はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン100万円急落、関税政策混乱による米金利急騰が引き金に|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(4/11 AM8時)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、米政権による関税政策の方針が二転三転したことにより、政権への不信感が強まり米国債が急落(金利は急騰)したことを背景に、24時間で約100万円幅の下落となった。ビットコインに加え、株式や原油先物などのリスク資産も広範囲に売られた。市場では、一部のヘッジファンドや投資家が運用損失に対応するため、債券を売却して現金を確保しているとの報道もあった。

関連:ビットコイン150万円幅急騰、トランプ関税90日停止を好感|仮想NISHI

4月10〜11日相場状況

成行注文の売買動向を見ると、現物を中心に売りが優勢(下画像赤枠)であったが、直近では一部で買い戻しの動きも見られる(下画像青枠)。

デリバティブ市場の成行注文に基づくアクティブOIを確認すると、前日の急騰によって増加したOI(未決済建玉)が、ほぼすべて解消されたことが確認された(下画像赤枠)。

現状分析(4/11日 AM8時)

米国の長期金利とVIX指数(恐怖指数)がともに上昇し、ビットコインが急落するという相場展開は、2018年2月にも観測された。現在も同様に、関税政策の先行きが不透明であることから、米金利上昇と短期的な相場変動によって損失を被った投資家を中心にリスク資産を売却する動きが広がっている。これにより、市場の不安定な状態は今後もしばらく続く可能性がある。

関連:トランプ関税下のビットコインのメリットと投資家が注視すべき指標、VanEck幹部が指摘

今後の重要な日程

  • 4/11日 米消費者信頼感指数
  • 4/16日 米小売売上高
  • 4/17日 ECB政策金利
  • 関連:ストラテジー社が大量保有するビットコインの売却リスク懸念について分析=beincrypto

    過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

    寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
    X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    04/12 土曜日
    13:30
    ブラックロックの仮想通貨ETF運用資産が前四半期比9%減 2025年1~3月期
    資産運用大手ブラックロックが2025年1~3月期の決算を発表。仮想通貨ETFの運用資産が前四半期比で9%減少していた。トランプ政権による関税懸念が背景にある。
    13:05
    英国初、スコットランドの名門校がビットコイン学費支払いを導入
    ロモンド・スクールが英国初となる仮想通貨ビットコイン学費支払いを2025年秋学期から開始。自由市場を重視するオーストリア学派経済学と分散型テクノロジーをカリキュラムに統合し、実践的な金融教育を提供。
    10:20
    米SEC二回目の仮想通貨円卓会議、トークン化証券の規制緩和を議論
    米証券取引委員会が仮想通貨規制の円卓会議2回目を開催。取引所規制を議題として、デジタル証券取引に対する条件付き規制緩和を行う可能性が示唆された。
    10:05
    株価が一週間で12倍以上急騰の米上場企業Janover、14億円相当のソラナを取得 
    商業不動産テック企業Janoverが新資産戦略で仮想通貨ソラナ大量購入を実施。即時ステーキング開始と検証ノード運営計画で仮想通貨エコシステムへの積極参加を表明。株価は1100%超上昇。
    08:15
    トランプ関税でビットコインマイニング収益悪化 赤字企業続出
    米国トランプ大統領の関税政策により、ビットコインのマイニング収益率が大幅に下落。多くのマイニング企業が損益分岐点を下回り、S19 Pro機器の大規模シャットダウンの可能性が高まっていると指摘されている。
    07:35
    ミームコイン『Fartcoin』一週間で75%高騰、関税緩和期待で資金が流入
    仮想通貨Fartcoinが30%上昇。トランプ大統領の相互関税停止表明を受け、ミームコイン市場は貿易戦争の軟化を受けて反発ムードに。
    07:15
    北欧議員、ビットコイン準備金を提案 米国を参考に
    スウェーデンの議員は財務相に対し、準備金に仮想通貨ビットコインを加えることを検討しているか質問。米トランプ政権の動向などに言及し、ビットコインの保有することのメリットを説明している。
    06:35
    ビットコイン84000ドル回復 FRB利下げ観測強まるも市場リスクは後退せず
    米CPIの下振れ及び景気後退リスクでFRBの利下げ期待が浮上。仮想通貨ビットコインは84,000ドルを回復するも、米中関税と債券市場の不安が続き、アナリストは市場リスクの継続に警鐘を鳴らす。
    05:55
    マクドナルド、株主のビットコイン購入提案を拒否 SECが対応を支持
    マクドナルドが保守系株主団体からのビットコイン購入検討提案を拒否。SECは「通常業務に関連する」として同社の判断を支持した。
    04/11 金曜日
    17:22
    ライブピア(LPT)の特徴と将来性、おすすめ取引所
    ブロックチェーンで動画配信を効率化するLivepeer(LPT)の仕組みや特徴、AI機能、将来性、リスクをわかりやすく解説。
    14:15
    トランプ関税と貿易摩擦はビットコインに有利に働くか グレースケール考察
    関税ショックとビットコイン 米暗号資産(仮想通貨)投資会社グレースケールは9日に発表した市場レポートで、関税と貿易摩擦は中期的にはビットコイン(BTC)の普及にプラスに働く可能…
    13:40
    金融庁、暗号資産を2分類する新規制案などで意見募集
    金融庁が暗号資産規制の新枠組みを提案。資金調達型と非資金調達型の2類型に分け、それぞれ異なる規制を適用する方針。ビットコインなどの非資金調達型と、ユーティリティトークンなどの資金調達型で情報開示等の要件が異なる。利用者保護とイノベーション促進のバランスを重視。
    13:00
    リップルとSEC、和解に向け法的手続き一時停止を共同申請
    リップルとSECが4月10日に第2巡回控訴裁判所へ法的手続き一時停止を共同申請。原則的合意に達し和解へ前進。リップルは同時期に12億5000万ドルでHidden Road買収を発表し、仮想通貨業界初のグローバルプライムブローカーとなった。
    11:30
    Glassnodeが読み解く仮想通貨市場の構造変化 ビットコインとイーサリアムに広がる格差
    Glassnode最新レポート:トランプ大統領の「解放の日」関税発表による金融市場動揺で仮想通貨全体に圧力。オンチェーンデータが示す資本流入減少とBTC/ETH間の歴史的乖離などを分析。
    11:20
    米トランプ大統領、DeFiの税務報告義務を廃止する法案に署名
    米トランプ大統領がIRSによるDeFiブローカー規則を廃止する法案に署名。過度な規制とプライバシー侵害の懸念を払拭したことになる。業界団体は『DeFiの技術的現実を考慮した法整備』の必要性を唱えている。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧