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金融庁が仮想通貨を含む一年の活動記録を公開、研究会発足の背景も|活動報告書『金融庁の一年』

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活動報告書『金融庁の一年』での仮想通貨に言及
金融庁は17日、1年間の活動報告書を公開、当記事では仮想通貨業界に関係のある箇所を抜粋した。「未来投資戦略」に関しては、ブロックチェーン技術の実用化等イノベーションの推進を金融庁関連の主な施策を記載している。

活動報告書『金融庁の一年』での仮想通貨に言及

金融庁が、2017年7月1日〜2018年6月30日までの金融庁の活動について記載した冊子『金融庁の一年』を公開した。

組織体制から金融行政運営に至るまで、細部まで記しており、今回は、仮想通貨に関係のある箇所を抜粋して記事内にまとめた。

金融庁への相談件数について

金融庁では、金融サービス利用者の利便性の向上を図るとともに、寄せられた情報を金融行政に有効活用するため、金融サービス等に関する利用者からの電話・ウェブサイト・ファックス等を通じた質問・相談・意見等に、一元的に対応する「金融サービス利用者相談室」を開設している。

今回はその中で、2017年4月1日から2018年3月31日までの間に受け付けた、相談等の状況を開示した。

総受付件数、約37,000件(152件/日平均)の内、分野別では、預金・融資等が9,599件(26%)、保険商品等が7,591件(20%)、投資商品等が9,033件(24%)、貸金等が2,568件(7%)、仮想通貨等が5,928件(16%)、金融行政一般・その他が2,314件(6%)だった。

出典:金融庁資料

仮想通貨等に関する相談等の受付件数は、要因別では、一般的な照会・質問に関するものが2,799件(47%)、行政に対する要望等に関するものが1,433件(24%)等となっている。

仮想通貨(暗号資産)研究会発足の背景

仮想通貨(暗号資産)と法定通貨等の交換業者に対し、登録制(本人確認義務等の導入や説明義務等の一定の利用者保護規定の整備)を導入した経緯については、以下の2点を挙げている。

  • マネーロンダリング・テロ資金供与対策に関する国際的要請がなされたこと
  • 国内で当時世界最大規模の仮想通貨交換業者が破綻したこと

さらに、金融庁が主導する「仮想通貨交換業等に関する研究会」の開催の背景については、以下の4点を挙げた。研究会発足時に示された内容だが、改めて資料を確認することで、金融庁が、仮想通貨業界で特に問題視している部分について読み取ることができる。

  • 2018年1月にコインチェック株式会社が、不正アクセスを受け、顧客からの預かり資産が外部に流出するという事案が発生した
  • 立入検査により、みなし登録業者や登録業者における内部管理態勢等の不備が把握された
  • 仮想通貨(暗号資産)の価格が乱高下し、仮想通貨(暗号資産)が決済手段ではなく投機の対象となっている中、投資者保護が不十分であるとの指摘も聞かれる
  • 証拠金を用いた仮想通貨(暗号資産)の取引や仮想通貨(暗号資産)による資金調達など新たな取引が登場しているという動きも見られる

行政処分の業態別発動状況

また、行政処分の業態別発動状況について、以下のように開示した。【】内は、特に処分の重い「業務停止命令」等の件数となる。

① 銀行等 : 0件 【0件】

② 協同組織金融機関 : 1件 【0件】

③ 政府系金融機関 : 1件 【0件】

④ 金融商品取引業者等 : 53件 【18件】

⑤ 保険会社等 : 1件 【0件】

⑥ 貸金業者 : 0件 【0件】

⑦ 特定目的会社 : 0件 【0件】

⑧ 前払式支払手段発行者 : 0件 【0件】

⑨ 資金移動業者 : 0件 【0件】

⑩ 仮想通貨交換業者 : 27件 【6件】

仮想通貨交換業者に対しては、「資金決済法」に基づき、金融庁及び財務局が、日本国内の「みなし仮想通貨交換業者」14業者及び、認可済みの「仮想通貨交換業者」7業者に対し、順次立入検査を実施。

その結果等に基づき、12社に対して行政処分を行っており、その内訳は業務停止命令(業務改善命令を含む。)が5社、業務改善命令が12社、登録拒否が1社となっている。

なお、行政処分に至った違法行為等の内容は「取引時確認の未実施」、「利用者から預かった金銭の流用」、等としている。

ブロックチェーンに関する取り組み実績

『未来投資戦略 2018』としては、ブロックチェーン技術の実用化等イノベーションの推進を金融庁関連の主な施策として記載。

また、2017年7月より行っているブロックチェーン技術を用いた金融取引に関する調査研究の内容も踏まえつつ、国内外の金融当局及び中央銀行や国内外の学会関係者等のメンバーからなる「ブロックチェーン・ラウンドテーブル」を2018年3月に東京で開催している。

出典:金融庁資料

「IT技術の進展等への対応」については、「イノベーション促進と利用者保護等のバランスに留意しつつ、交換業者における業務運営体制の整備状況等を検証」としており、規制当局ならではのジレンマも伺える。

出典:金融庁資料

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