼ばれる信頼性の高いソースから情報を一元提供する。
13:45
ソラナ5周年 実績振り返りと今後の展望
ローンチから5周年を迎えたソラナの実績と歩みを振り返る。大型支援者FTXの崩壊で、一時は存続の危機に瀕したソラナの復活の要因や、今後の展望について詳説した。
13:15
仮想通貨スイ(SUI)のETF申請 カナリー・キャピタルが米国で提出
カナリー・キャピタルが仮想通貨スイ(SUI)を対象としたETFを米SECに申請した。SUIのETF申請は米国で初めて。
13:15
メタプラネットがビットコイン追加購入の資金を調達、20億円社債発行へ
メタプラネットは新たに総額20億円の社債を発行。EVO FUNDを割当先とし調達資金はビットコイン購入に充当予定だ。償還期日は2025年9月17日でゼロクーポン債としての特徴を持つ。
12:52
ゴールド(金)価格3000ドル突破の背景
金価格が初めて1オンス3000ドルを突破した。トランプ政権の関税政策による貿易戦争懸念とインフレリスクが主な要因と分析される。金価格のターゲットを上方修正するアナリストも。
09:40
OKX、「ラザルス」対策でDEXアグリゲーターを一時停止
仮想通貨取引所OKXは、北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」の悪用防止策として「OKX Web3」DEXアグリゲーターを一時停止した。Bybitハッカーのマネロンに使われたという疑惑は否定した。
08:46
CZ氏関連の投資会社、Plumeに戦略投資 価格が高騰
YZi Labs(旧Binance Labs)が実物資産のオンチェーン化を推進するPlume Networkに出資。Plumeは180以上のプロトコルと提携して3月までにメインネット立ち上げを予定している。
08:15
ビットコイン、米株連動で約50万円上昇も冬入りに警戒|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で約50万円超の上昇となった。17日に発表された2月の米小売売上高が市場予想を大幅に下回ることはなく、米国経済の景気後退懸念が後退したことが背景にある。
07:30
韓国中銀「ビットコインの準備金保有は議論も検討もしていない」
韓国の中央銀行は、仮想通貨ビットコインを外貨準備金として保有しない意向であることがわかった。その理由を説明し、米トランプ政権とは対照的な姿勢を示している。
07:05
リップル社、「Ripple Custody」商標申請で仮想通貨カストディ事業を拡大へ
リップル社が新たに「Ripple Custody」の商標を申請し、仮想通貨カストディ分野への進出を強化。2024年10月のカストディサービス開始に続き、ウォレット開発の可能性も示唆される。
06:45
北朝鮮、ビットコイン保有量がブータン・エルサルバドル超え 国家支援ハッキングで
北朝鮮のハッカー集団ラザルスが1700億円相当のビットコインを保有していることが判明。バイビット流出後の仮想通貨ETHからビットコイン交換が主な要因となっている。
06:25
CMEでソラナ先物取引開始、13件の現物ETF申請の承認可能性高まる
シカゴ・マーカンタイル取引所で仮想通貨ソラナ先物取引が開始。時価総額6位の仮想通貨の成熟を示す重要な一歩となり、13件の現物ETF申請の承認可能性が高まる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧