はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

フランクリン・テンプルトンらが出資 利子付きステーブルコインプロトコル「CAP」が約12億円調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインで利回り提供

ステーブルコイン「cUSD」を開発するCAPは7日、創業初期のシードラウンドで800万ドル(約12億円)の資金を調達したことを発表した。

リード投資家を務めたのは、米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンと暗号資産(仮想通貨)関連のベンチャーキャピタルTriton Capitalで、野村グループのLaser Digitalらも出資。CAPは今回の資金を活用し、利回りを提供するcUSDの開発を進める。

cUSDは、米ドルステーブルコインのUSDCやUSDTを預けることで発行でき、償還時には1:1の割合でUSDCかUSDTをそれぞれ受け取ることが可能。ステーブルコイン同士の交換を行う主な理由は、cUSDを保有することで利回りを獲得することができるからである。

CAPの仕組みでは、利回りを生み出す役割を、ホワイトリストに加えられた銀行や超高速取引業者らで構成される「オペレーター」が担う。オペレーターが、担保として預けられているステーブルコインに加え、再ステーキングされたイーサリアム(ETH)を資金にして、独自の戦略に基づいて運用を行う仕組みだ。運用で獲得した利回りが、cUSD保有者と再ステーカーに分配される。

出典:CAP

関連:三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道

なお、CAPは以前にコミュニティラウンドで110万ドル(約1.6億円)の資金を調達済み。この時はイーサリアムと互換性のあるブロックチェーン「MegaETH」の関係者らから資金を調達した。

現在CAPは、オペレーターの仕組みをイーサリアム上に構築しているが、将来的にはMegaETHへの移行を計画しているという。

関連:MegaETH、毎秒2万取引を処理可能なパブリックテストネット開始

cUSDのリスク

CAPは、cUSDの仕組みは新しく、リスクもあると説明。CAPはユーザーを保護するために、カストディアンや規制、他のシステムの協力を得ておらず、スマートコントラクトにリスクがある可能性があるとした。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する仕組みや技術を指す。

他にも、EigenLayerのようなセキュリティを共有するオペレーターの仕組みには、各プラットフォームにおけるリスクが伴うとも述べている。

また、裏付け資産であるUSDCやUSDTの価値が1ドルから大きく乖離(ディペッグ)する可能性もあると説明。そして、今後イーサリアムからcUSDを移動する場合は、サードパーティのブリッジを使うことに伴うリスクもあるとした。

関連:「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/24 土曜日
13:50
コミュニティ投票を提案 Sui上DEX「Cetus」の230億円盗難資金返還に向けて
Sui上のDEX Cetusが2.2億ドル仮想通貨盗難で6000万ドル回収に国際捜査連携、1億6200万ドル凍結資金の返還についてSuiコミュニティ投票を提案。
13:20
ステーブルコインが2兆ドル規模の米国債需要を創出可能=米財務長官
ベッセント米財務長官がステーブルコイン推進により2兆ドルの米国債需要が創出されると予測した。また、トランプ政権の関税交渉の行方についても見解を示している。
11:35
ビットコイン下落でストラテジー株が7.5%安、メタプラネットは一時ストップ安
トランプ大統領の関税発言を受けビットコインし関連企業の株価にも飛び火。一方、安全資産の金は大幅反発。
10:25
ビットコイン、史上最高値更新も大口売り圧力は限定的か=アナリスト
仮想通貨ビットコイン史上最高値更新中、Cryptoquantアナリストが大口投資家動向を分析。取引所流入3億ドルと低水準維持。MVRV比率の乖離現象で市場構造変化を指摘。
09:45
今回のビットコイン強気相場は機関投資家主導、個人からクジラへ移行=Matrixport
仮想通貨ビットコイン上昇を主導する層が個人投資家から機関投資家に移行しているとMatrixportが分析した。企業のビットコイン財務戦略採用で市場構造が変化していると述べる。
09:15
CZ、トランプ一族のWLFIとの関係に関するWSJ報道に反論
トランプ家の仮想通貨プロジェクトWLFIのフィクサーではないと、バイナンス前CEOのCZ氏がWSJの報道内容に反論した。これまでの経緯も明かしている。
08:20
ハイパーリキッドのHYPEトークン最高値更新、OIが90億ドル突破
仮想通貨分散型取引所HyperliquidのHYPEトークンが史上最高値37.24ドルを記録。オープンインタレスト93億ドル突破と大口10億ドルロングポジション構築が価格急騰を後押し。
07:32
スウェーデンのH100グループ、同国上場企業初のビットコイン戦略開始
スウェーデンのH100 Group ABが50万ドルで4.39ビットコインを購入し、同国初の上場企業による仮想通貨準備金戦略を開始。議会の国家ビットコイン準備金提案と同時期の動向として注目。
06:35
米セムラー、455ビットコインを追加購入
米ナスダック上場の医療技術企業セムラー・サイエンティフィックが仮想通貨ビットコインを455BTC追加購入し総保有数4264BTCに。一方で株主代表訴訟の可能性も浮上。
06:15
ビットコイン・イーサリアム・XRP反落、トランプのEU・アップル関税発言を受け
トランプ大統領がEU輸入品50%関税とアップル25%関税を発表後、仮想通貨ビットコインが11万ドルから10万8400ドルに急落。仮想通貨市場で2億ドル超の清算発生。
05/23 金曜日
18:05
ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望・注目材料
2025年5月、仮想通貨ビットコインは11万ドルに到達。今後どうなるのか?価格上昇を支える5つの注目材料と専門家の予測を解説します。
13:50
セイラー率いるストラテジー社のビットコイン戦略を徹底分析=VanEck
資産運用大手VanEckがストラテジー社(MSTR)のビットコイン戦略を分析。レバレッジをかけたBTC投資商品として評価し、プレミアム発生理由と主要リスクを解説した。
13:25
政府・日銀、デジタル円に関する第2次中間整理を公表 プライバシー保護と民間決済との共存策を検討
政府・日銀、CBDC第2次中間整理を発表。日銀が個人情報を扱わない「二層構造」でプライバシー保護を。民間決済手段との共存や相互運用性向上に向けた具体的検討結果をまとめた。
13:00
『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ
仮想通貨ビットコインは初取引を記念するピザ・デー15周年を迎え史上最高値を記録した。一方で、長期保有者の利益確定は昨年12月比で大幅減少している。
12:08
ビットコイン11万ドル台で推移、個人投資家の出遅れシグナルは持続性を示唆
ビットコインは11万ドル超の最高値圏で推移。ムーディーズによる米国債格下げを受け、ヘッジ手段としてのBTC需要が急増した。一方、SECはXRP・ライトコインETFの承認判断を8月に延期している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧