
米中関税引き下げ合意でムード転換
暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXの元CEOアーサー・ヘイズ氏は、12日に「全て買え、米中関係万歳!」と投稿し、米中貿易緩和を受けて仮想通貨市場に対する強気な姿勢を示した。この日、ビットコインは10.5万ドルを超え、イーサリアムも2,599ドルに達した。
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米国と中国は12日に、大幅な関税引き下げに合意した。スイス・ジュネーブでの交渉結果として、中国は米国製品への関税を125%から10%に、米国は中国製品への関税を145%から30%に引き下げる。この措置は5月14日から90日間有効となる。
The Blockの報道によると、コインパネルのキリル・クレトフ博士は、「関税引き下げはインフレ圧力を緩和し、グローバルな流動性環境を改善する。これは通常、ビットコインやその他の仮想通貨にとって強気要因だ」と述べている。
一方、米中の関税引き下げを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が後退。利下げの再開は9月のFOMCまで見送られ、年内の利下げ幅は0.5%にとどまるとの予想が報じられている。
なお、先週発表された米英貿易協定や、米通貨監督庁による銀行の仮想通貨取引承認など、マクロ経済や規制環境も改善している。