はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン政策研究所が提案

ビットコイン政策研究所(BPI)は4月2日、米国が「ビットボンド」と呼ばれるビットコイン強化型の米国債を採用するよう提案した。この革新的な財政ツールは、トランプ大統領が指示した戦略的ビットコイン準備金の創設を含む複数の重要目標に対処するものだ。

ニューマーケットキャピタルとバッテリーファイナンスの創設者兼CEOであるアンドリュー・ホーンズ氏とBPI執行ディレクターのマシュー・パインズ氏が共著したこの政策提言は、米国債の金利負担を軽減しながら同時に国のビットコイン保有量を増加させる直接的な方法として、「ビットボンド」を「時宜を得たアイデア」と位置づけている。

トランプ大統領は3月6日、戦略的ビットコイン(BTC)準備金を創設する大統領令に署名した。この準備金は、連邦政府が刑事または民事訴訟の一部として没収した約20万BTC(現在の価格で約170億ドル相当)から、犯罪被害者に返還される必要があるものを除いた分で構成される。K33のアナリストによると、準備金は立ち上げ時に約103,500BTCを保有する見込みで、ビットフィネックスハッカーから押収された94,636BTCは仮想通貨取引所に返還される可能性が高いという。また大統領令では、スコット・ベセント財務長官とハワード・ルトニック商務長官に対し、米国納税者に追加コストをかけずにビットコイン追加取得のための予算中立的戦略を開発するよう指示している。

関連:米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か

今回、提案されたビットボンド計画では、投資家に対して標準的な米国債の現行金利4.5%を大幅に下回る固定年利1%を米ドルで支払う。研究所の説明によると、ビットボンド販売による収益の90%は一般政府資金に充てられ、残りの10%は準備金用のビットコイン購入に使用される。投資家は固定金利と満期時のビットコイン価格上昇の両方から利益を得ることができ、政府もビットコイン利益の一部を保持することになる。

出典:ビットコイン政策研究所

研究所はまた、ビットボンドを米国政府のより広範な財政課題、特に今後数年間に数兆ドルの債務を借り換える必要性に対する解決策として提案している。「米国は今後12ヶ月以内に約9.3兆ドルの連邦債務が満期を迎えるという前例のない財政的課題に直面している」と著者らは警告。「この大規模な借り換え要件と、4.5%に迫る現行の市場金利を組み合わせると、債務を返済するために相当な継続的コストが発生する。これらのコストは納税者に非常な負担をかけ、政府の財政的柔軟性と経済成長の可能性を大幅に制約する」と指摘している。

ビットボンドは「即時の財政的救済」を生み出す可能性があると、研究所は主張し、米国債の金利を引き下げることで、政府は年間数十億ドルを節約でき、10年間で最大7,000億ドルの節約が見込まれるとしている。「詳細な財務分析によると、提案されている2兆ドル規模(2025年の借り換えニーズの約20%)でのビットボンドプログラムの実施により、従来の米国債発行と比較して年間700億ドルの金利節約が生み出される可能性がある」という。

出典:ビットコイン政策研究所

この提案の背景には、トランプ政権のデジタル資産大統領顧問会議のエグゼクティブディレクターを務めるボー・ハインズ氏が3月19日に明らかにした、米国政府が「納税者に影響を与えない予算中立的な方法」でビットコインを積極的に取得する計画がある。ハインズ氏は「大統領はSBR(戦略的ビットコイン準備金)の創設に断固としていました」と述べ、同政権がビットコインを証券ではなく商品と位置づけ、その本質的な価値保存機能と独自の特性を強調していることを明らかにした。また、先日の非公開円卓会議ではハインズ氏が「政府は可能な限り多くのビットコインを取得したい」と発言したことが複数のメディアによって報じられている。

関連:「可能な限りビットコインを取得」 ホワイトハウス高官発言、トランプ政権の準備金計画で

一方で、民主党からは批判の声も上がっている。下院監視委員会のジェラルド・コノリー議員(民主党)は、納税者に影響を与える利益相反を理由に、トランプ大統領のビットコイン準備金計画の停止を財務省に求めている。コノリー議員は「この計画は利益相反の臭いがし、納税者のお金を危険にさらす」と批判し、トランプ大統領および仮想通貨に多額の投資をしている他の政権高官の利益相反に対処するための情報開示を求める書簡を送付した。ビットボンド提案を含む政府計画がどのように進展するかは、今後の米国の財政政策と仮想通貨戦略に重要な影響を与える可能性がある。

関連:トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言

特集:米国の仮想通貨「準備金」構想:トランプ政権・各州の注目点

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/11 土曜日
14:15
バイナンスなどが「Pre-IPO」取引を提供開始 SpaceXなど、個人投資家層もアクセス可能に
バイナンスウォレットやビットゲットが、SpaceXやOpenAIなどのPre-IPO取引を仮想通貨プラットフォームで提供開始。従来は機関投資家に限定された投資機会が個人層に拡大する一方、直接所有権なしなど構造的な制限がある。
13:40
分散型AI「ビットテンソル」の最有力プロジェクトが離脱 集権化を批判
分散型AIネットワーク「ビットテンソル」の主要サブネット運営者Covenant AIが中央集権的支配を批判し、離脱を宣言した。TAOトークンの価格にも影響を与えている。
11:45
米FRB、大手銀のノンバンク融資関与状況を調査 市場不安が仮想通貨に与える二面性を分析
米連邦準備制度理事会(FRB)が、大手銀行に対しプライベートクレジット市場へのエクスポージャー実態を調査中。ブラックストーンでの解約殺到やデフォルト率9.2%到達など、2兆ドル規模の市場で走る亀裂が、ビットコインなど仮想通貨市場に及ぼす短・長期的なシナリオを提示する。
10:20
米イラン停戦合意でビットコイン・イーサリアム急騰、短期的な抵抗線は?=クリプトクアント
米イラン停戦により仮想通貨ビットコイン、イーサリアム両方が急騰した。クリプトクアントは強気継続した場合の短期の上値抵抗線を分析している。
09:30
ビットコイン続騰 原油反落が追い風に、ショートカバー観測も|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは2日連続で続伸した。米国とイランが2週間の停戦に合意した後も、イスラエルによるレバノンへの攻撃は継続しており、中東情勢を巡る地政学リスクは依然として高い状態にある。
09:05
アサヒ衛陶、仮想通貨流動性提供の運用開始 老舗メーカーが事業転換
創業100年を超える老舗衛生陶器メーカーのアサヒ衛陶HDが、仮想通貨流動性提供事業の実運用を開始。主力事業の低迷を受け、円安リスクヘッジと新株予約権で調達した資金の有効活用を目的にデジタル資産運用を本格化させる。
08:02
米CIA、全ての情報分析にAI導入へ 中国の人工知能優位性に対抗
米CIAが情報分析業務にAIを導入する計画を公表。数年以内に全分析プラットフォームへのAI統合を目指す。中国のAI優位性競争に対抗し、情報収集能力の高速化を図る。
07:55
70億円超相当の仮想通貨を特定、米当局などが詐欺の国際捜査を継続
米シークレットサービスは、米国と英国とカナダの当局による捜査によって、詐欺で盗まれた70億円超相当の仮想通貨を特定したと発表。また、19億円相当をすでに凍結したとも説明した。
07:00
米財務省・FRBが金融界首脳を緊急招集、Claude Mythosのサイバー脅威で金融機関に警告
米財務省のベセント長官とFRB議長パウエルが、アンソロピックのAIモデル「Mythos」のサイバーリスクをめぐり、米大手銀行の最高経営責任者を緊急召集。金融システムへのシステミック・リスクとして対応を促した初の高官レベル会議である。
06:15
ワールド(WLD)、7月からトークンのアンロックを大幅減速へ
ワールド(ワールドコイン)が仮想通貨WLDトークンの放出速度を大幅に減速させると発表。今年7月より1日あたりのアンロック量を510万枚から290万枚に削減し、急激な供給増加による市場価格への圧力を緩和する狙いだ。
05:50
ブータン政府が新たに250BTC移動、今週550BTC以上のビットコインを送金
ブータン王国政府が10日に250BTCのビットコインを新規ウォレットに移動。オンチェーンデータから売却意図の可能性が指摘される中、今年の送出総額は2.3億ドルを超えている。
05:00
コインベースCEO、財務長官の「クラリティー法案」可決要請に賛同 
コインベースのアームストロングCEOが、米仮想通貨市場構造法案への支持を表明。報酬禁止条項を巡る従来の反対姿勢から一転し、スコット・ベッセント財務長官が求める早期の法制化に賛同した。
04/10 金曜日
20:00
産官で語る円ステーブルコインの現在地、機関投資家参入と通貨主権|TEAMZ WEB3/AI SUMMIT 2026
TEAMZ SUMMIT 2026のパネルセッションにJPYC岡部氏、Progmat齊藤氏、財務省鳩貝氏が登壇。100万円制限の突破策、日銀当座預金のトークン化、円をグローバル2位のステーブルコインに育てるビジョンを議論した。
18:40
業界キーパーソンがステーブルコインとAI決済の未来を議論|TEAMZ WEB3/AI SUMMIT 2026
TEAMZ SUMMIT 2026のXRP Tokyoパネルで、楽天ウォレットがXRPを含む5銘柄の現物取引を来週から開始すると表明。SBI VCトレードはRLUSDを今年中に取り扱い開始する方針を示した。
17:55
ホワイトハウス、職員にインサイダー取引を警告 イラン停戦前の不審取引が発端=報道
ホワイトハウスがイラン停戦前の原油先物や予測市場での不審取引を受け、機密情報を利用したインサイダー取引を禁じる内部通達を全職員に発出した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧